志望理由書や研究計画書のポイントは
「引き算」にある!
【現在-過去-未来】が一直線に並ぶよう、
【過去】を削っていこう!
目次
切羽詰まったご依頼!
「あと3日後に
研究計画書を出さないといけないので
なんとか助けてもらえませんか?」
先日、そういったご依頼をいただきました。
作文教室ゆうの留守電に
そんな切羽詰まったご依頼が
吹き込まれていたのです
聞いてみると
大学院進学を希望している
社会人の方からのご依頼でした。
大学院への
研究計画書の提出期限が
【3日後】なので
アドバイスして欲しい、
とのご依頼だったのです。
お急ぎでしたので
休日でしたが事務所を開けて
お話を伺うことにしたのです。
(本来はやっていないんですけど、
特別です)
締め切り前で焦る!!
締め切りが直前になると
本当に困りますよね!
私自身も
原稿の締め切り前で
焦った経験がありますので
ご相談を伺うことにしたんです。
「やりたいこと」が多すぎて何を書いたらいいか分からない…というお悩み
お話を聞いていてわかったのは
ご本人に「やりたいこと」が多すぎることが
研究計画書を書き終えられない原因のようでした。
「やりたいこと」が多すぎて、
また過去の経験で書けることがたくさんありすぎて、
何をどう書いていいか分からないようでした。
社会人の方の場合、
仕事の経験も多いです。
そのため、
ご自身の専門がいくつもあります。
大学院の志望理由書にすべてを書くと
わけが分からなくなってしまいます。
そのため、
相談にいらした方も
困り果てているようだったんです。
研究計画書・志望理由書のポイントは【引き算】である!
私はこの方に
アドバイス差し上げたのは1つだけです。
それは
【引き算】です。
話を聞きつつ、
「書くべきこと」以外を
削っていったのです。
研究計画書や志望理由書って、
「伝えたいこと」を絞ったほうが
わかりやすくなるのですね。
別に大学院の研究計画書って
「自慢を書く」場ではありません。
「自己PRを細かく伝える」ものでも
ありません。
やるべきことは
シンプルです。
「自分はどんなことを
これまでやってきたか」
「なぜ大学院で学びたいか」
「大学院に入ってどんな研究をするか」
「修了後はどうするか」
これが【一直線】に並ぶように
書けばいいだけなのです。
これを私は
【過去-現在-未来の法則】と
呼んでいます。
【過去-現在-未来の法則】で志望理由書・研究計画書を書く!
さきほどのものを
より細かく見てみましょう↓
【過去】
「自分はどんなことを
これまでやってきたか」【現在】
「なぜ大学院で学びたいか」【未来】
「大学院に入ってどんな研究をするか」
「修了後はどうするか」
過去-現在-未来それぞれを書き、
それが【一直線】になるようにする。
これが志望理由書や
研究計画書のポイントなのです。
現職教員の方が北大の大学院を目指す場合の例
たとえば、です。
現職教員の方が
北大の大学院で
教育学について研究したい、とします。
この方をAさん、としましょう。
多くの方は
学校教員としてのこれまでの経験、
つまり【過去】を大量に書きます。
例えば、こんな感じです↓
テニス部・ハンドボール部・
バスケットボール部の顧問をしてきた
・学年主任を行っている
・バスケットボール部の顧問として
全国大会出場を果たした
・専門は日本史
・学校の生徒指導の方向性を
考えていきたい
・以前、高校地歴科の研究会で
研究発表をした
・これまで道南・道央の
中高3校で勤務した
全部で7つ書いてみました。
見ていただいたら分かる通り、
ほぼ全部【バラバラ】の内容ですね。
バラバラだと、
Aさんがどんな人か
イマイチわかりません。
多くの方は
バラバラの内容を書きすぎるあまり
「何を書いていいか分からない」
と悩んでしまうのです。
では、どうすればいいのでしょうか?
解決法は、
【過去-現在-未来の法則】を
用いることです。
過去-現在-未来が
【一直線】に並ぶように書いていくのです。
そして関係ないところを
【引き算】で削っていくのです。
Aさんが研究したいことは何?
このAさん、大学院で研究したいことは何でしょう?
「日本史」の指導法でしょうか。
それとも「日本史」自体の研究でしょうか。
あるいは「生徒指導の方法」についての
研究でしょうか。
あいまいだと、
書く内容もぶれます。
だからこそ、
大学院に入って何を研究したいかを
ムリヤリでいいので決めることです。
「何をやりたいか分からない」
といいたいかもしれませんが、
ムリヤリでもいいから1つに定めるのです。
すると、【過去】の部分で
書く内容が決まります。
例えば、Aさんが
「日本史の指導方法」について
研究したいとします。
すると書くべき【過去】の内容は
次の3つだけになります。
・以前、高校地歴科の研究会で
研究発表をした
・これまで道南・道央の
中高3校で勤務した
この3つを使って【過去】の部分を
書いてみましょう。
「筆者(注 私、ということ)はこれまで
道南・道央の中学高校3校で勤務をしてきた。
それぞれの学校は生徒層も違っており、
生徒の反応も違っていた。そのため、貴大学院において
生徒層に応じた日本史指導のあり方を
研究したいと考えている。これまで○○のテーマで
高校地歴科の研究会で研究発表を行っている。
その際の課題として△△があげられていた。貴大学院において
△△を克服する研究を行い、
今後の高校日本史の授業の
効果的な方法について現場の知見を踏まえつつ
研究していきたい」☆私は別に「日本史指導」に関する
専門家でもないので、
書いている内容は「適当」です。
あしからず。
こうすると先程よりも
Aさんがどんな人か
伝わりますね!
また【過去】の内容を削ることで
【現在】どういう思いで大学院に行きたいか、
入学後の【未来】にどうしたいかも
見えてくるのです。
☆動画でも同様の内容をお伝えしています。
今回のポイント
今回のポイントです。
志望理由書や研究計画書のポイントは
「引き算」にある!
【現在-過去-未来】が一直線に並ぶよう、
【過去】を削っていこう!
・・・・・・・・・・・・・・・・・
研究計画書や志望理由書を書く場合、
社会人経験が長いほど、
【過去】の部分が煩雑になりがちです。
だからこそ、【過去】の内容を
思い切って削っていくことが
あなたの今後につながるはずですよ!
あらゆる文章に、【引き算】は有効!
ちなみに、これは
志望理由書や研究計画書だけに
有効な方法ではありません。
あれこれ伝えたいことが多すぎて
わけが分からなくなっている文章を多く目にします。
だからこそ、
余計なものを「引き算」するのが
必要ですね!
ではまた!
☆社会人の方向けの大学院入学のポイントを
まとめた記事はこちらです↓!
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