「昨日は、ありがとうございます」って書いてません?助詞「は」を使う時、注意すべき理由!

今回のポイント
助詞「は」を使う際、要注意!
余計な「は」のせいで、
違う意味になっていないか気をつける!

 

「イチローは、打撃に関してはスペシャリストである」って失礼じゃないですか?

☆今回の内容は動画でもお届けしています。
お忙しい方はぜひ聞き流してみてくださいね!

「イチローは
打撃に関しては
スペシャリストである」

 

イチロー選手が引退した翌日、
こういう文章が新聞に載っていました。

実際、イチローって
打撃に関し、
多くの「伝説」を残しました。

 

 

この文章、
読んでどう思いますか?

 

 

一応、「スペシャリスト」という言葉で
褒めています。

 

ですが、
全然【褒めていない】ように
感じられませんでしょうか?

 

 

なんというか、
「打撃に関してはスペシャリストである」ため、
「それ以外は全部アマチュア同然だった」(!)
というように解釈できるんですね 笑

 

 

非常にイチローに失礼な文章です。

 

褒めたはずなのにイチローをバカにしている?!

 

ただ、この文章の書き手も
イチローをバカにしたいと
思っているわけでは無いですよね。

 

おそらく、
文章の流れで無意識的に
助詞「は」を使ってしまったのだろうと
思います。

 

なぜかというと
どの助詞を使うかって
あまり意識をせずに使っていることが
あるからなのですね。

 

助詞「は」は最強の助詞である!

 

実は助詞「は」って、
「最強の助詞」と言われています。

 

なぜかと言うと、
意味が強いからです。

 

 

他の「が・も・を・に」などの
助詞と違い、
助詞「は」には「限定」の意味が
つくからです。

 

要するに「だけ」という意味がつくのですね。

 

冒頭の文章が
イチローをバカにしているように読める、
と指摘しました。

なぜそうなるかと言うと、
イチローが
「打撃に関してだけ、スペシャリストである」
という意味に解釈できるからです。

 

ホント、助詞「は」って
コワイですね〜!

 

助詞の「は」を使う際は
「限定」の意味が付いていないか、
気をつけたほうが良いでしょう。

 

よくある失敗!「昨日は、ありがとうございます」って書いてませんか?

 

新入社員の方ですと
こういう失敗もありえます。

 

ごちそうしてもらった翌日に
こういうメールを送る人ですね↓

「先輩、昨日は、ありがとうございます」

こういうメールを送る人もいますね〜。

 

 

どうでしょう、これ?

 

「感謝」の意味があるんですけど、
なんか「昨日のことしか感謝していない」
感じが伝わってこないでしょうか?

 

「昨日は」と書くことで、
結果的に

「昨日だけおごってくれて感謝です
(いつもはおごってくれないのに)」

みたいな意味になってしまったのですね。

 

悪意が無くても、
誤解を招いてしまう。

 

これってコワイですよね〜!!!

 

だからこそ、
助詞「は」を使う際は 要注意です。

 

 

もう一度読み直してみて
「この助詞「は」、本当にこれで良いのかな?」
と考えてみることが大事ですね!

 

余計な「は」を使うくらいなら、「テン」を使え!

 

ちなみに。

「昨日は、ありがとうございます」」
という場合、
一番いいのは【テンを打つ】ことです。

 

「昨日は、ありがとうございます」ではなく、

「昨日、ありがとうございます」

と書いてみると
【限定】の意味がなくなります。

 

下手に助詞「は」を使うくらいなら、
思い切ってテンだけにしてしまったほうが効果的ですね!

 

 

今回のポイント

 

今回のポイントです。

・・・・・・・・・・・・・・・
助詞「は」を使う際、要注意!
余計な「は」のせいで、
違う意味になっていないか気をつける!
・・・・・・・・・・・・・・・  

 

 

助詞「は」って
普段よく使いますよね。

 

よく使うからこそ、
うっかり違う意味になっていないか
注意が必要なのです。

 

文章を書いたあと見直しをする際、
「助詞「は」、このままで大丈夫かな?」
という見直しを忘れずに行いたいですね!

 

 

なお、今回の内容は
8/28(水)、北海道 根室(ねむろ)市の
「文章作成力向上研修」でもお話差し上げました。

おかげさまで
大好評をいただきましたよ!

 

ではまた!


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