MBAは修士号なのか?研究系大学院と専門職大学院の違いを解説します!-社会人大学院で後悔しないための重要ポイント-

summary

「MBAは修士号なんですか?」という質問を受けました。結論としてMBAは修士号という学位であり「経営修士(専門職)」が正式名称です。大学院には研究系の修士課程、実務重視の専門職大学院の2種類があります。将来のキャリアを考えた際、研究者志望なら研究系、実務重視なら専門職大学院への進学がオススメです!

MBAに関するご質問をいただきました

「MBAって修士号なんですか?」

先日、体験授業を実施した際、
社会人の方からご質問をいただきました。

それが

「大学院で取れるMBAって修士号なんでしょうか?」

という内容です。

大学院修了時には「修士号」という学位を取れるのですが、
こういう学位ってイマイチ分かりづらいところがあります

今回は一般的な「修士号」と
専門職大学院で取得できる「専門職学位」との違い、

さらには今後のキャリア展望で注意すべき点についてを
解説していきます!

MBAは修士号なのか?

さて、冒頭の質問に戻りましょう。

MBAは修士号かというご質問ですが、
結論から言うとMBAはれっきとした「修士号」です。

ですが、ここで一つ気をつけるべきポイントがあります。

それは、
「修士課程で取れる学位には種類がある」
ということです。

修士号には2つの種類がある

現在、日本の大学院の修士課程には大きく分けて2つのタイプがあります。

① 通常の修士課程(研究系)

1つ目はいわゆる一般的な大学院修士課程を指します。

(というか、近年までこれしかありませんでした)

学問に関する専門性を磨くという「研究」重視の修士課程です。

研究者養成の目的も強く、
専門知識の習得や研究の技法、
論文執筆スキルの習得などをするという意味が強いです。

一般的にイメージされる大学院はこちらのものだといえます。

(大学卒業後そのまま大学院に進学するケースの多くは
こちらです)

学校教育法第99条において「大学院は、学術の理論及び応用を教授研究し、その深奥をきわめ、又は高度の専門性が求められる職業を担うための深い学識及び卓越した能力を培い、文化の進展に寄与することを目的とする」と規定されています。

② 専門職大学院(専門職修士)

2つ目は専門職大学院と呼ばれるものです。

これは2003年の大学改革により新たに設置された大学院の種類です。

高度の専門性を有する専門職を養成する目的で設置された大学院です。

学校教育法第99条の2では次のように規定されています。

大学院のうち、学術の理論及び応用を教授研究し、高度の専門性が求められる職業を担うための深い学識及び卓越した能力を培うことを目的とするものは、専門職大学院とする。

こうやって、高度な専門知識をもった人を育成するのが専門職大学院の役割です。

ここにはMBA(経営管理修士)やMOT(技術経営修士)などが入ります。

これらの学位を取った場合、
経営修士(専門職)」というように、
修士号の後ろに「専門職」と書かれた学位を得ることができます。

私はいま北大公共政策大学院に通っていますが、
卒業したときは公共政策学修士(専門職)という学位を取ることなります。

ただ。

「(専門職)」というものがついた修士号がもらえるというと
「なんだか格下な感じがする…」
人もいるかも知れません。

ですが、
修士号の学位であることに違いはありません。

教職大学院とロースクールはちょっと違う!

なお、この専門職大学院ですが、
教職大学院や法科大学院(ロースクール)で取得できる
学位については若干書き方が違います。

教職大学院の場合は教職修士(専門職)、
ロースクールの場合は法務博士(専門職)という学位が取得できることになります。

(それにしても、修士課程2年通うだけで
 ロースクールではイキナリ「博士号」を出すというのがすごいですね…!

なぜこの2つに分かれたのか?

さて、いま大学院には
研究系の大学院と専門職大学院の2つがあることをみてきました。

この2つがなぜ出来てきたのかという流れをここでは説明していきます。

もともと大学院は日本で大学制度が出来たときから
「研究の場」でした。

つまり、大学院では長らく
大学教員や研究者の育成を行ってきたわけです。

その後 社会が発展し、企業や行政などにおいて
専門知識を持った人間・専門職人材への必要性が高まってきました。

そのため、
専門知識を持った専門人材を育成することに特化した
2003(平成15)年「専門職大学院」が設立されたわけですね。

法科大学院(ロースクール)はその翌年の2004(平成16)年に制度がスタートしました。
ちょうどそのタイミングで司法制度改革が行われていたこともあり、従来型の法曹育成の方式から法科大学院(ロースクール)による法曹育成を行う方向性に変化したわけです。

冒頭の質問に戻ります。

MBAはれっきとした学位です。

MBAコースで身につけた経営に関する専門知識やスキルを持つことで
専門人材として実社会で活躍していくことができます。



ただし、MBAはいわゆる「略称」であり、
正式名称は「経営管理修士(専門職)」という学位なのだと
認識していただければと思います。

どちらがいいかは「今後の展望」次第!

さあ、ここまで研究系の大学院と
専門職大学院の2つを見てきました。

人によっては

「どっちがいいのだろうか?」

と悩む人もいらっしゃるかも知れません。

結論的に言えば

「今後少しでも大学教員や研究者を目指すのであれば
 研究系の大学院に行くほうがいい」

「仕事で役立てることがメインなら
 専門職大学院でも問題ない」

と言えます。

何かというと、
今後大学教員や研究者を目指す場合
「専門職大学院」だと研究メインでない分
若干不利になるケースがあるからです。

特に現在の日本において大学教員・研究者を目指すなら
「博士号取得」ないし「博士後期課程進学」がほぼ必須です。

ですが、専門職大学院では
肝心の「博士後期課程」が存在していないんですね。

なので専門職大学院に行った場合
また別の大学院の「博士後期課程」に進学する必要があります。

ここからがポイントです。


大学院の博士後期課程での研究は
修士課程からの「一貫性」「連続性」を持って考える必要があります。

もし、専門職大学院に進学した場合
研究の実践がメインでないので
博士後期課程につながる研究ができない可能性があります。

…実際、専門職大学院を出た後博士後期課程に進学しようとしても
受験がうまくいかないことが時折あります。

(もちろん、問題なく進学できることもあります)

そうなるとせっかくのキャリア展望が行き詰まってしまうので
「大学教員になりたい!」
「研究者になりたい!」
という思いがある方は
専門職大学院よりも研究系の大学院に進学するほうをオススメします!!!

逆に、「大学教員や研究者ってピンとこない…」という方は
専門職大学院進学でも全く問題ない、
と言えます。

むしろ、転職・スキルアップなどにおいて
専門職大学院のほうが実質的に「お金」になることも多いです。

なので今回の内容をもとに
あなたの大学院進学キャリアを考えてみてくださいね!!

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