研究テーマは徹底的に考え抜く!その一歩は「適当でもいいから説明する」こと!

今回のポイント
「自分は何を研究したいか?」
徹底的に考え抜こう!
その一歩は「適当でもいいから誰かに説明する」ところから!

 

質問「あなたは何を研究したいですか?」

「あなたは
 どんな研究をしたいですか?」

 

私が大学院進学のお手伝いをする際、
よく受講生の方と
話題に上がるのがこの部分です。

 

大学院進学の場合、
たとえ専門職大学院であったとしても
何らかの「研究テーマ」を考えることが必要です。

 

自分はこれまで何を調べてきたのか。

大学院進学後、何を研究したいのか。

 

 

これらを「言葉」で
説明できるようになる必要があります。

 

 

これ、やってみたら分かるのですが
簡単そうに見えてなかなか手間がかかります。

 

何も答えられないツラさ。

 

ここで私の「失敗談」から
お話をしたいと思います。

「自分はどんなことをしたいのか」
を考え抜く大事さを実感した事例です。

 

それは私がまだ高校教員をやっていた頃のこと。

 

ブラック気味な職場にいたので、
朝から夜中まで働いていました。

7:00台の電車で出勤し、
帰りは23:00台。

 

ひどいときは終電に乗れず
ネットカフェで一夜を過ごすこともありました。

 

 

疲労困憊で
フラフラになって休む日々。

 

「ああ、仕事をやめたい…」

「いっそ辞めて
 自分で起業したら楽しいんじゃないか…」

そういう思いが常にありました。

 

 

 

そんなある時。

 

知人の紹介で
起業支援をしている方と
お会いする機会がありました。

 

 

ふだんから「起業したい…」と言っていた私。

 

 

当日は起業について
教わる気満々で参加しました。

 

その場で聞かれたのは

「フジモトさんは
 起業して何をしたいの?」

「どんな起業をしたいの?」

ということでした。

 

 

その時、私は何も答えられなかったです。

 

ちょっと考えて

「いま高校で教員をしているので
 その経験を活かして何かをしたいんです」

みたいに答えました。

 

「ふ〜ん」

という反応後、
それっきり。

 

そんな会となってしまいました…。

(実に気まずい…)

 

 

今から思っても
苦い思い出として残っています。

 

 

なにも考えていないことに気づいたエピソード。

 

いま思い出すと
「起業をしたい」と口では言っていながら、
結局は何も考えていなかったわけですね。

 

 

あのとき受けた質問について
今も時折考えることがあります。

 

あのとき仮に

「高校教員の経験を生かして
塾をやろうと思っています」

と言っていても

「ふ〜ん」

という反応になっていたのではないか、
とも考えます。

 

 

 

なぜかと言うと、これも至極
当たり前な回答だからですね。

 

これもやっぱり何も考えていない
回答なのです。

 

いまの自分なら。

でも、いまの私なら
こう答えることが出来ます↓

「高校教員をやっていて、
 どうしても困ったことがありました。

 それは【性格が良くて何事も一生懸命がんばる生徒】が
 履歴書を書けないせいで進路が決まらない、
 ということです。

 面接まで進めると人柄が伝わるはずなのに、
 履歴書に自分の経験を適切に書くことが出来ず、
 出願段階で落ちてしまうのです。

 この生徒は放課後などに
 個別で履歴書の書き方を教えることで
 無事 就職が決まりました。


 そのときに痛感したことがあります。

 それは【どんなに性格が良くて能力があっても
 書けないせいで人生損をしている人がいる】ことです。

 なので、「書く力」を高めることで
 その人が自分の可能性を開いていけるような
 塾を開きたいのです」

 

もしこう言っていたら、
おそらくあの人は「ふ〜ん」以外の返答を
してくれたように思います。

もうあの瞬間には戻れないのはわかっていますが、
未だに

「あのとき、どう答えていたら良かったのだろう…」

と、返答方法を
模索しているところです。

 

今回のポイント

 

今回のポイントです。

「自分は何を研究したいか?」
徹底的に考え抜こう!
その一歩は「適当でもいいから誰かに説明する」ところから! 

 

「自分は何をしたいのか」を徹底的に考え抜く!

 

「自分は何をしたいか」。

 

この質問って、
起業に限らず
大学院進学にも当てはまる点です。

起業同様に
「大学院で何をしたいか」
「何を研究したいのか」を
大学院進学の際には説明する必要があります。

 

自分は何を研究したいのか。

その上で、
なぜ自分が研究したいのか。

 

これが不明確だと
面接官から「ふ〜ん」という反応しか
返ってこないのです。

(入試面接でこういう反応なら、
当日の面接、けっこうツラい面接となることが
予想されます)

 

自分や身内にとって切実なテーマを!

以前、私はこういう記事を書きました↓

 

 

研究テーマを考える時、
「自分」や「身内」にとって切実なテーマを定めよう、
…という内容です。

 

 

自分や身内にとって切実なテーマを定める場合、
「なぜ自分が研究したいか」が明確です。

 

 

その上で「切実」な内容だからこそ
真剣に取り組むことができます。

 

また「切実」だからこそ、
その研究には社会的な意義も
加わりやすくなるのです。

 

 

先程私が説明した

「書く力をつけることで
その人の可能性を開いていける塾を
やりたい」

という回答には
私にとって「切実」な内容があるので
当初の回答よりもマシなものとなっているのです。 

 

 

だからこそ、
研究テーマについては
時間が許す限り徹底的に考え抜いたほうがいいですね!

中途半端な研究テーマだと
冒頭に書いた私のケースのように、
後々まで悔いが残ることになりますし (笑)

 

 

まずは適当でもいいから研究テーマを説明する!

 

ただ、逆説的ですが
研究テーマを煮詰めていくには

「まずは適当でもいいから 
 研究テーマを誰かに伝えてみる」

ことが必要です。

 

伝えた相手の反応が

「ふ〜ん」

くらいのものなら、
その内容はもっと考えていく必要があります。

「ふ〜ん」

しか返答がないなら、
もっと調べ、もっと考えていかなければ
先に進めません。

 

このプロセス、
なかなか大変です。

 

手間も時間もかかります。

 

でも、うまく定まると
大学院進学へのモチベーションも上がります。

面接試験の際に
自信をもって面接官に伝える事ができます。

 

進学後も研究に励んでいくこともできるのです。

 

 

今回のまとめ

 

今回のまとめです。

(1)研究テーマは徹底的に考え抜く!

(2)そのために、まずは適当でもいいから
   誰かに説明し、その反応を見極める! 

 

この2つ、お一人で行うのが大変なら
私もお力になれれば幸いです!

 

 

ではまた!


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