どうせなら「思います」ではなく「言い切る」。
明確な姿勢を口癖にする!
目次
「思います」連発動画に覚える違和感
「いまから○○を解説したいと思います!」
「きょうは激辛カレーに
挑戦したいと思います」「今日は○○に行ってみたいと思います」
YouTube動画を観ていると、
こういう表現とよく出会います。
「いまから○○を解説したいと思います!」
「きょうは激辛カレーに
挑戦したいと思います」「今日は○○に行ってみたいと思います」
いずれも文末に
「思います」がつきます。
私、文末に
「思います」がひたすら続く動画を見ていると
なんだか「憂鬱」になります。
「『○○したいと思います』って
本来独り言であって、
他人にいう言葉ではないんじゃないか…?」
そんな思いがしてくるのです。
上岡龍太郎さんも「思います」に批判をしていた!
いまは引退していらっしゃいますが、
上岡龍太郎さんという芸能人の方がいます。
この方も、
TVの中で同様の指摘をしていました。
概要で言いますとこんな感じです↓
〈さいきん、TVの音楽番組で司会者が
「今日は○○を聞いていきたいと思います」と
やたら「思う」と言っているけれど、
これは司会者の発言としたら間違っているんじゃないか。自分の行動をわざわざ「思う」というよりも、
「今日は60分間たっぷりと○○をお届けします。
一緒に盛り上がりましょう」とでも言ったほうがいいのではないか〉
こういうセリフを言っていました。
司会者なりタレントなりが
これから自分が行うこととを
「〇〇したいと思います」
というのは違うんじゃないか。
この上岡龍太郎さんの指摘、
私もたいへん納得しているわけです。
「思います」は一種の逃げ。
冒頭にあげたセリフを見てみましょう。
「いまから○○を解説したいと思います!」
「きょうは激辛カレーに
挑戦したいと思います」「今日は○○に行ってみたいと思います」
みんな「思います」のオンパレード。
「挑戦してみた」・
「やってみた」系の動画や
解説系の動画において
「〜〜したいと思います」
と一切言わない動画を探すほうが
難しいんじゃないでしょうか。
別に間違っているわけではないんですけど、
「思う」場合って、
他者に判断を委ねていたり、
「自信のなさ」の現れのように見えたりするのですね。
一種の「逃げ」のように感じます。
それよりも
明確に言いきったほうが
見ている方も「安心」な気がするのです。
…「文章アドバイザー」という仕事上、
他人の文章の添削をしていると、
こういう「文末表現」がやたらと気になってしまいます。
(職業病…?)
今回のポイント
今回のポイントです。
明確な姿勢を口癖にする!
「独り言」を相手に言っていませんか?
「○○したいと思います」
って、ある意味「独り言」です。
この「独り言」で
誰かに説明するのは
「本来的になにか違うんじゃないかな」
と感じてしまいます。
…かくいう私も、
講義やセミナーの際、
「今日は○○をしたいと思います」
と「思います」を連発していることがあります。
「思う」ばかりだと、受け手に失礼。
講義やセミナーって
受講生を「ひっぱっていく」のが
ある意味の役割です。
独り言で「○○をしたいと思います」と
ばかりいうのは
受講生に失礼なのかも知れないな、
と「思う」わけです。
(この「思う」の使い方は
きっと正しいはず…)
「○○したいと思います」という場合、
他者に「丸投げ」になるので
あまり良くないんじゃないでしょうか。
…YouTube動画やバラエティ番組を観ていて
「○○したいと思います」
を耳にすると、こういう「思い」や「違和感」が
湧いてくるのです。
日本語は文末にホンネが出る!
日本語って、
文末にホンネが出ます。
意味なく「○○したいと思います」というくらいなら
「では今日は○○をして
一緒に盛り上がりましょう!」「今日は○○をします」
「今日は〇〇を解説するので
最後まで観ていってください」
と提示したほうが
見る側には安心な気がするのです。
こう言い切る自信がないなら、
そもそも動画を作らないほうがいいのではないか。
そう考えています。
…私もしょっちゅう
「○○したいと思います」
を言っているので
猛省が必要ですね…。
ではまた!
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