「一人」のために書く!それが文章力向上のカギとなる!ブログも「まだ見ぬ一人」のために書く!

今回のポイント
一人に向けて、その人に伝わるように
文章を書く!
するとどの人が読んでも伝わるものになる!

 

毎日楽しみ!日経新聞の連載小説『ミチクサ先生』

 

 

いま、私の密かな
マイブームがあります。

 

それは
日経新聞の「連載小説」を
読むことです。

 

 

いま日経新聞の最終面に、
伊集院静さんによる連載
『ミチクサ先生』が連載されています。

 

夏目漱石と
正岡子規の友情をテーマに書かれたこの小説。

 

若い漱石の日常が
みずみずしい表現で
書かれています。

 

かつての千円札に書かれていた
何かを思い悩んでいるような漱石像とは
大きく異なる、

若く情熱的な漱石が描かれているのです。

 

 

漱石作品が好きなので、
毎日楽しくこの連載を読んでいます。

(ちなみに千円札に載っていた
漱石の表情が
若干暗めだったのは、

明治天皇の葬儀の日に撮った写真をもとに
描かれているからです)

 

正岡子規のためだけに漱石が書いた作品

 

 

そんな『ミチクサ先生』の12/30掲載分に
こんなシーンがありました。

 

 

それは学生時代の漱石が
千葉県・房総半島の旅に出た後、
その旅行記を漢詩で書いたというシーンです。

 

「『木屑録』(ぼくせつろく)と題された旅行記は、
金之助(注 漱石の本名)が
初めて創作したまとまったものである。
しかしこれは
たった一人の読み手のために創作された
作品であった。

読み手とは、勿論(もちろん)、
子規こと正岡常規(注 正岡子規のこと)である。

文章のそこかしこに
子規を意識して語られたものがあり、
漢詩、漢文も子規にしか理解できない、
これまで書簡を通して、
お互いが二人きりの間で披露している言葉がある。

それでもなお、この『木屑録』には、
金之助がのちに、作家、夏目漱石として
次々に発表する小説の気配と思想が
十分に読み取れるのである。

たった一人の読み手のための作品だが、
金之助が他人にむけて
初めて書いた文章であることは
間違いなかった。

しかも金之助は、
この作品を書いた者の名前として
”漱石”を使った」

 

 

夏目金之助という青年が、
「夏目漱石」になった瞬間です。

 

 

夏目漱石が書いた初めての作品は
まさに友人の正岡子規のためだけに
書かれたのです。

 

正岡子規という読み手がいたからこそ、
漱石が作品を執筆する動機になったわけです。

 

一人の「読み手」の存在が、大きな結果をもたらした。

 

もし子規がいなければ、

「作品を書きたい!」

という漱石の情熱も
引き出されることはなかったかもしれません。

 

逆に言えば、
正岡子規との友情があったからこそ、
夏目漱石はあれだけの作品を
後世に残してくれたともいえるわけです。

 

 

「一人」の読み手を意識したというのが
作品を書くきっかけになったというのが
面白いところです。

 

文章を書くのは「一人」に読んでもらうため。

 

私が文章の講座をする際によく言っていますが、
文章を書くのって、
結局は「一人」に読んでもらうためなのですね。

 

一人のために書くことが、
万人に通用する作品につながっていくのです。

 

 

文章を書くときは、一人「読み手」を定める。

 

よく文章を書く際に

「何をどう書いていいかわからない」

という相談を頂きます。

 

そんなときにお伝えしているのが
「読み手は誰ですか」
という質問です。

 

1人 読み手を定め、
その人に向けて書く。

 

 

これが文章の基本ですし、
こうやれば表現方法も
明確になります。

 

 

その人が好きなテーマはなにか。
どういう書き方がその人に響くか。

一人を定めることで、
表現方法も書き方も明確になるのです。

 

 

文章を書く場合、
多くの場合
どうしても「みんな」に向けて
書きがちです。

 

 

その場合、
どの程度まで説明するか
不明確になります。

 

 

結果、誰が読んでも
よくわからないものになりがちです

 

 

それよりも大事なことは
「一人」読者を定めることです。

 

その人に届くように書くと、
結果的にどの人が読んでも
分かりやすいもののになります。

 

今回のポイント

 

今回のポイントです。

 

・・・・・・・・・・・・・・
一人に向けて、その人に伝わるように
文章を書く!
するとどの人が読んでも伝わるものになる!
・・・・・・・・・・・・・・  

 

「一人」に対して文章を書く!

 

一人に対して文章を書く。

 

それが文章力向上の
基本に繋がります。

 

 

その人はどういう表現を好むのか。

その人にどういう内容を伝えたいのか。

読み終わった後、
どういう行動を取ってほしいのか。

 

これを考えるだけで
明確に伝わる文章が書けるようになるのです。

 

 

現に、私のブログも
「読み手」を定めて書くことが
多いです。

 

実際にいらっしゃる人に向けて書く場合もありますし、

「こういうことで悩んでいる人に
答えになればいいな」

と思って書いていることもあります。

 

あるいは
「昔の自分」に対して、
当時の自分が知りたかったこと・
疑問に思っていたことに
応える文章を書くこともあります。

 

 

不思議なことに
「この一人」に対して書こうと思った場合、
相手に伝わる文章になるのです。

 

ブログもまだ見ぬ「一人」のために書く!

 

ブログを書くのも、
実は「一人」に向けての取り組みです。

 

自分が書いた記事を読むこと

「勉強になった!」

「役立った!」

と言ってもらえたら
いかがでしょうか?

 

きっとすごくうれしい気持ちに
なることでしょう。

もし誰か一人でも
そう言ってもらえるなら、
書き続ける意味があると
言うことができるでしょう。

 

 

ブログを書くのもメルマガを書くのも、
結局は読んでくれた人に
喜んでもらうためなのですね。

 

ブログ・メルマガを書く意味がわからなくなったときは。

 

ブログやメルマガをはじめて

「なんか、
いまいちやっている意味がわからない…」

という方も
多いかもしれません。

 

そういうときは
まだ見ぬ「一人」の読者をイメージし、
その人のために書いていくことを
オススメします。

 

 

その人はいったいどういうことで
困っているのか。

どういう情報があると
問題を解決できるのか。

 

自分なりに推理し、
その人が喜びそうな記事・
読みたい記事を書いていくことです。

 

 

それを続ける中で、

「まさにこんなことを知りたかった!」

「自分が必要としているのは
まさにこういうこと!」

という方が
出てくるのです。

 

そういう人が出てくるまでは
ひたすら「待ち時間」。

 

まだ見ぬ「一人」のために
書き続けることが
大事なのですね。

 

 

2019年も大変お世話になりました。

 

来る2020年も
私の記事を読んでくださる方に
何か1つでもお役に立てる情報発信を
行いたいと思っています。

 

 

どうぞ来年も
よろしくおねがいします。

 

良いお年をお迎えください。

 

ではまた!


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