目次
知識社会についてのドラッカーの予言
〈知識こそが生産手段となる時代が来る!〉
経営学の父ピーター・ドラッカーは、今から60年以上も前の著作においてこのように語りました。

肉体労働者の「肉体」が生産手段となる時代から、知識労働者(頭脳労働者)の「知識」が生産手段となる時代へと変化していく――。
いま、アプリなどWebサービスがいずれも「知識」「情報」によって成立していることを思うと、まさにドラッカーが予言した通りの社会となりました。
今から見るとドラッカーの視点は「当たり前」に見えますが、当時は1つコンピュータが事務所1フロアを占めるくらい大きく、しかもパンチカードと真空管で動いていたような時代です。
その時代にこういう提案をしていたことを考えるとすごいことだと思います。
ドラッカーのいうように、私たちはまさに「知識社会」のただ中に生きています。
本記事では、ドラッカーの知識社会論を手がかりに、なぜ社会人こそ大学院に進学することが重要なのか、その理由を考えていきます。
知識社会とは何か?
ドラッカーが提唱した「知識社会」とは、農業社会・工業社会に続く新たな社会のかたちです。

これまでの産業社会では主な労働力は「肉体」でした。
工場の機械を動かすためには身体の力が必要でしたし、農業においても同様です。
ですが、現代社会では製造現場よりもオフィスや研究室での業務が中心になってきています。
手元にあるスマートフォン1つを取ってみても、確かに製造現場でデバイスや各種部品を製造していますが、製造現場に関わる人手は以前に比べて圧倒的に少なくなっています。
代わりに、スマートフォンの設計やプログラミング、スマートフォンの販売戦略立案に多くの人手が割かれています。
肉体労働による作業よりも知識労働による作業のほうが現代の産業の中心になってきています。
いうならば、現代の主たる労働は「知識労働」なのです。
この知識労働を担う人たちを知識労働者とドラッカーは定義します。

知識労働者とは、自らの専門知識や情報を用いて問題を解決したり、アイデアを創出したりする人々を指します。
研究者、コンサルタント、プログラマー、マーケター、デザイナーなど様々です。
AIによって置き換えられる可能性は存在していますが、知識労働が現在の社会を牽引しているわけです。
知識社会では知識労働者に自由を!
肉体労働においては、時間通りに出勤し、指示通りに体を動かすことが評価につながりました。
例えば工場の流れ作業では、ひとりがモタモタしていると全体の生産性が落ちてしまいます。
なので皆が一斉に同じ作業を同じスピードで行うことが求められていたのです。

ですが、知識労働においては周りと同じように作業する必要は特にありません。
要するに「成果物」を与えられた時間のなかで作り上げられるなら、どういう時間の使い方・働き方をしても構わないわけです。
いわば個々人の「裁量」にかかっているわけですね。
その点でドラッカーが強調するのは、知識労働者をマネジメント(経営・統治)するためには知識労働者に自由を与えていくことが大事だ、ということです。
「人が生産的であるためには、仕事のスピード、リズム、持続時間を自らコントロールできなければならない。(…)
したがって、仕事は均一に設計しなければならないが、労働には多様性を持たせなければならない」
(P.F.ドラッカー , 上田惇生 訳『マネジメント(上)』ダイヤモンド社, 235ページ)
ドラッカーはこのように仕事の仕方に多様性をもたせることを提唱しています。
たとえば、ある人は朝早く静かな時間に集中力を発揮し、別の人は午後から創造性が増すかもしれません。
ある人はチームでのブレーンストーミングが得意で、別の人は一人で黙々と進める方が合っているかもしれません。
重要なのは、自分にとって最も生産性が高い働き方を見つけること、そしてそれを実行する自由が担保されている環境であることです。

フレックスタイム制やリモートワーク制が導入されている企業の存在は、まさに知識労働者にとって生産性を上げやすい「自由」を提供していることを意味します。
無論、旧来のように全員が同じ空間で同じペースで作業することを求める知識労働者もいると思います。
ですが、その場合であっても自分が自由に選択できる環境にあるかどうかが重要なわけです。

☆『マネジメント(上)』の詳細とお求めはこちら→https://amzn.to/4mnHoHI
知識労働者こそセルフマネジメントを!
ところで、働き方が自由になるとあることが問題となります。
それが「自己マネジメント」(セルフマネジメント)です。
働き方が自由になるといっても、それでダレてしまってはなんにもなりません。

実際、コロナ禍でリモートワークを余儀なくされた際、「仕事したフリ」をしやすくなりました。
結果、サボりが横行したケースもあります。
せっかく自由が与えられていても、それをうまく使えなければ意味がないのです。
だからこそ知識労働者はセルフマネジメントができなければならないわけです。
ドラッカーの著作の中でも「入門書」と言われている本に『経営者の条件』があります。
この本のテーマは、あらゆる人が自分の人生の経営者であるということ。
経営者でない人間は誰一人としていないのです。
だからこそ、自分自身をマネジメント(経営)していくことが重要なのですね。

☆『経営者の条件』の詳細とお求めはこちら→https://amzn.to/3HeAtBK
自分をマネジメントできなければ他人をマネジメントできるはずがないからです。
そのため、知識労働者には自分に与えられた「自由」をいかに使いこなすか、自分のモチベーションややる気をいかにコントロールするかが求められているのです。
「自由」が生産性を高める
現在の先進的な企業では、フレックスタイム制やリモートワーク制のほか専用コワーキングスペースの活用など、「自由」を前提とした働き方を支援しています。
これは単なる「働き方改革」ではありません。
ドラッカーがすでに何十年も前から示唆していた〈知識労働者には自由が必要である〉という前提を、社会がようやく受け入れ始めている証なのです。
知識労働者は、自らのリズムで、最も創造性が高まるスタイルで仕事を進めるべきだ。
その方がイノベーションが生まれ、成果も出やすくなる。
これは多くの実証研究でも裏付けられています。

では、知識労働者は何をすべきか?
では、自分自身をマネジメントする知識労働者にとって、何が必要なのでしょうか?
それは間違いなく「専門性の深化」と「学びの継続」です。
知識社会では「専門知識」が最大の武器になります。
それでいて、専門知識は日々アップデートされていきます。
5年前に有効だった知識がすでに陳腐化していることもあります。
この変化の速い時代において、「学び直し(リスキリング)」は生き残るための必須スキルになっているのです。

大学院進学が「知識労働者の武器」になる
社会人がリスキリングを行う場所として「大学院進学」が大きな意味を持ってきます。
大学院では、既存の知識を体系的に学び直すことができると同時に、最先端の研究や議論に触れることができます。
さらに、専門家や仲間とのディスカッションを通じて、自分の考え方や問題解決のアプローチを鍛え直すことができます。
もちろん、職場内研修や独学でも学ぶことは可能ですが、「まとまった時間をとって、体系的に専門性を深める」ことができるのは大学院の大きな強みです。
また、大学院での学びは「知識を得ること」以上に「考える力」「問いを立てる力」を鍛えることにつながります。
これこそが、知識社会における最強のスキルであり、新たな価値を創造する力の源泉ともなるのです。
さらに言えば、すでに述べたように知識労働者こそセルフマネジメントが必要です。
放っておくと人間はすぐダレてしまうからです。
そうではなく、「学ばなければならない環境」を自分で設定し、自分の専門知識を磨いてく機会を自分で設定できることが今後につながるのです。
だからこそ、自分の意志で大学院進学を目指す姿勢が今後の知識労働者には欠かせないわけなのです。

知識社会にふさわしい「学び方」を選ぼう!
ドラッカーの知識社会論は、いまから60年以上も前に出された理論ですが、現在にも当てはまる内容がたくさんあります。
むしろ、今こそ読み直すべき内容でもあるのです。
今の時代を自分らしく生きていくためにはドラッカーの知識社会論が提唱するように、自分の専門知識・スキルを磨いてくことが必要不可欠です。
そのためのツールとして大学院進学を検討してみてはいかがでしょうか?

☆ドラッカー読書会、毎月好評開催中です!
「大学院受験の対策方法をもっと詳しく知りたい…」
そういうあなたのために、
「本当に知りたかった!社会人が大学院進学をめざす際、知っておくべき25の原則」という小冊子を無料プレゼントしています!
こちらからメルマガをご登録いただけますともれなく無料でプレゼントが届きます。
データ入手後、メルマガを解除いただいても構いませんのでお気軽にお申し込みください。
なお、私ども1対1大学院合格塾は東京大学大学院・早稲田大学大学院・明治大学大学院・北海道大学大学院など有名大学院・難関大学院への合格実績を豊富に持っています。
体験授業を随時実施していますのでまずはお気軽にご相談ください。
(出願書類の書き方や面接対策のやり方のほか、どの大学院を選べばいいのかというご相談にも対応しています!)
お問い合わせはこちらからどうぞ!
























ピーター・ドラッカーが60年以上も前に予言した「知識社会」、今や現実のものとなりました。変化の激しい時代において、社会人こそ大学院で専門性を深め、知識労働者として自らをマネジメントする力を身につけることが重要ですよ!