会社のキャリアアップ休暇が1年しか使えないなかでどうやって大学院修士課程を修了するか?活用法を徹底解説

summary

社会人にとって大学院進学は究極のキャリアアップですが、仕事と学びを両立するのは大変…。その際に役立つのが「キャリアアップ休暇」などの休職制度です。さらに2025年10月からは国の「教育訓練休暇給付金」が始まり、最大150日間賃金の5〜8割が支給されます。休暇が1年しかなくても、修士1年目で大部分の単位を集中履修すれば復職後も無理なく通学できますよ!

社会人の大学院進学をサポート!休職制度の有効活用を!


社会人の究極のキャリアアップに直結するもの。

それは大学院進学です。

だからこそ「社会人大学院で人生大逆転!」を私の塾のキャッチコピーにしています。

ただ、実際に仕事をしながら大学院に行くのは正直めちゃくちゃ大変です。

仕事も忙しい中 大学院の授業と課題にも取り組むのはバタバタの連続となるからです。

「キャリアアップ休暇」などの休職制度が役立ちます!

そういうとき、強い味方となるのが「休職制度」です。

職場によっては「キャリアアップ休暇」制度などの形で進学や留学のために休職できる制度が設定されています。

(大手企業ほか行政機関や学校などで導入されているケースが多いです)

この制度を使うと退職することなく「休職」する形で大学院進学することが可能です。

たしかに給料は無給になりますが、大学院修了後スムーズに復職できることから安定して自分の将来ビジョンを描くことが可能です。

1対1大学院合格塾からも「キャリアアップ休暇」を使って現在大学院に進学している方が何人もいらっしゃいます。

国の「教育訓練休暇給付金」制度、2025年10月スタート!

ちょうど、2025年10月からは企業の「キャリアアップ休暇」などを使い求職する人に対し給料の一部を国が保証する制度「教育訓練休暇給付金」という制度が始まります。

前回の記事でも書いていますが、この制度を使うと給料の一部(賃金の5~8割)が最大150日分 国から支払ってもらえます(雇用保険財源)。

(失業保険でもらえるのと同じ金額です)

最大150日分とはいえ、給料の半分以上がもらえるのは休職中の方にとって大きなプラスとなります。

(休職中も社会保障費や税金がかかりますので、そういった支払いに充てることも出来ます)

せっかく制度ができているのなら、使わないと損、と言えます。

ただし、この教育訓練休暇給付金制度は「公務員」や「会社役員」「フリーランス(個人事業主)」は雇用保険を支払っていない関係で使用できません。

さらには企業の中に「キャリアアップ休暇」「リスキリング休暇」など「無給の教育訓練休暇制度」が整備されていなければ使用できないというデメリットがあります。

なので、一度自社に「無給の教育訓練休暇制度」があるかどうか確認してみて下さい。

キャリアアップ休暇が使いやすくなったけど…。

さて、大学院進学のため「キャリアアップ休暇」などの「無給の教育訓練休暇制度」を使う人はいま増えていますし、2025年10月からは国から教育訓練休暇給付金制度もスタートするのでより進学しやすくなっていると言えます。

ただ、ここで考えるべきは「キャリアアップ休暇」を使う期間です。

「キャリアアップ休暇を使えるのは1年のみ」という企業もあるからです。

いきたい大学院が「1年制修士課程」制度を設けている場合、1年間休職するなかで集中して大学院の学習に取り組めます。

ですが、ほとんどの大学院修士課程は「2年制」です。

「1年しかキャリアアップ休暇が使えないなら、進学できないじゃないか」という声をよく伺います。

ですが、この場合も「ある工夫」をするだけで問題を大部分クリアできます。

修士1年目で単位の大部分を取り切ろう!

その「ある工夫」とは何でしょうか?

それは修士課程1年目で卒業要件の「大部分の単位を取りきる」ということです。

2年生の修士課程を持つ大学院の場合、2年かけて所定の単位数を履修することで卒業が可能となります。

ここからはうちの塾から多数の合格者を輩出している他、私自身が現在通学している北海道大学公共政策大学院(HOPS)の事例を見てみましょう。

北大公共政策大学院では2年間で合計42単位以上の単位修得が必要となります。

この場合、人によっては「42単位を2年で取るから、1年あたり21単位ずつ取っていこう」と考えるかもしれません。

ですが、大学院生活をスムーズに行うためには「1年間で取れる上限まで修士1年目に単位を取る」のがセオリーです。

北大公共政策大学院ではよっぽどの事情がない場合「年間32単位」が修得上限となっています。

なので1年目に32単位を修得し、2年目は10単位を習得するというのが定番の流れと言えます。

多くの大学院では週1コマ行われる半期の授業が2単位、通年で行われる授業が4単位という計算をしています。

なので1年目32単位というのは前期に16単位(週8コマの授業)、後期に16単位(週8コマの授業)を履修するということになります。

この数はキャリアアップ休暇を使って休職しているなら無理なく修得できる授業数です。

キャリアアップ休暇の1年目に32単位を履修し、復職した2年目には10単位の履修が必要となります。

「2年目、10単位とはいえ大変では…?」

そう思う方もいらっしゃいますが、ちょっと説明したいことがあります。

大学院修士課程では最後に「修士論文」や「リサーチペーパー」の提出が求められます。

この修士論文やリサーチペーパー提出で得られる単位数ってけっこう大きいです。

北大公共政策大学院では最大8単位ですし、大学院によっては6単位というところもあります。

北大公共政策大学院の例をもとにリサーチペーパーが8単位とすると、修士2年目に修得すべき残り単位はわずか「2単位」となります。

2単位というと週1コマの授業です。

修士論文やリサーチペーパーの指導を受けるだけなら教員と個別でアポを取って進めていくことが可能です(文系の場合はとくに)。

仮に修士論文/リサーチペーパーの指導を終業後などに教員と個別で行うこととした場合、修士2年生のあいだ大学院で出席すべき授業コマ数は半期のみ週1コマということになります。

半期の授業は全15回。

であれば、有給休暇を半日休を毎回取りながら出席する場合でも、有給日数7〜8日があれば履修できる計算となります。

(2単位の授業を終業後や土日に開講される授業に充てるならもっとカンタンです)

つまり、「キャリアアップ休暇」を使い修士1年目で単位の大半を修得するなら、2年目の負担はグッと軽いものになるわけです。

なので
「うちの会社はキャリアアップ休暇が1年しか取れない…」場合でも諦めないでくださいね!

1年目に大半の単位を取っておくべき理由

ちなみに、今回お話した「修士1年目に大半の単位を取っておく」という戦略、大学からそのまま大学院に進学した大学院生(ストレートマスター)にとってはある意味で「定番」の履修方法です。

それは修士課程2年目には大学院生に外せない「就職活動」が待っているからです。

就職活動であちこち出掛けることを考えると、修士課程2年目の授業履修は抑えていたほうが無難です。

なので、多くの大学院生が修士課程2年目の授業履修負担を軽めにしています。

また、1年目に多くの単位を履修している場合、万が一 単位を取れなかった授業があっても修士2年目にリカバーすることも可能です。

だからこそ、修士1年目に修了単位の大部分を履修するのは理にかなった方法だと言えるのです。

大学院によっては使えないケースもある?

さあ、ここまで「修士1年目に大部分の単位を取ればキャリアアップ休暇が1年しか取れなくても通学できる」ことについて見てきました。

1点気をつけていただきたいことがあります。

それはすべての大学院で同じ方法が通用するわけではないという点です。

例えば一部のMBAコースなどでは必修科目が2年に分散して配置されているケースもあります。

またさらには初めから「2年間で履修」することを前提としたカリキュラムが組まれていることもあります。

その場合、修士1年目で大部分の単位を取ることは難しいかもしれません。

なので入学する前から科目履修の状況について大学院の教務課などに確認してみるのがおすすめです。

社会人にとっての現実的な選択肢

ともあれ、職場に「キャリアアップ休暇」制度がある場合、たとえ期間が1年しかなくても「修士1年目に大部分の単位を取る」ようにすることで復職後も比較的学習しやすくなるのです。

社会人大学院生にとって大切なのは、「現実的に続けられる学び方」を選ぶことです。

  • キャリアアップ休暇で1年目に学修を集中させる
  • 教育訓練休暇給付金で経済的な負担を軽減する
  • 2年目は研究と最小限の授業に専念する

この流れを組むことで、たとえ「キャリアアップ休暇」制度が1年しかなかったとしても大学院進学を現実的な選択肢とすることができるのです。

工夫次第で「1年休暇」も武器になる!

「キャリアアップ休暇が1年しか使えない」職場の場合、大学院進学をするのには不利なように見えるかもしれません。

ですが、「修士1年目に集中的に単位を取る」という戦略を取れば復職後の2年目もなんとか通学可能になることも多いのです。

勤務先に「キャリアアップ休暇」制度があるのであれば、「どう活用するか」も考えてみてくださいね!

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