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書く力を付けて、行ける高校のレベルを1ランクあげよう!
今年だからこそ、摂政と関白の違いを説明する問題が出る?!
では本日の問題から。
問題 摂政(せっしょう)と関白(かんぱく)の違いを述べよ。
いま天皇の譲位が可能かどうか議論されているところですね。
そういう点もあるので、今年は「天皇」関連の出題があってもおかしくありません。
というわけで、この問題、しっかり押さえておきましょう。
ブレイク 入試に出る時事問題。いつまでのニュースを押さえておけばいい??
今回の「ブレイク」では入試に出る時事問題についてです。
よく「受験のためには新聞を読め」と言われます。
別に個人的には新聞でなくてもネットでもいいと思っているのですが、
「最近のニュース」である時事問題をチェックしておくのは大事なことです。
でも、まさか受験前日のニュースが出題されるわけ、ないですよね。
受験問題を作るのって、すごく大変です。
ミスがないか、何度も確認します。
印刷後も厳正にチェックし、金庫にしまわれます。
そのため、作問は結構早い時期に行います。
大体9~10月くらいには問題は作られているのです。
ということは、11月〜翌年2月の時事問題は一切出ません。
やっても意味ありません。
だから、逆に7~8月におこった出来事は関連する問題が受験に出る可能性があるのです。
ちょうど天皇陛下の「譲位」にまつわる談話が出たのが最近7月初頭でした。
・・・入試に出そうだ!!!って思います。
解答
まずは解答から。
解答 摂政は天皇が幼少であったり病弱であったりする場合に、天皇を補佐する役職であった。一方、関白は成人している天皇を補佐する役職であった。
解説
摂政は推古天皇の時代から設けられています。
聖徳太子(教科書では厩戸皇子)が有名ですね。
これは天皇が女性であったり、子ども、あるいは病弱であったりする場合、
天皇を補佐するために設けられた役職です。
代わりに政治を「摂る」(と・る)から摂政」というわけです。
ということは、子どもが天皇になった場合、まずは摂政が置かれます。
そして成人になった場合、摂政は不要となるわけです。
ところが。
奈良時代・平安時代と続くうち、天皇よりも天皇の「部下」であるはずの藤原氏の権威がどんどん高まります。
平安時代初期の藤原基経(ふじわらのもとつね)の時代から、
天皇がもはや「成人」に達していても、
関白が代わりに政治を行うシステムとなりました。
天皇に実権がなくなっていったのです。
一時、後醍醐天皇の時に権威は回復し、天皇自ら政治を行う「親政」(しんせい)になるなどもあるのですが、基本的には藤原氏以後、天皇の実権はなくなり「お飾り」となってしまうのです。
なお、摂政に関して言うと、大正天皇の時代にも摂政はありました。
当時皇太子だった昭和天皇が病弱だった大正天皇の「摂政」を務めるていたのです。
この内容を踏まえて、回答をすればいいのですね。
ちょっと難しいのは、「摂政と関白の違いを述べよ」というところ。
「違いを述べる」ので、ただ「摂政」「関白」について説明するのとは違います。
「違い」はどこか、分かるように答える必要があるのです。
ではこの違いは何でしょう?
そうです、天皇が幼少・病弱である時(摂政)と、天皇が成人である時(関白)という違いでした。
記述問題では、「何を聞かれているか」をしっかり確認しましょう。
その上で、「きちんと答えられているか」考えるようにしましょう。
また明日、別の問題・別の教科でお目にかかりましょう!
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