【プレゼンのインパクトアップのワザ】日本では1日で5時間も平均寿命が伸びている！これって、すごいの？

「日本人の平均寿命は、１日あたり、
５時間ずつ伸びている！」

ある雑誌に書かれていました。

先進国全体の寿命データです。

このペースで行くと
2045年には平均寿命が100歳に達する、
という学説があるそうです。

1日に5時間。

これ、考えると【すごい数字】に思えます。

きょうのお年寄りより、
あすのお年寄りよりのほうが
【5時間は長生き】できるという
データだからです。

どうでしょう、
【1日5時間ずつ平均寿命が伸びている】って
すごい感じがしませんか？

…これ、冷静になって計算してみました。

計算してみると、
1ヶ月で30日✕5時間＝150時間。

1ヶ月の寿命の伸び幅は
6日（24✕6）と6時間です。

1年では150時間✕12ヶ月＝1,800時間。

年間で見ると、
75日ちょうどです。

1年で平均寿命が【約2.5ヶ月】伸びている計算になります。

このまま計算すると、
平均寿命が1年伸びるのには
【4〜5年】かかることがわかります。

つまり、【1日あたり5時間ずつ平均寿命が伸びている】というのは、
【4〜5年で平均寿命が1年ずつ伸びている】のと同じ、
ということになります。

これはこれで【いいこと】ですし
【すごい】ことです。

でも、

「ねえねえ、4〜5年で
平均寿命って1年ずつ伸びているらしいよ〜」

って言われても
「ふ〜ん」と
思ってしまいませんか？

「まあ、４〜５年も経てば
医療技術も進歩するから
1年くらい伸びても不思議じゃないよね」

と思ってしまいます。

この辺、
数字のマジックです。

「4〜5年で平均寿命は1年伸びているらしいよ！」
というよりも、
「1日あたり5時間ずつ平均寿命が伸びているよ！」
というほうがリアルです。

【すごい】ことのように感じるのです。

何かを表現する際、
【４〜５年】というように
広い視点で見ると、
イマイチすごさが伝わらないことって多いです。

同様のデータを使ってみましょう。

日本国政府の「借金」について、です。

日本政府（国＋地方）の借金の総額は
約1,000兆円です。

☆データはこちらの「借金時計」様より持ってきました。
http://www.takarabe-hrj.co.jp/clockabout.html

この約1,000兆円の借金には
「利子」が付いています。

年間の利子は約20兆円です。

どうでしょう、
「すごい数字」ですが、
「ふ〜ん、そうなんだ」と思ってしまいます。

ケタが多すぎて、
イマイチイメージがつかめないのです。

そのため、だんだん小さくしていきましょう。

日本国政府の借金の利子は、
1日あたり約548億円、
1時間あたり約22億8000万円
です。

ここまで来ると
「なんかヤバそう」
な気がしてきませんか？

もっと小さくします。

1分あたり約3,805万円、
1秒あたり約63万4,196円です。

あなたがこの記事を読んで
おそらく3分が経過したことでしょう。

であれば、
この3分で
3,805万✕3=1億1,415万円
の利子が増えたことになります！

…どうでしょう、
国の借金の「ヤバさ」を
実感していただけたのではないでしょうか？

範囲を小さくしていくことには
リアリティを高められるという効果があるのです。

何かを説明する際
【広い視点】だけで書いていることが
よくあります。

これを
【1時間あたり】
【1分あたり】にまで
小さくしていくと、
意外と理解しやすくなるのです。

今日のまとめです。

大きな統計データで
年間の数値が出ていたとします。

「÷365」すると【1日】の数になります。
さらに「÷24」すると【1時間】の数になります。

電卓を活用していけば、
カンタンにデータを出すことができるのです。

これはよく保険の関係者が
使っていますね。

年間10万円かかる生命保険も、
【1日あたりたった274円】
という言い方で表現できるからです。

あなたが企画書やプレゼン資料を使う際、
このワザを活用なさってはいかがでしょうか？

今までよりも
インパクトの大きい資料になるはずです！

ではまた！