大学入試過去問「赤本」の解説は、やっぱりゴミだ。慶應義塾大学SFCの小論文が難しい裏の理由とは?




 

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今日のポイント
2045年がどういう社会か、
イメージありますか?

「うわ、やっぱり慶應義塾大学の
入試小論文って、難しい…」

そんなことを
高校3年生が言うのを聞きながら、
作文教室ゆうでは授業をしています。

 

いま【慶應義塾大学入試小論文対策コース】を設け、
小論文の講義を行っているのです。

 

うちの講義は1対1。

 

採点の様子も通して
「どのように小論文を書けばいいか」
指導しています。

 

 

大学入試にあたり、
「過去問題集」を元に授業をしています。

 

ところが…。

「イマイチ」な解説も多いのです。

特に実感するのが
慶應義塾大学の中でも
「小論文が一番難しい」
と評判のSFC(総合政策学部・環境情報学部)です。

 

 

私もこの仕事をはじめ、
数年ぶりに過去問を見ました。

 

過去問を見て思うのは
問題量の【あまりの多さ】です。

 

読み切るだけで下手したら
30分かかります。

 

書くべき文字数も合計1,200文字以上。

これを【120分】で解くのです。

 

普通の高校生ではまず無理です。
だからこそ、
私のような塾が必要になってくるのです。

 

 

しかも。

 

慶應義塾SFCの小論文は
内容が実にユニークなのです。

 

たとえば2015年の「環境情報学部」の
過去問にはこんな問題があります。

 「いま2045年の未来社会にいることを想像してください。
(…)あなたのもとに、
環境情報学部長から公式の依頼が届きました。
若い世代から尊敬される発明者・
創造者であるあなたに、
湘南藤沢キャンパス(SFC)で
90分間の記念講演をしてほしいという
依頼でした」

「まず、講演の告知文を考えます。
あなたが取り組んできた問題と、
独自に生み出した発明や創造との関係を、
わかりやすく、かつ
魅力的に告知する文を考え、
140字以内で記述してください」

こんな問題があと
4つくらい続くのです。

 

すごいですよね!

 

だって、入試の際に
【卒業後、約30年経った2045年のこと】
を書かせるのです。

 

 

ほとんどの高校生は
「大学卒業後何をしたいか」
なんて、なにも考えていません。

 

そのタイミングで
この出題をする。

 

 

…慶應義塾に
熱意ある学生が溢れていることが
分かります。

 

 

でも。

 

肝心なのは
「過去問」の解説です。

 

慶應義塾大学をはじめ、
各大学の過去問を発行しているのが
教学社です。

 

 

表紙も背表紙も赤いので「赤本」と呼ばれています。

 「大学の受験勉強の時、
使ったな〜。
なつかしい〜」

という人もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

 

この「赤本」、
あまりに全国あちこちの大学分を
発行している関係上、
解説はけっこう【いい加減】です。

 

平気で【誤答】もあります。

 

なぜそうなるのでしょうか?

それは
解説を書いているのが
「大学院生」「アルバイト」であることも
多いからです。

 

私の知り合いも
赤本の解説を書くバイトをしていました。

 

 

入試の専門家でもない「大学院生」が
「模範解答」を作っているのです。

 

「大学院生」が書く原稿に
ロクなものはありません。

 

 

…大学院生だった私が言うのだから
本当です。

 

 

特に私が最近イラ立ったのは
2015年の「環境情報学部」の
赤本です。

 

2015年の赤本解説は
あまりにひどいと思います。

 

 

なぜかというと、
「2045年の社会」をイメージさせているのに、
「2045年がどういう社会か」
ほとんど答えていない回答なのです。

 

 

2045年という時代。

 

 

日本は2つのことに襲われています。

(1)地方消滅

 

これはちょうど2014年に発売になった新書の
タイトルです。

ちょうど著者の講演会を見に行ったことを
昨日書きましたね。

増田寛也氏講演会で感じた「いい質問」の大事さ。ニセ学生作戦、大成功!

2017.12.13

 

『地方消滅』のポイントは、
日本の市町村のうち、
およそ半分が
「市町村として持続不可能なほど衰退する」
ということです。

 

簡単に言えば人口減少が進み、
人口の回復も見込めなくなり、
市町村の機能を果たせなくなる自治体のことです。

 

これは大問題です。
2015年の過去問が出た時点でも
議論されていました。

 

でも、
赤本の解答には「地方消滅」については
一切書かれていないのです!!!

 

(2)AI(人工知能)が人類の知能を上回る

 

「2045年問題」という言葉があります。

これはAI(人工知能)が
人類の知能を上回ってしまう、ということです。

 

要は人間よりも高性能になるため、
人間の「仕事」がすべてなくなる、
という議論です。

 

この時代において、
AIを「所有」する人だけが儲かります。

 

大部分の人は
AIに自分の仕事が奪われるのです。

 

結果、大失業&貧困を
ほぼほぼ全国民が味わうことになるのです。

この2045年問題、
「シンギュラリティ」(特異点)とも言われています。

 

人類がはじめて「人類以上」の知性を持つものに
打ち負かされるという技術上の「特異点」だからです。

 

2045年というと、AIの話がメインになります。

にも関わらず、
赤本の解答には「AI」についても
一切書かれていないのです!!!

 

 

以上、(1)と(2)で
2045年の日本が襲われる
「地方消滅」と「AI」という
2大テーマを見てきました。

 

あと約30年後にやってくる
「危機的」状況です。

 

あなたは2045年の日本で
どんな生き方をしているでしょうか?

 

考えておかないと、
「ヤバイ」かもしれません。

 

 

 

 

さてさて。

 

 

2045年には
深刻な2大テーマが発生するのです。

 

にも関わらず、
こんな大事な2大テーマを無視して
赤本は解答例を作っています。

 

 

私は思いました。

「赤本を信じると
不合格になるのではないか?」

…そう危惧してしまいます。

 

 

「赤本」の解答は、
けっこう「ゴミ」です。

 

受験生の間では
「赤本のミスを指摘できるようになったら
合格が近い」
とも言われているくらいです。

 

 

その点、同じ大学入試の過去問と行っても
「青本」はすごくデキが良いです。

 

「青本」とは
駿台予備校が作っている過去問題集のこと。

 

駿台予備校の職員が
「駿台」の看板をかけて書いています。

 

そのため、解答もわかりやすいし、
解説も充実しています。

 

「このくらいのレベルで書ければばいい」
という目安も提示されています。

 

 

受験勉強の強力なパートナーとなってくれる本です。

 

 

ただ。

「青本」には一つだけ欠点があります。

 

(駿河台大学以外の)難関大学の一部学部しか、
「青本」は用意されていません。

 

要は「東大受験生」
「難関国公立大学」
「早稲田・慶應受験生」
以外は相手にしていないのです。

 

 

しかも、慶應義塾といっても
「SFC」の「青本」は存在しません。

 

…ということは
SFCについては
ロクな過去問題集が存在しないということになります。

(解説がゴミであることは先程述べたとおりです)

 

 

これでは慶應義塾SFCを受ける受験生が
路頭に迷ってしまいますよね。

 

SFCの難しさの「背景」には、
「青本」が存在しない、
ということもあるかもしれません。

 

ともあれ、
慶應義塾の小論文は
実に難しいです。

 

SFCとなればなおさらです。

 

そんなわけで、
きょうも作文教室ゆうに来る
慶應義塾小論文コースの受講生の講義のため、
いまから予習したいと思います。

 

ではまた!

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