刀・鉄砲・馬…。戦国時代のアレはいくらで買えたのか?研究計画書は「歴史」で膨らませる!




今回のポイント
研究計画を「膨らます」には
「歴史」の視点を取り入れる!

 

大河ドラマ『麒麟がくる』、いよいよ放送再開!

 

戦国時代のドラマ・
麒麟がくる』。

https://www.youtube.com/watch?v=UckZsPuG-ZY

 

 

コロナでしばらく「総集編」が続いていましたが、
いよいよ8/30から
放送再開だそうですね!

☆NHK公式サイト↓
 https://www.nhk.or.jp/kirin/

 

ああいうドラマを見ていると、
戦闘の際に刀で斬り合ったり
鉄砲を多用したりしています。

 

また、
ほうびに馬や刀を
プレゼントする大名も
多く出てきます。

 

 

 

…あれって、
現在だといくらぐらいの
価値だと思いますか?

 

馬・刀・鉄砲…。アレっていくら?

 

『戦国大名の経済学』という本には
こういう「戦国時代のモノ」の価格が
現在ではいくらなのかという「予測」が
多数出てきます。

 

一例でいうと…

 

馬:約20万円

刀:兵士が一般で使うレベルで
数万円

大名が権力者への贈答品に使うレベルで
60~70万円
(高級品で600~700万円)

鉄砲:50~60万円 

くらいな感じです。

 

(川戸貴史, 『戦国大名の経済学』
講談社現代新書,
Kindle版 No.195-246/3428)

 

 

今で考えれば、
当時の刀に当たるのが
ちょっといいカバンや革靴、
でしょうか。

 

 

高級なカバンになると
それこそ60~70万するものも
ありますしね。

 

 

あるいは
スーツあたりも
相当するかも知れません。

 

 

馬が20万円というと
いまでいえば
「郊外の中古自動車屋で売っている
型落ち自動車」のイメージでしょうか。

 

 

クルマ同様に馬は
けっこう維持費がかかるそうですし。

 

(エサ代、飼うための場所代などなど)

 

 

合戦は1回1億円!

 

この『戦国大名の経済学』。

戦国時代の「モノ」の値段など
「経済」の視点で
戦国時代を見つめた本となっています。

 

 

たとえば、
戦国の戦争(合戦)1回で
約1億円かかっていた、
という目安も出ています。

 

 

…この視点があると
大河ドラマがより面白く観れるかも知れませんね!

 

 

(「ああ、この合戦も
1億円くらいかかったんだろうな…」
などと意味ない推測をしながら
観ることが出来ます)

 

 

この『戦国大名の経済学』では
当時の経済政策についても
語られています。

 

 

歴史好きであり、
「歴史教員」でもあった私、
面白くて一気に読み終えました。

 

☆『戦国大名の経済学』の
詳細とお求めはこちら↓
https://amzn.to/3aHGkuF

 

 

印象的だった部分があります。

 

それは、
「経済というのは
為政者の意志を超えた存在だ」
という点です。

 

例えば、信長は経済政策として
「銭ではなく銀貨を使うように!」と
命令した事例が出てきます。

 

(『麒麟がくる』にも
出てくるでしょうか…?)

 

「泣かぬなら 殺してしまえ ホトトギス」
という「絶対に刃向かえない」
イメージのある信長。

 

 

ですが、いくらこういう命令をしても、
なんと、みんな命令に
従わなかったそうなのです。

 

 

それに対し、
信長はなすすべもありませんでした。

 

 

このように、
いくら為政者・権力者といっても
経済のすべてを自分の意思でコントロールすることなど、
全くできないことがよくわかります。

 

「経済政策は権力にとって
最も重要な役目の一つではあるが、
その仕事は、
市場において自律的に形成された秩序の整理を
いかに的確に行うかにほぼ限られていた。

権力者の思いつきのレベルで経済を動かすことは、
信長でも秀吉でも家康でも、
ほとんど不可能だったのだ」
(川戸貴史, 2020,『戦国大名の経済学』
講談社現代新書。
Kindle版No.3161-3167/3428)

 

コロナ期の経済政策を見ていると、
けっこう「思いつき」レベルの政策も
多いように感じています。

 

 

こういう「思いつき」で動くほど
経済は甘くない。

 

 

本書を読みつつ
その辺りがよくわかってきました。

 

 

研究でも、歴史の視点は必要!

 

 

こういう「歴史」に関する視点って、
実は研究をする上で重要な視点です。

 

 

例えば
経営学者・ドラッカーの本を見ますと、

なぜか「資本主義初期」の話や
「中世の経済」の話が頻繁に出てきます。

 

 

「現代の経済を語るのに、
なんで中世の話をするのだろう?」

そう思う人もいるかも知れませんが、
過去の話を引き合いに出すからこそ、
現在がどういう状況なのか見えてくるのです。

 

こういう形で、
学問をやるなら「歴史」を調べる必要が
あります。

 

 

過去を見るからこそ、
現在も見えるようになってくるのです。

 

今回のポイント

 

 

今回のポイントです。

 

研究計画を「膨らます」には
「歴史」の視点を取り入れる! 

 

研究テーマを膨らませる方法!

 

「大学院に入って○○のテーマを
研究したい…。

でも、思いつくことだけだと
研究テーマとしては
足りない気がする…」

そんなことってあるかも知れません。

 

 

そんなとき、役立つのが
今回紹介したような「歴史」の視点です。

 

 

興味のあるテーマがある場合、
まずはそのテーマの歴史を研究してみるのも
役立つ発想なのです。

 

 

過去の取り組みを比較したり、
学問の歴史を調べたりと
「歴史」から学問を探ってみると
大学院進学の研究計画書作成で役立ちます。

 

 

学問を「歴史」

実は、あらゆる学問分野には
「歴史○○学」や「学問史」という分野があります。

 

私の専門の「教育学」にも、
「日本教育史」「西洋教育史」という
学問分野がちゃんと存在しています。

 

文系学問だけではありません。

 

理系分野でも
たとえば「科学思想史」という学問分野も
あるのです。

 

 

「研究をしたいけれど
 なかなかいい計画が立てられない…」

 

 

そんなときは
「歴史」を盛り込んでみると
深みが出てくるはずです。

 

実際、修士論文を書く際は
自分が研究したいテーマについて

「これまでどういう研究がなされてきたか」

「どんな経緯で、
このテーマは研究されるようになったか」

をまとめる必要があります。

 

 

このように、どっちみち「歴史」を
研究することになるのです。

 

 

…いかがでしょうか?

大学院進学の研究計画書を作る際、
研究テーマに困ったら
「歴史」を調べてみる!

 

これを心がけてみてくださいね!

 

ではまた!