知識ゼロのお客さんにも価値の伝わる書き方をしよう！「ドイツ直輸入のクア施設」って言われても。

「ドイツ直輸入の本格クア施設」って、すごいの？

「ドイツ直輸入の本格クア施設で、
最高のくつろぎを。」

先日泊まったビジネスホテルのパンフレットに
こういう文言が入っていました。

ドイツ直輸入の機材。

　　「ここのホテル、いいな！」

と思いました。

実際、ジェットバスなどの設備がすごく良くて
疲れが一気に取れました。

イマイチなキャッチコピー？

すごく良かったのですが、
キャッチコピーがちょっと気になってきたのですね。

「ドイツ直輸入の本格クア施設で、
最高のくつろぎを。」

このキャッチコピー、
ちょっと勿体無いな、と感じたのです。

「〈ドイツ直輸入〉の価値、
あまり温泉に興味がない人に
響くのだろうか」

と考えたからです。

大部分の人は
「なぜ、ドイツ？」
と思ってしまうと感じたのですね。

「○○で作られた製品」
ということが価値を持っていたのは
一昔前のように感じます。

無論、いまでも
「スイス製の腕時計」や
「イタリア製のスーツ」
には価値があります。

ですが、「ドイツ製のクア施設」というのは
それほどブランドイメージを持っているとは
思えなかったのです。

実は温泉大国なドイツ。

ドイツって、
実は温泉大国です。

バーデン=バーデンという
湯治地もありますし、

温泉が医療の一部としても
認識されている国です。

…ということは
「温泉の本場」からの輸入機材なら
きっといいものだろう、と思えるわけですね。

でも、
「ドイツ直輸入の本格クア施設で、最高のくつろぎを。」
と書いても、

こういう情報を知らない人にとっては
「なぜドイツ直輸入なのがいいのか」
わからないのです。

どう書くと効果的？

例えば、こう書くとどうでしょうか？

「温泉が医療として認識されている国・ドイツから
　直輸入したクア施設」

あるいは

「日本以上に温泉大国であるドイツから
　直輸入したクア施設」

こう書くと価値が伝わるのです。

今回のポイント

今回のポイントです。

「知識ゼロ」の相手に説明する意識を持とう！

お店や商品のキャッチコピーって、
だいたいは「その商品・サービスに詳しい人」が
考えています。

そのため、
「ドイツ直輸入の温浴施設」というと

【ドイツは温泉大国だから、
　これだけで価値が伝わるはず！】

と考えがちです。

これは商品・サービスを
「提供する側」の発想です。

でも、お客さん側（読み手）って
「提供する側」ほど知識を持っていないのですね。

「知識ゼロ」と考えてもいいかもしれません。

そんな「知識ゼロ」の人は
「温泉施設ってどの国の製品がいいかどうかなんて、
　ちっともわからない」
わけです。

にもかかわらず
「ドイツ製のクア施設」と言っても
イマイチなのですね。

もっというと、
「クア施設」すら知らないわけです。

ちなみに「クア」とは
ドイツ語で「治療」ということです。

英語の「ケア」に相当するものですね。

「提供する側」にとってはこれらのことって
「常識」だと思います。

でも、お客さん側は知らないことが多いわけです。

一部マニアだけでなく、「知識ゼロ」の人にも価値が伝わる書き方をしよう！！

むろん、詳しいマニアなら
価値にすぐ気づきます。

確かにマニアには伝わっても、
ほとんどのお客には伝わらない
キャッチコピーになってしまうのです。

だからこそ「勿体無いな」
と思うのですね。

本当にいい温泉だっただけに、
この辺りが気になったのです。

ぜひキャッチコピーやチラシ・ブログを書く際は
「価値が伝わる」ような書き方、
意識してみてくださいね！

そのためには
「これって常識だよね」
という意識を捨てたほうがいいです。

意外なほど、お客さんは無知です。

だからこそ「これって常識だよね」と考えず、
「相手は知識ゼロだ」と考えたほうが
いいキャッチコピーが生まれるのです。

ではまた！

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