自分よりもはるかに大きなことをしている人の
本を読んでみよう!
「自分だったらどうするか」というヒントが得られる!
目次
『NETFLIX コンテンツ帝国の野望』を読んでいます
いま『NETFLIX コンテンツ帝国の野望』という本を
読んでいます。
映画をネット配信で
いつでも・どこでも・どの媒体でも
観ることが出来るのがNETFLIX(ネットフリックス)です。
月800円から、
映画が見放題。
そんな夢のようなサービスが
提供されているのですね。
IT大手の頭文字を取って
「GAFA(ガーファ)」という
言葉があります。
A:Amazon
F:Facebook
A:Apple
この4社です。
日本では知名度がまだ低いですが、
ここにネットフリックスを入れることもあります。
それが「FANG(ファング)」です。
先程の4つからAppleを抜いて、
A:Amazon
N:NETFLIX
G:Google
となる4社になります。
GAFAほど知名度が高くないのですが、
FANGに入るほどの会社がネットフリックス。
個人的に気になる会社でした。
だからこそ、
ネットフリックスという会社について
「詳しく知ってみたい」
という思いがあったのですね。
ネットフリックスが最大手になるまでの激闘
この本は15年前に起業したネットフリックスが
大手企業に打ち勝ちつつ
「動画配信最大手」に成り上がるまでを描いた
ノンフィクションです。
読んでみると面白くて
夢中で読んでしまいました。
特に面白いのは
レンタルビデオ店最大手の
「ブロックバスター」との熾烈な戦いのシーンです。
ブロックバスターは
日本で言う「ツタヤ」ですね。
ネットフリックスのイメージ像として、
「ツタヤを打ち負かすベンチャー企業」
をイメージなさるとおそらく正解です。
当時のネットフリックスは
DVDの郵便レンタルサービスを
メインとしていました。
それを見ていた最大手の
ブロックバスターも、
新興勢力・ネットフリックスに対抗して
ネットフリックスそっくりな
郵便レンタルサービスを開始したのですね。
そこからはもう「つぶしあい」です。
片方が値下げしたら
もう片方も値下げする。
サービスの拡大を図れば
もう片方も同様のものを広げる。
CM合戦・無料キャンペーン。
お互いに、
体力の続く限り続く
値下げ合戦です。
実はこれ以前の段階で、
ブロックバスターに対し
「ネットフリックスを買収しないか?」
とネットフリックス側が提案していたのですね。
その時は1,000万ドルでした。
ところが、ブロックバスターは断るわけです。
数年後、
ブロックバスターは5,000万ドル以上をかけて
ネットフリックスとの値下げ競争に取り組むことになりました。
最終的にははるかに大きな金額を
費やす事になってしまったわけです。
劇的な結末
結果的に、ブロックバスターがあと1歩で勝てる、
というときにブロックバスターCEOの退任が起きます。
CEOと会長との仲が悪く、
惜しいところでの退任となりました。
…結果的に、これがネットフリックスの勝利を
もたらします。
新CEOは「DVD郵便レンタル」にほとんど関心を
持ちませんでした。
実店舗にこだわる戦略に切り替えた結果、
ブロックバスターの倒産が待っていました。
「あのときネットフリックスを
買収していたら…」
読んでいて、思わずそう感じてしまいました。
通常、この手の本だと
ネットフリックスの視点だけで書いているはずです。
「既得権益にあぐらをかくブロックバスター」を、
「新進気鋭のネットフリックス」が打ち負かす、
という図式になっているはずです。
読んでいて胸がスカッとするのは
こういうタイプの本です。
ところが。
本書は
「ブロックバスター」の視点からも
書かれています。
なかなか新しいことをはじめない
ブロックバスター本部に対し、
CEOが苛立ちます。
結果、CEO自身が
先頭に立って、宅配レンタルサービスを
開始するのです。
ネットフリックスに謙虚に学びつつ、
徹底的にマネて消費者に提供します。
そして、「実店舗」を活かしたDVD宅配レンタル事業を
スタートするのです。
ネットフリックスにはない強みを活かした
戦い方でした。
「これはネットフリックスに
勝てるのではないか…」
読みながらそう感じるシーンも多々有りました。
だからこそ、
あっけなくブロックバスターが倒産したシーンを読んでいて
呆然としたのを覚えています。
ネットフリックスは脱サラ組が創業した!
ちなみに、
ネットフリックスの創業者たちは
実は「脱サラ」組です。
これまでのIT企業勤務を経て、
家族がいる中でのリスキーな選択。
スティーブ・ジョブズのような
失う者のない 「若者起業」ではありません。
はるかに高額な給与を捨てて、
まだ評価も定まっていないベンチャー起業に賭けた
「脱サラ」者たちの思いがネットフリックスには
込められています。
この点でも、「教員」をやめて起業した自分が
シンパシーを感じました。
「自分よりもはるかに大きいことをしている人」の本を読もう!
ふだん、私は毎日ブログやメルマガを
書いています。
ネットを使って仕事をしているわけです。
そういうとき、
「ネットを使ってはるかに大きいことをしている」
人物についての本を読むと
大変勉強になるのですね。
別に私が
ネットフリックスのような事業を
経営したいわけではないですが、
「考え方」を知ることでアイデアが得られるのです。
また、「自分だったらどうするか」と
想像することができます。
間接的に経験をする事ができるのです。
そういう意味でも
タメになるなあ、と思います。
今回のポイント
今回のポイントです。
自分よりもはるかに大きなことをしている人の
本を読んでみよう!
「自分だったらどうするか」というヒントが得られる!
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社会人になった途端、
読書や勉強を終えてしまう人がいます。
また、そもそも学生時代から
本をまったく読まないという人が増えています。
これ、もっとないことです。
映像やゲームって、
あんまり「自分だったらどうするか」と
考えにくいのですね。
その点、読書っていいんですよ。
文字を読みつつ
頭の中でイメージを広げると
それだけで「想像」していることになります。
ネットフリックスとブロックバスターの戦いのシーンも
頭の中で自分だけのシーンとして
広まっています。
映像やゲームだと
はじめから「正しいイメージ」が
一つしか提示されません。
ですが、本を読むと
頭の中に自分だけのイメージが
広まるわけですね。
余計のこと、
自分の頭を働かすことができるのです。
だからこそ、
1冊の読書で
今後の展望も考えることができます。
自分よりもはるかに大きいことをしている人の本、
読んでみると自分の脳が書き換わるくらいの
衝撃があるはずですよ!
ともあれ、
『NETFLIX コンテンツ帝国の野望』、
いい本でした!
私の講座やセミナーの中でも
この本からの学びを活かしていきたいと思います。
ではまた!
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