目次 ☆本日の内容は動画でもお伝えしています。 「私の夢はバッタに食べられること!」 『バッタを倒しにアフリカへ』 前野ウルド浩太郎さんの著書。 こういうとハーフの人っぽいですが、 前野さんの別名は バッタ研究に情熱をかけ、 (著書にホントにそう書かれています) 子どもの頃、 走るのが遅いことから そんな前野さんが疲れ果てて校庭に座り込んだ時、 「昆虫って、なんでこんな体なんだろう? いつしか昆虫への興味が 決め手になったのは 「自分もファーブルのような そう決意し、 少年のときの思いのまま、 前野さんの著書 「ファーブルのような そういう子ども時代の夢を こんな前野さんですが、 前野さんは大学を出て ところがそこで直面するのが たしかに非常勤の仕事なら ですがこういう仕事は その上、前野さんが専門としているのは 日本にいても でも、だからといって …それでも 「バッタの大群を研究したい!」 という夢を叶えるため 自分が研究したい事ができるだけでなく、 現地ではバッタが大量発生する度に 自分がやりたいこともできるし、 であれば、 そんな決意でアフリカに行った この本、現地での体験が綴られ、 ですがその明るさの裏に、 それはつまり、 そればかりか「博士号」まで取っても 意欲があって にもかかわらず 私も大学院にいた身として だからこそ、 「博士号を取っても が痛いほど伝わってくるのです。 今回のポイントです。 私は ですが、ここでいう大学院とは なぜかと言うと、 博士課程への進学は 修士課程への進学は ですが、博士課程は その上、博士課程は そのため、 「この分野をもっと勉強したい!」 「勉強が好きだから、 くらいの「軽い」気持ちで (文系の場合は特にあてはまります) 前野さんの本では 研究の大部分は地味な作業のため 論文を読んでは 手書きアンケートの記述を インタビューした内容を 研究のほとんどは おまけに研究室にいたら そういう退屈・単調な作業をすることも含めて、 博士号を取ったとしても、 ここの部分が曖昧だと 私は大学院修士課程2年時に 博士課程に行こう、とずっと思っていましたが 「本当に自分は 仮に博士号を取っても、 そう考えて 今から思えば、 博士課程に進学しても …そんなわけで 「博士課程に進学して 「博士課程を経て という方は一度現実を見つめ直した方が 逆に言えば、 「大変なのは分かっているけれど、 という思いがある人こそ、 私の周りにも 博士課程進学は ではまた!
博士課程は茨の道!
本当にその道に行きたいか、
真剣な決断を! 『バッタを倒しにアフリカへ』、めっちゃ面白い!
動画にしかない内容もありますので
気軽に聞き流してみてください。
という本があります。
生粋の秋田県民です。
「バッタ博士」。
「いつかバッタに食べられるのが夢」
というクレイジーな想いを持った人です。ファーブルに憧れて昆虫学者に!
太っていたため
他の子どもと同じようには
走ることができなかったという前野さん。
遊びから「はぶかれる」ことも
多かったといいます。
足元を見るとそこには昆虫がいました。
どうしてこんなに種類がたくさんあるんだろう?」
ふつふつと湧いてきたのですね。
市立図書館で母が借りてきた
『ファーブル昆虫記』。
昆虫学者になる!」
そのまま人生をひた走っているというのが
前野さんです。
バッタ研究に明け暮れる生活を
今も送っています。
『バッタを倒しにアフリカへ』は
文体も面白く
一気に読んでしまいました。
昆虫学者になる!」
大人になってからも持ち続ける人って
純粋に尊敬します。紆余曲折!バッタ博士の半生。
人生はそんなに順調にはいきません。
修士課程・博士課程を修了し
博士号まで取得します。
「仕事がない」という現実です。
探せばあります。
不安定です。
サバクトビバッタという
アフリカにしかいない種類のバッタです。
研究なんてできません。
海外にいった場合、
日本人研究者を支援する仕組みもなければ
現地での生活が保証されているわけでもありません。
(バッタに食べられたい)
はるばるアフリカのモーリタニアまで
行ってしまうのが前野さんの行動力。
実はサバクトビバッタの研究は
世の中の役に立つというのが
決め手となりました。
農作物がことごとくバッタに食べつくされ、
結果これが貧困・飢餓の原因ともなっています。
世の中の役にも立つ。
リスクも大きいけれど
アフリカに行ってしまおう!
前野さんの半生が本書に描かれています。若手研究者の抱える深刻な現状
面白おかしく読める本です。
「若手研究者の抱える深刻な現状」が
透けて見えます。
大学院に5年以上在籍し、
博士課程を修了、
なかなか仕事にありつけないという問題です。
結果も出している上、
研究成果が世の中の役に立つ。
仕事が見つからないという辛さ。
良くわかります。
前野さんの姿から
仕事が見つからないことの問題性」今回のポイント
本当にその道に行きたいか、
真剣な決断を! 軽い気持ちで博士課程に行くと100%後悔する!
「学生だけでなく、
社会人こそ大学院に行こう!」
と常々言っています。
「修士課程(博士前期課程)のみ」
を意味します。
修士課程への進学は
社会人のキャリアアップに役立つと
考えているのですが、
リスクが大きすぎると思っているからです。
仕事の幅を広げたり、
専門スキルを磨いたり、
アカデミックな知を身に着けたりすることで
確実にキャリアアップにつながります。
「研究者養成」の色が強くなるため、
仕事のキャリアアップにはあまりつながりません。
求められる研究水準も高いだけでなく、
出た後の「就職」も非常に困難です。
博士課程でももっと学んでいきたい!」
博士課程に進学してしまうと地獄を見るのです。
研究がいかに楽しいかということが
伝わってきますが、
ちっとも楽しくありません。
引用できる箇所を書き写してカードにまとめたり、
何日もかけてエクセルデータに打ち込んだり、
テープレコーダーの再生・停止を繰り返しつつ
パソコンに言語データで入力したり。
退屈かつ単調な作業ばかりなのです。
各種「雑用」もやらされることもあります。
博士課程で研究し続けたいかどうか。
何年も仕事がない状態に
耐えられるかどうか。
進学して後悔してしまうことが
多いでしょう。
うつになりました。
そこまで研究が好きなのだろうか?
何年も仕事が見つからない状況に
耐えられるだろうか?」
結局 博士進学を断念したのです。
前野さんくらいのバイタリティと
「想い」がないと、
うまくやっていけないのだと思います。
博士号を取りたい!」
大学教授になりたい!」
いいなあ、と思います。
俺はこれを研究したい!」
大学院博士課程に進学すべきなのだと
思うのです。
「なんとなく」博士課程に進学したせいで
苦労している人は何人もいます。
ぜひ慎重に考えてみてくださいね!
安易な思いで博士課程に行くと後悔する!『バッタを倒しにアフリカへ』を読んで知った、博士課程に行かないほうがいい人の条件
今回のポイント
博士課程は茨の道!
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