時には自分を安売りする勇気を!大学院生時代の自分を救ってくれた言葉とは?

今回のポイント
プライドが高すぎると損をする!
ときには「自分を安売りする」勇気を!

大学院生時代に自分を見失った経験

 

つい先日、
「大学院生時代、
 何をしていいかよくわからなくなり、
 自分を見失った」
という内容を書きました。

 

 

おかげさまで、
各種反響を頂いています。

 

 

あまり普段口にしていないような内容を
赤裸々にお伝えする。

そういう記事を書いた場合、
反応がいいと
ホッとしますね。

 

 

私自身は大学院に入った時、
もとは

「博士課程に進学して
 大学教授になる!」

と意気込んでいました。

 

ですが、
やるべきこと・
読むべき本の多さに圧倒され、
だんだんやる気が減っていきます。

 

院生の周りを見てみると
すごい人も多く

「自分はこれでいいのかな…」

という思いを日々感じていました。

 

 

 

そのときに起きたのが3/11の
東日本大震災です。

 

 

ニュース映像を観ていて
「何かしないと…」
という思いになりました。

 

ですが、
ボランティアにかけつけるお金も

被災地のために
出来ることも何もなく、
ますます

「自分はこれでいいのだろうか…」

と悩んでいました。

 

で、ある日、
ついに何もかもやる気を失ってしまうのですね。

 

 

当然、授業などには出ますが

「これでいいのだろうか…」

という思いが心のなかでグルグル回ります。
イマイチ身が入らない感じです。

 

いつしか夏も過ぎてしまい、
その年の一般的な就職試験・
教員採用試験も受けないまま、
9月を迎えてしまいました。

(念の為に書きますが、
当時 一般的な就職試験・教員採用試験は
6月ごろからスタートしていました。

 何もしないまま9月を迎えるというのは
 けっこう「ヤバい」ことなのです)

 

 

博士課程の進学試験を受けるかどうかも
決断できないまま
ズルズル時間だけが過ぎていきます。

 

この時期、
めっちゃ焦ってはいました。

ですが、
何をしていいかわからないですし、

そもそもの大学院での
修士論文執筆も行き詰まったまま。

来年の進路どころか
来年3月で卒業(修了)できないかもしれない
という状況に追い込まれていました。

 

「これはヤバい…」

そう思いますが
なかなかやる気なんて出ないです。

 

時間だけが過ぎていき
ますます焦ります。

 

 

藤原和博さんの本に学んだこと。

 

そんな時、
ある本を読んで
ちょっと発想が変わりました。

 

 

それが
藤原和博さんの本です。

 

当時、リクルート出身で
東京都初の中学校の民間人校長となった
藤原和博さんが話題となっていました。

 

 

藤原さんは和田中学校の元校長として
「よのなか科」創設をした人として
有名ですね。

 

 

自分を安売りするメリット。

 

その藤原さんの本に、
こういう一節がありました。

  「自分を安売りしよう」

 

どの本かは忘れましたが、
妙に印象に残っています。

 

これは藤原さんが
民間人校長を引き受ける際
意識したことだそうです。

「元リクルートだから…」

とか

 「前職は○○をやっていたから…」

とか考えると
新しいことに挑戦できなくなります。

 

 

ましてやこう考えていると、
前職より給料が下がる新しい仕事に
挑戦することもできません。

 

藤原さんが言っていたのは
こういう内容です。

 

たとえば現職で
年収1,000万円の人が
以前からやりたかった
NPO法人の役員の仕事に就くとします。

 

この報酬が
年に500万円だとします。

 

すると、
多くの場合は「損だ」と
思うはずです。

 

 

ですけど、
逆に言えば

「500万円分、
 あえて安売りをするからこそ
 自分の価値が逆に上がる」

部分もあります。

 

 

つまり、あえて自分を安売りすることで
周りにも与える印象も
強烈なものになるのです。

 

「本当は私年収1,000万レベルの
仕事ができる人間ですが、

あえて500万の仕事について
そこで真剣に仕事をしています」

そういう様子を見せるのって
実はけっこうカッコいいものなのです。

 

 

 

「自分を安売りしよう」

という藤原さんの言葉。

 

 

これが私にとって
グサグサと刺さってくる言葉でした。

 

 

 

私、昔からプライドだけは高いです。

プライドが高いと
色々損します。

 

 

その1つが進路選択。

これまで
「大学院博士課程にいって
 大学教授になる!」
と周りにも言っていたので

うかつに進路を変えられません。

 

また、なにか問題があっても
プライドが高いと
うかつに相談もできません。

 

 

そういうときに読んだ
「自分を安売りしよう」という言葉は
非常に輝いて見えました。

 

「ああ、別に自分を安売りしてもいいんだな。
そうやって、
新しい挑戦をすべきなんだな…」

こういう思いがふと湧いてきたのですね。

 

そのため私、

  「大学教授になりたい…」

と思っていた自分をアッサリ安売りして、
高みを求めず片っ端から就職先を
探し始めることにしました。

 

途中からターゲットを
高校教員に切り替えて、

まだ採用活動を継続している学校を
探して受験しまくりました。

 

就職活動を始めると、
なぜか色々やる気が湧いてきました。

 

 

講演会やセミナーに行きまくったり、
起業家と知り合い半年間
インターンシップさせてもらったりと
新しい挑戦を出来るようになってきました。

 

結果、インターンシップの
活動中に思いついたアイデアが
修士論文の独自性につながりました。

 

年内に無事 内定も得ることができました。

 

 

無事修士課程を2年で修了し、
そのまま教員として仕事に就くこともできました。

 

 

自分を安売りしてよかった、
と今でも思っています。

 

今回のポイント

 

 

今回のポイントです。

 

プライドが高すぎると損をする!
ときには「自分を安売りする」勇気を! 

 

 

ときには自分を安売りしよう!

 

 

今回は私の経験について
お話しました。

 

以前の私のように、
プライドが高すぎて
なかなか挑戦できない人って
多いかもしれません。

 

あるいは今の職業や今の職位・地位が
けっこう高いので、

うかつに挑戦しづらい立場にある人も
いるかも知れません。

 

 

そんな時、ときには
「自分を安売りする」ことも
大事だと思います。

 

挑戦した結果、
周りから見ると
キャリアアップどころか
「キャリアダウン」に
見えることもあるはずです。

 

 

ですが、
あえてそういった取り組みをすることで
新しい道が開けることもあるのです。

 

 

チャレンジするかどうか迷った時、
「自分を安売り」して
チャレンジするのもおすすめですよ!

 

大学院進学もある意味「自分を安売りする」場でもある

 

ちなみに
働きながら大学院に行くというのも、
ある意味「自分を安売りする」ことに
近いかもしれません。

 

 

なぜかと言うと、
大学院の授業の中で
けっこう大変な課題を課せられたり、
日々忙しい状況に身を置いたりすることに
なるからです。

 

 

特に、いまの職場で実績を上げている場合、
大学院の授業内ディスカッションで
意外とぐさっと来る発言を聴くことも
あるかもしれません。

 

そんな状態、
ふつうなら選びたくない人もいます。

 

ですが、
「自分を安売りする」からこそ
見えてくる世界・
開けるチャンスもきっとあるはずです。

 

一見すると「キャリアダウン」に見える選択も、
ときにはアリなのですね。

 

 

困ったら
「自分を安売りする勇気」、
持っていきたいですね。

 

ではまた!


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