アイデア出しの基本は「発散」と「収束」。
無条件でアイデアを多数出しまくった後(=発散)、
必ず条件幅の中で整理しよう!(=収束)
目次
「全く新しいコンセプトのカフェを考えて」と言われたら。
あなたが上司から急に
こんな依頼を受けたとしたら、
どうしますか?
「新たにカフェ事業に進出したいので、
新コンセプトのカフェについて
プレゼンをしてほしい」
こんな依頼です。
こういうとき、あなたはどうしますか?
こういう時、一番ダメなのは
「カフェって、結局○○がないと
ダメだよね」
と「決めつける」ことです。
「決めつける」というのは、
既存の発想の中で閉じこもってしまうことになります。
結果、斬新なアイデアなんて浮かんでこないのです。
ブレストの発想は必要だ!アイデアを「発散」させよ!
ではどうしたらいいでしょう?
そこで必要になるのが
ブレスト(ブレーンストーミング)の発想です。
アイデアを徹底的に「広げ」、
可能性を考えていく事が必要です。
「今あるカフェはこんなものが多いから、
カフェって結局こういう形しかできないよね」
などと考えるのではなく、
徹底的にアイデアを広げていくのです。
「こういうカフェ、
あったら面白いよね!」
と、アイデア出しをしていくことが
必要です。
「いまタピオカが流行っているので
タピオカドリンク専門のカフェにしては?」「高級感を出すため、
ドレスコードがあるカフェというのはどう?」
実現可能性関係なく、
適当でもいいから
アイデアを出し続けるのです。
手当たり次第にアイデアを書いていき
(話していき)、
頭がグチャグチャになるまで
出し続ける。
これを「発散」といいます。
アイデアを徹底的に広げていくのです。
いわゆる「ブレーンストーミング」というものは
このアイデアの「発散」を行うことをいいます。
何人かでアイデアをひたすら出していくという
取り組みです。
新たな発想は、
「発散」からしか見つかりません。
考えられる限り、
時間を区切ってひたすら
アイデアを出していくのです。
ブレストの基本は「否定しない」こと
このときのポイントは
「否定しない」こと。
アイデア出しに対し、
「それって、無理そうだよね」
「それって、もはやカフェじゃないじゃん」
などと否定してはいけないのですね。
アイデアを出すには
「発散」が必要なのです。
☆私もブレストのご依頼を頂いています↓
ブレストだけで、終わってはいけない!
…さて、アイデア出しの仕方について書いている
本・ブログでしたら
大体ここまでの内容を書いているものが多いです。
ですが。
ここで説明を終える本が
ほとんどです。
大事なのは「この後」なのです。
よく「まちづくりミーティング」やら
「アイデア出しセミナー」などだと
この段階で終わってしまいます。
「発散」で終わってしまうと、
実はアイデア出しって何の意味もありません。
実現不可能なアイデア、
バカバカしいコンセプト、
理解不能な発想。
一見すると低レベルな提案に
終わってしまうのです。
重要なのは、「発散」したアイデアを
「収束」(しゅうそく)することです。
「収束」というのは
要するに「まとめる」こと。
出てきたアイデアに対し「制約」を
与えていくのです。
例えば、新コンセプトのカフェと言っても、
予算幅・
出店予定地域・
出店予定時期・
想定する売上などは
はじめから決まっているわけです。
であれば、いくらいいアイデアでも、
予算を大幅に超えたり、
「10年後に出店します」などと
時間がかかるものであれば
はじめから却下になるわけです。
そんなわけで、
「発散」されたアイデアを、
条件に合うように「収束」させるのが必要なわけです。
ただ、中には
「どうせ条件が決まっているなら、
その条件幅の中で
最初からアイデアを出せばいいのじゃないか?」
そう思う方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、そうではないのです。
はじめから条件の範囲で考えていると、
それこそ「普通のカフェ」の
アイデアしか出てこないんですよね。
だからこそ、一度制約を無視して
「発散」させたあと、
「収束」させることが必要です。
私はたまにですが
「まちづくりワークショップ」に
参加することがあります。
あまり意味がないな、と思うのは
まさに「収束」をやらないところです。
アイデアを出すだけ出して
「いいアイデアが出ましたね!」
「すばらしいですね!」
というだけでは、何も変わりません。
出たアイデアを
「収束」させ、
実現可能な形・
実現可能な計画に落とし込むことが必要なのです。
今回のポイント
今回のポイントです。
アイデア出しの基本は「発散」と「収束」。
無条件でアイデアを多数出しまくった後(=発散)、
必ず条件幅の中で整理しよう!(=収束)
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アイデア出しやブレーンストーミングの技術は
すっかりビジネスの世界にも、
また行政・教育の世界にも浸透しました。
ですが、まだまだ「発散」の段階にみに
とどまっている物が多いです。
まだまだ「収束」の大事さが
広まっていないように感じます。
…そんなわけで、私自身
自分の塾やクライアントさんのビジネスの
アイデア出しをする際、
「発散」と「収束」、
両方心がけたいと思います!
☆もっと詳しくお知りになりたい方は
リクルート社出身の伝説の編集者・
くらたまなぶ さんのこちらの本が役立ちますよ!
私が最初読んだ『「創刊男」の仕事術』の
文庫版のようです。
ではまた!
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