小論文で70点以上を目指すには「別の視点」を意識しよう!

今回のポイント
どの視点から観るかで話は変わる!
小論文を書く際は「違う視点」からも
ものを見てみる!

 

小論文、さらに点数を上乗せするには何をすればいい?

 

☆本日の内容は動画でもお伝えしています。
動画にしかない内容もありますので
気軽に聞き流してみてください。

 

「う〜ん、
どうやったらもっと
自分独自の視点を入れて
小論文を書けるんだろう…?」

大学・大学院入試や
就職試験に出てくる小論文の試験。

 

ある程度まで書けるようになってくると

「どうやったらもっと
自分独自の視点を入れて
書けるようになるんだろう…?」

と悩む方も出てきます。

 

小論文、ルールと型を知れば70点までは行けるけれど…

 

 

実は小論文って、
「70点」くらいまでは
比較的カンタンに書けるようになります。

 

 

小論文を書く上での
ルールや型を身につけると
「70点」くらいまでは
すぐいくのです。

 

 

先にいくには「思考法」を身に着けよ!

 

でも。

 

 

 

そこから「先」を目指すには
「専門の学問についての
基礎知識」を知る他、

「考え方」「思考法」を
知る必要があるのです。

 

 

物事の考え方を
さらに深める。

 

それに役立つのが

『才能をひらく編集工学
世界の見方を変える10 の思考法』

という本です。

 

 

この本には
物事の見方・視点の変え方を変える
思考の技法が多く書かれています。

 

キツネとクマのエピソード

 

 

この本の中に
「物事を多面的に見ること」として
次のエピソードが語られます。

 

 

それは著者の安藤さんが子どもの頃、
動物番組を見ていたときの物語です。

 

 

あるとき、
野生動物のドキュメンタリーが
流れていました。

 

 

この日のメインテーマは
キツネの親子の「子別れ」です。

 

 

小さいときから子ギツネに
愛情を注いでできた母ギツネ。

 

ある日、母ギツネが愛情を注いで育てた我が子を
厳しく巣から追い出します。

 

厳しいように見えても、
これが自然界の掟。

 

子別れをするからこそ、
子ギツネたちも独り立ちができるように
なるのです。

 

 

トボトボと旅立っていく子ギツネたちの姿に
感動が広まったようです。

 

 

 

 

翌日。

 

違う局のドキュメンタリーでは
クマの親子の物語が流れていました。

 

子グマを連れた母グマは
ここしばらくエサを見つけられていません。

 

 

このままでは子グマはもちろん
母グマも死んでしまいます。

 

 

そんなとき、母グマは
ようやく獲物を仕留めます。

 

 

すばしこいキツネを仕留め、
子グマのもとに帰ってきた親グマ。

「ああ、良かったなあ」

と思ったのもつかの間、
親グマがくわえていたのは
昨日テレビで観ていた
子ギツネだったそうです…。

 

 

 

「幼い私の頭は、
一瞬でパニックです。

生きられなかったキツネ、
それを喜んだ自分、
やっとご飯にありつけた子グマ、
食べられるキツネ。

いろいろな気持ちがごちゃまぜになって、
何がなんだかわからいままに
泣き出してしまいました。

生き物の宿命を見たとか
生命の不条理を知ったとかいうような
ちゃんとした理解ではなくて、
世界が一瞬にして反転したことへの
ショックだったのだと思います」

(『才能をひらく編集工学』
キンドル版44ページ/359ページ)

(すみません、
YouTube動画で話していた話は
ちょっと記憶違いをしていました。
引用元どおりなのはこちらです)

 

どちらの視点かで物語の意味が変わる!

 

このエピソード、
読んでいて私の胸に
ズシッと響いてきました。

(不謹慎ながら、
ちょっと笑ってしまったのも事実ですが)

 

 

 

独り立ちするキツネの側から見ると、
親元から旅立ったけれど、
結局クマに襲われてしまうという
「不幸」なストーリーになります。

 

一方、クマの視点から見ると
餓死寸前の親子を救うために
最後の力を振り絞り獲物を仕留めた
「成功」のストーリーとなります。

 

どちらも同じ事柄です。

 

 

ですが、
どちらに注目するかで
物語は全く変わるのです。

 

 

別の視点から書くと小論文で独自の意見を書ける!

 

 

…実は小論文を書くのも
全く同じです。

 

 

例えば課題文がある小論文試験の場合
多くの人は課題文の意見に
「賛成」の立場だけで
物事を考えてしまいがちです。

 

この場合、
片方の視点しか見ていないので
なかなか独自の意見を出すことが
できません。

 

ですが、
あえて「反対」の立場からも
考えてみると、

自分独自の視点を入れやすくなるのです。

 

 

今回のポイント

 

 

今回のポイントです。

どの視点から観るかで話は変わる!
小論文を書く際は「違う視点」からも
ものを見てみる! 

 

 

もっと違う視点で見てみると。

 

先程は
キツネの親子の視点・クマの親子の視点
それぞれで物語が変わってくることを
述べました。

 

 

この物語の場合、
さらに別の視点でものを観ることもできます。

 

たとえば
飢えたクマを見て
何も手助けをしない
テレビスタッフの「不作為」への憤り、
という視点もあるかもしれません。

(現実の話、
野生動物がいくら飢えていても
勝手にエサをやってはいけませんので念のため)

 

 

あるいは
「テレビでなぜ動物番組が
氾濫するのか」
という疑問を持ち、
その理由を検討する、という視点も持つことが
出来るでしょう。

 

その視点から、

「いま、安易に動物が多くテレビに出ているのは、
タレントのように不祥事を起こす
リスクもない上、
出演料も要求されないという
メリットを考えているからではないか」

という意見文も書くことが
出来るかも知れません。

 

 

同じ素材でも
いろんな視点から
ものを観ることができます。

 

 

視点が変わると、
見える世界が大きく変わります。

 

それが小論文に
独自の視点を与えることになるのですね。

 

 

だからこそ、小論文を書く際は
「別の視点からモノを見れないか」
「筆者と反対の視点からモノを見るとどうなるか」
考えてみてくださいね!

 

ではまた!


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