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大学院の通学と仕事をいかに両立させるか?
「大学院に通いたいけれど、仕事と両立できるか不安…」
「そもそも、社会人が大学院に通うメリットって本当にあるの?」
社会人の究極のキャリアアップにつながるのが大学院進学。
でも、「仕事と両立できるだろうか…」「通うメリットはあるのだろうか…」と不安を抱えている方も多いかもしれません。
私自身は社会人として仕事をしながら北海道大学の公共政策大学院に通っています。
こういう学び直しによってキャリアの可能性が大きく広がったと感じています。
この記事では、私の経験ももとに社会人が大学院に通うメリットをわかりやすくご紹介します。
その後、仕事と学びを両立させるためのポイントを5つに分けて解説していきます!
ぜひ読んでみてください。

なぜ多くの社会人が大学院進学を目指しているのか?
近年、働きながら大学院に通う「社会人大学院生」は非常に多いです。
年7,000~8,000人が通っています。
その背景には次のような理由があります。
- キャリアアップや資格取得のため
- 転職や独立に向けたスキルの再習得
- 学び直し(リカレント教育)の社会的ニーズの高まり
- オンラインや夜間・土日開講の大学院の増加
実際に、文部科学省の調査でも、大学院進学者の中に占める社会人の割合は10人に1人以上。
特にMBA(経営学修士)や看護学、教育学、公共政策など、実務と密接に関わる分野では社会人比率が50%近いというケースもあります。
社会人が大学院に通う5つのメリット
それでは、社会人が大学院で学ぶことで得られるメリットを見ていきましょう!
① 専門性を深めてキャリアの幅を広げられる
大学院は、特定分野の知識やスキルを深く掘り下げて学べる場です。
たとえば、教育学、経営学、心理学、公共政策、看護学など、自分の興味や職業と関連のあるテーマで「学問としての理解」を深めることができます。
その結果、職場での専門性が評価されたり、希望部署への異動や昇進につながったりするケースもあります。
「専門性を活かして独立する」というケースも存在します。
(早稲田大学大学院の教育学研究科を修了した経験を活かして大学院受験対策の塾を経営している私もいちおうこの例に入ります)
② キャリアチェンジの足がかりになる
「今の仕事とは別の分野に挑戦したい」「資格を取って転職したい」という方にとって、大学院はキャリアチェンジの「助走」としても有効だといえます。
たとえば、ロースクールで法律を学んで法務職に転身したり、大学院での知識を元に大学教員に転職したりする社会人も毎年多くいらっしゃいます。

③ 研究という形で実務経験を体系化できる
大学院での研究テーマは、自身の実務経験に基づいた問題意識から生まれることが多いです。
たとえば、医療現場の看護師が「家族支援」をテーマに研究を行ったり、自治体職員が「地域づくりの政策提案」を研究としてまとめることも実際にあります。
実務と学術を接続できるのが、社会人大学院生の大きな強みだといえるでしょう。
④ 自信と自己肯定感を得られる
社会人として日々の業務に追われる中「学びに向き合う時間」を確保することは自分自身を再構築する貴重な体験になります。
「久々に本気で勉強した」「論文を書き上げた」という成功体験は、自己効力感や自己肯定感を大きく高めてくれます。
また、働きながら大学院を出たという事実だけでも自信になりますし、周りからの評価も変わります。
なにより最終学歴が「大卒」から「大学院卒」に「格上げ」されるのでそのことも大きな達成感・自信につながるといえるでしょう。
⑤ 同じ志を持つ仲間と出会える
大学院では、さまざまな分野・業種から集まった社会人同士が切磋琢磨しながら学ぶ空間があります。
共通の関心やテーマを持った仲間と出会うことで、知的な刺激を受けるだけでなく、人脈や将来の協働にもつながることがあります。
特にビジネス系の大学院(MBAコースなど)では大学院の仲間と一緒に起業したり、仲間の会社に転職(これ、実際にありえます)したりするケースがあります。
こういうつながりを作れることも大きなメリットと言えます。

仕事と大学院を両立するための5つのポイント
では、実際に働きながら大学院に通うにはどうすればいいのでしょうか?
以下のポイントを押さえておくと、学びと仕事の両立がぐっと現実的になります。
① 時間割を確認して「通える大学院」を選ぶ
社会人向けの大学院には、夜間・土日開講や長期履修制度、オンライン授業など、柔軟な履修形態を用意しているところもあります。
長期履修制度を使うと、2年分の学費で3〜4年かけて学ぶことができて大変便利です。
通信制の大学院を選択すると、物理的・時間的な要素関係なく学習することができます。
このように、自分の働き方にあった「通いやすい大学院」を選ぶことが継続の第一歩です。
② 入試を早めに準備する(半年〜1年前から)
社会人の場合、仕事と並行して受験対策を行う必要があるため、できれば半年前〜1年前から準備を始めるのがおすすめです。
志望理由書や研究計画書の準備、小論文や面接対策なども、計画的に進めていきましょう。
早くから進めることで、受かった後に勤務時間や勤務状況を変化させやすくもなります。
③ 家族や職場の理解・協力を得る
社会人が大学院を目指す場合、家族や職場に早期から相談しておくのがオススメです。
配偶者などの家族や職場の上司・同僚に相談しておくことで、周囲のサポート体制を整えることができます。
特に出願時や面接のタイミングでは、休暇取得の調整などが必要になるケースも多いため、早めの根回しが大切です。
大学院によっては職場の上司などによる「推薦状」の提出が必要なケースもあります。
④ 授業以外の「課題時間」も想定しておく
大学院では、授業だけでなく課題レポート・プレゼン・論文執筆なども多く課されます。
「授業だけ出ればいいや」と考えていると、課題を行う時間を見つけられず入ってから慌ててしまうことも考えられます。
「平日夜の●時間は学習に充てる」といった時間管理の計画を立てておくことで無理なく進められます。
⑤ 無理をしない・完璧を求めない
学業と仕事の両立は、100点を求めすぎると息切れしてしまうこともあります。
完璧主義を捨て、途中で履修する授業数を減らすなどムリをしないのも大事です。
大事なのは大学院を無事修了するうこと。
ムリせず学習を進めていきましょう!

まとめ!「学び直し」は今の自分を変えるチャンス
忙しい中で仕事と大学院の両立をするのは大変です。
大学院進学は社会人にとって一大チャレンジであることは間違いありません。
でもその分、得られるものも大きいです。
専門性の深化、キャリアの選択肢の広がり、新しい出会い、自分の自信向上など、人生を変える力を秘めています。
「大学院に通うメリットはあるのか?」と悩む方にこそ“仕事と学び”という二つの軸を持つ生き方に目を向けてみていただければと思います。
あなたの一歩が、きっと未来を変えていきます。
ぜひ一緒に挑戦してみませんか?
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