北海道が舞台のミステリーを読むと、なんか楽しくなる。知っている場所が出てくる作品、読んでみませんか?

今日のポイント
作品に出る地名・場所に注目して
小説を読んでみよう!
知っている場所が出るだけで楽しくなる!

 

最近、「北海道」を舞台にした小説を
読み漁っています。

1/20(土)に行なう
小説で探検する北海道 ~いくつ見つかる?北海道の地名~
というイベントの準備のためです。

札幌で楽しいイベントを多数開催している、
札幌オオドオリ大学」様主催イベントです。

自分を講師として「招いてくださっている」以上、
より気合を入れていきたいと思っています!

 

この予習のため、
いま「北海道が舞台の小説」
を読み漁っているのです。

 

集中的に読んでいるのが
西村京太郎さんの小説です。

西村京太郎さんは
「トラベル・ミステリー」の第一人者です。

旅の情景を描きつつ、
犯人との攻防戦も書かれています。

旅の情緒を味わいつつ、
ミステリー小説の醍醐味も楽しめる。

 

とてもおトクなジャンルなのです。

おそらく、あなたも
テレビの2時間サスペンスで
ご覧になったことがあると思います。

西村京太郎さんの本を探して
本屋に行くと…

もう恐ろしいほどたくさん、
北海道を舞台にした小説が書かれています。

 

『札幌駅殺人事件』や
『函館駅殺人事件』。

函館-札幌間を走る
『特急「北斗1号」殺人事件』も
ありました。

特急系で行くと
『スーパーおおぞら殺人事件』も
『スーパーとかち殺人事件』もあります。

もうなくなってしまいましたが
『寝台特急カシオペアを追え』も
『寝台特急「北斗星」殺人事件』あります。

そうそう、先述の
『函館駅殺人事件』は
いまは廃止されてしまった青函連絡船が
カギを握っている小説ですし。

個人的に笑ってしまったのは
『北海道新幹線殺人事件』という
タイトルです。

もうこんな本が出ているなんて、
驚きですよね!

『恋と悲しみの北の大地』では
トマムのリゾート地(あのカラフルなタワーです)で
人質事件が起きています。

どの本も
北海道に住んでいると
聞いたことのある地名ばかりが登場します。

 

とても親しみを感じてしまいます。

 

ただ、けっこう不思議な犯人が多いです。

 

たとえば『札幌駅殺人事件』では
札幌中心部から定山渓温泉への移動シーンがあります。

車で1時間はかかる距離です。

なのに
容疑者は平気で
「タクシー」を使うんですね!

「じょうてつバスを使えよ…」

と思ってしまいます。

 

また、
やはり札幌中心部から千歳空港に行くのに
「タクシー」を平気で使います。

 

私なら100%JRを使います。

そのほうが定刻通り到着しますし、
何より安いです。

 

『函館駅殺人事件』の主人公も
旭川から層雲峡温泉の移動(2時間はかかる)にも
「タクシー」を使うのです。

 

…ものすごく金がかかって仕方ないように
思うのです。

 

西村京太郎さんの描く犯人は
かなりブルジョアなんだな〜っと
思ってしまいます。

 

こういうところもふまえて、
西村京太郎さんの描く作品が興味深く
感じられるのです。

 

自分にとって身近な場所が
作品に出てくると
なぜか楽しくなります。

 

いちいちタクシーで道内を
移動する犯人に対し、

「そこは◯◯バスを使えよ!」

と突っ込みたくなりますし。

 

こういう作品の読み方もあるんだな〜
としみじみ感じているのです。

 

実は札幌を舞台にしたミステリー小説って
数多くあります。

 

その例が『笑う警官』です。

これ、映画化もされました。

佐々木譲さんの
『笑う警官』は
警察の内部情報がカギとなる
殺人事件が出てきます。

 

これ、舞台は「北海道警察」なんです。

 

端的にいうと

「北海道警内での不正を
告発する警察官を保護する」

・・・というお話です。

 

なんか、北海道で読むと、リアルです。

 

ラストシーンは「赤れんが庁舎」横の
「北海道議会」。

そのそばにある
「北海道警察本部」のビルが
本作のアクセントとなっています。

 

(これ、本当に地図で見ると近いです)

ちなみに主人公たちが
作戦会議をおこなうのが
「狸小路8丁目」の喫茶店です。

相手の追求を避けるため、
「サッポロファクトリー」の駐車場で
クルマを乗りかえます。

「苗穂駅」と「桑園駅」を
トリックに活用します。

…札幌内の知っている地名しか出てこないという
すごい作品です。

 

だからこそ、
おもしろいのです。

☆『笑う警官』に出てくるスポットを
一部地図にまとめたのがこちらです。

 

先述の
西村京太郎さん『札幌駅殺人事件』には
当時そごうだった時代の「エスタ」が出てきます。

エスタのバスターミナルから、
容疑者が旅立っていくのです。

 

私がよく使う場所だからこそ、
すごくリアルなのです。

 

実は小説と言うのは、
作品だけを味わうのが、
小説の読み方ではないのです。

作品に出てくる地名や場所に注目するのも
面白い小説の読み方なのだと思います。

 

ちょうど1/20(土)のイベントも
こういう趣旨の内容です。

興味のある方、
土曜日を価値的に使う意味でいかがでしょうか?

 

☆「小説で探検する北海道 ~いくつ見つかる?北海道の地名~
のお申込み・詳細はこちら!
1/20(土)10:30-11:50開催です!

詳細・お申込みはこちら!
http://odori.univnet.jp/subjects/detail/320

ではまた!


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