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GIS、ドローン、産学官連携…。北海道の科学技術の未来を支えるリーダーに会ってきました!
いま科学技術の発展が目覚ましいです。
国内でも現在、例えばドローンを例にあげるとドローンによる物流サービスやドローンを活用した人流やインフラの自動点検など様々なサービスが考えられています。
こういった科学技術を、どうやって社会で実装していくか。
また、新技術開発をどう進めていくか。
それには大学や研究所といった試験研究機関(学)だけでなく、企業(産業)や行政(官)との連携も不可欠となってきます。
こういった産業・学問・行政との連携を産学官連携と言いますが、それを長年推進しているのが「一般社団法人 北海道産学官研究フォーラム」です。
先日、この一般社団法人 北海道産学官研究フォーラム 事務局長としてご活躍なさっている藤原達也さんにお話を伺ってきました。

今後の北海道における科学技術のあり方などを伺ってきました!
今回はこの模様をご説明いたします!
一般社団法人北海道産官学研究フォーラム&Digital北海道研究会副理事長兼 事務局長 藤原さん
藤原さんは、長年にわたり産学官連携を促進し、地域の技術・研究と社会実装を「つなぐ」役割を果たしてこられました。
産学官連携が一般に言われるようになってきたのは2000年代以降ですが、北海道産学官研究フォーラムはそれより以前の1991年から産学官連携を提唱・推進なさってきました。
今回は、藤原さんが取り組まれているプロジェクトや、地域におけるデジタル活用の未来像について、じっくりとお話を聞かせていただきました。
「産学官の壁を越える」ために
北海道産学官研究フォーラムは、「一点集中主義では近代を越えられない」という理念のもと、多様な領域の研究者や技術者をつなぎ、学際的な連携を生み出すことを目的に設立されました。
たとえば、「地理空間情報(GIS)と防災」や「建設業のBIM/CIMの活用推進」など、先進技術の現場応用に積極的に取り組んで来られた、とのこと。
2008年には特定非営利活動法人Digital北海道研究会が設立され、道内の農林水産・環境分野における衛星や航空機、ドローンなどから得られるリモートセンシングデータの利活用やGISの活用による特に一次産業のデータ活用による地域活性化の活動もされています。
Digital北海道研究会では2017年に北海道ドローン協会も設立されました。
こちらは当別ドローン練習場を拠点とし、座学や実技の講習を定期的に開催なさっています。
定期的な訓練を支援されるとともに北海道庁のDX推進課とも連携してドローンの普及に尽力されているそうです。

(ドローンのイメージ)
「産学官CIM・GIS研究会」の挑戦と共創
2014年には北海道産学官研究フォーラムの中の一研究会として「産学官CIM・GIS研究会」が設立されました。
こちらでは、GISや3Dデータ、VRやAR、AI等の活用を通して、道内建設業のDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進しています。
現在注目されているのは、建設分野のインフラの点検や維持管理分野における3次元データの活用です。
3次元データを活用することで現場と会社とのデジタルツイン環境を構築することができ、作業の効率化や安全性向上が可能になるのです。
ここにはGNSS(衛星測位)の活用も重視されています。
なかでも本年2月に6号機が打ち上げられて注目を集めている国産測位衛星の準天頂衛星「みちびき」をどのように活用するかも現在研究されているそうです。

これらを活用することで精密な位置情報を常時活用した農林水産分野や建設分野、交通分野への利活用が可能となります。
結果、社会のDX推進が加速していくことが期待されているのです。
理系分野の知識を学ぶと視野が広がる!
今回、藤原さんのお話を伺う中で改めて理系分野の知識を学ぶ大事さを痛感しました。
今後の社会を考えていくうえで、科学技術の知識は必要不可欠となります。
私は現在 北海道大学の公共政策大学院に通っていますが、その授業の中でも今後の政策を考える上で理系分野- 文系分野両方の知識を学ぶ必要性が伝えられています(実際、「文理融合政策事例研究」という授業が必須科目となっています)。

今の時代は「文系だから理系のことは苦手…」とは言っていられないわけですね…!
今後も改めて勉強していきたいと思います。
5月開催!ChatGPT×Excelハンズオン講習会で講師を務めます!
実は藤原さんによるご縁で、この「特定非営利活動法人 Digital北海道研究会」様主催のセミナーにて、私・藤本研一が講師を務めさせていただくことになりました!
タイトルは「ChatGPTフル活用!ロジカルシンキング&Excel自動化入門講習」です。
この講習は、5月22日(木)〜23日(金)の2日間、札幌・設計会館で行われるハンズオン型研修(実際に体験する型の研修)となっています。
初日はChatGPTの活用に欠かせない「ロジカルシンキング(論理思考)」を学び、翌日はそれを活かしてExcelマクロをChatGPTにより手軽に素早く実行するための方法を学んでいきます。
プログラミング未経験者でも安心して参加できる設計になっていますので、Excel業務の効率化に興味のある方、ChatGPTを仕事に活かしたい方は、ぜひご参加ください。
セミナー概要
- 日程:2025年5月22日(木)〜23日(金)
- 時間:9:30〜16:30(開場 9:15〜)
- 会場:設計会館8階 会議室A(札幌市北区北6条西6 三共電気ビル8階)
- 対象:生成AIに興味がある方、Excel業務を効率化したい方
- 参加費:2日間で11,000円(税込)
- 定員:5名(先着順)
お申し込み・詳細は以下をご参照ください:
👉 https://dghok.com/event/17240.html
おわりに
藤原さんのお話から、科学技術をいかに北海道の課題解決や北海道の未来につなげていくかという視点を学ぶ事ができました。
私はいま北海道大学の公共政策大学院に通っていますが、そこでも科学技術の社会実装や今後の北海道の問題解決などが議論のテーマとなっています。
私自身は「ド文系」の人間ですが、藤原さんの話から「理系」的知識を持ったうえでの政策設計が重要であると学ぶことができました。
お忙しい中、お話をきかせくださりありがとうございます!

また、ご依頼いただいた「特定非営利活動法人 Digital北海道研究会」様のセミナーでお役に立てるよう努力していきたいと思います。
ぜひ会場でお会いしましょう!
お申し込みはこちら→https://dghok.com/event/17240.html
一般社団法人 北海道産学官研究フォーラム事務局長の藤原達也さんにお話を伺いに行きました。産学官連携によるドローン・GIS活用や地域課題解決など、科学技術活用の可能性を学ばせていただきました!ちなみに藤原さんの関わっていらっしゃる団体で私が登壇することになりましたのでこちらも頑張ります!