目次
「なんで伝わらないの…」を解消するには?
「なんでこの人にはうまく伝わらないんだろう…」
「なんでわかってくれないんだろう…」
そういう思いになること、ありませんか?
ふだんの日常ではいろんな人たちと出会います。
職場の同僚や上司、お客様など様々な人たちと会うことになります。

みな、出身や年齢も違うので時には「言ったことが伝わらない…」「思っていた認識と違う…」と、意思疎通がうまくいかないこともあるかもしれません。
特に、「ダイバーシティ」の重要性が言われる今、多様な人たちと意思疎通をうまく行う技術が求められているのです。
今回はダイバーシティの時代こそロジカルシンキングの力が重要になる理由を解説いたします!
ロジカルシンキングの基本は「主張と根拠をセットにする」こと!
ダイバーシティの時代には、「言わなくてもわかるよね」「それくらい常識だよね」が通用しません。
いろんな考え方・価値観が重視される以上「これは当然」「これは常識」という考えが成立しないのです。
特に、グローバル化した現在では「日本の常識」というものを皆が認識しているわけではなくなっています。
そういう時代には、「言わなくてもわかるだろう」という考えは成立しないのです。

意思疎通がうまくできない職場の問題点
社内において意思統一がうまくいかなかったり、お客様への説明が食い違ってしまったりすると、せっかくの良い提案も伝わらず、最悪の場合、信頼を失ってしまいます。
つまり、論理的に話を組み立て、わかりやすく伝えるスキルは社内外の信頼関係を築くための基礎だと言えるのです。
そのため、ロジカルシンキングの力が必要不可欠なのです。

「言わなくてもわかるだろう」は禁句です!
「言わなくてもわかるだろう」と考えることの問題点をここまで見てきました。
代わりに「なぜこのことをやるべきか」を「主張と根拠をセット」にして説明するスキルが求められます。
ロジカルシンキング(論理的な考え方)とは、いうならば「自分以外の人が聞いてもわかるように」説明するスキルのことを言います。
そのためには「これは常識だよね」「言わなくてもわかるよね」という部分をなくし、「なぜこれを行うのか」という根拠をつけながら自分の主張を述べる力が求められるのです。
「私は〜〜と考える。なぜなら〜〜だからだ。」
こういう形で「主張」に対し「根拠(なぜなら〜〜からだ)」をセットにして説明することが求められるのです。
ロジカルシンキング研修を実施しました!
実は先日、ある企業様のご依頼で「ロジカルシンキング研修」を実施しました。
ここまで見てきたロジカルシンキングの力を高めるため、企業の経営者の方から直接ご依頼をいただき、実施に至ったのです。
ただ聞くだけでなく、実際に紙に書き、ペアで意見交換をするという実践的な研修。
お陰様で好評のうちに終えることができました!!!
参加者の皆さまからは「とてもわかりやすかった」「すぐに現場で活かしたい」といった前向きなご感想を多数いただくことができました。
また、何人かの方には実際に書いていただいた文章にコメントを差し上げることもできました。
今回の研修を通し、ダイバーシティが求められる現在こそ必要なロジカルシンキングの力を高めていただければ幸いです!

なぜ「AI時代」にロジカルシンキングが必須なのか?
「ダイバーシティ」としてコミュニケーションすべきなのは、何も「人間」だけではありません。
現在、ChatGPTなど生成AIを活用する機会が増えてきていますが、「AI」「ロボット」ともコミュニケーションする機会が昨今増えてきているのです。

例えば資料作成の際にChatGPTを使う機会も増えていますが、その際にこそロジカルシンキングが必要になってきます。
AIは、基本的に与えられた指示に対して論理的に処理を行う存在です。
「適当」にChatGPTに指示しても一応動いてはくれますが、その場合「思った回答が得られない…」と悩んでしまうことがあります。
それはAIに分かりやすい論理的な説明を行っていないからです。

つまり、今の時代にロジカルシンキングを学ぶことは人間に対してのコミュニケーションはもちろん、ChatGPTなどでAIとコミュニケーションする際にも必要不可欠だといえるのです。
論理的に物事を伝える力があればあるほど、AIを効率的かつ的確に使えるようになります。
これは、ビジネスの現場に限らず、研究、教育、企画、行政、さまざまな分野において極めて重要なリテラシーと言えるのではないでしょうか?
キャリア形成・大学院進学にも不可欠なスキル
論理的思考力は、AI活用だけでなく、自分のキャリアを構築するうえでも必要不可欠なスキルです。
特に大学院への進学を考えている方にとっては、「志望理由書」や「研究計画書」を書く際に、自分の考えを筋道立てて説明する力が求められます。
ロジカルシンキングの力があるかないかで合否が分かれると言っても過言ではありません。
私の塾でもロジカルシンキングの力が身につく講義を日々行っています。
ほかにも企業様や団体様向けにロジカルシンキング研修をご提供しています。
「AI時代におけるキャリア形成」を行う際、論理的思考力を高めることこそが、最も再現性の高い投資であると言うこともできます。
ぜひ今の時期こそロジカルシンキングの力を高めていきましょう!!
最後になりますが、研修のご依頼、大変にありがとうございます!

ダイバーシティ時代においては「言わなくても伝わるだろう」は通用しません。若干面倒でも主張と根拠をセットにして伝えるロジカルシンキングの力が、職場においても求められています。AIとコミュニケーションする際にも必要なロジカルシンキング、今の間に高めてみるのをおすすめします!