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生涯学習の新たな視点
近年、「生涯学習」という言葉が広く浸透しています。

近くの公民館などでも「生涯学習」という言葉が多く用いられていますよね。
ただ、私はどうも「生涯学習」というと「趣味」「余暇」のみがイメージされるところが残念に感じています。
どういうことかというと、定年後のゲートボールなどのスポーツ活動や生け花・茶道など趣味の講座のみがイメージされるからです。

どちらかというと「まあやっておいたらいいよね」くらいの副次的な意味しかないように捉えられがちなのです。
私は生涯学習を単なる趣味ではなく、キャリア形成の手段として位置付けるべきだと考えています。
つまり、単に「楽しむだけ」「教養を高める」生涯学習ではなく、自分の給料やキャリアを高める「攻め」の生涯学習も重要ではないかと考えるのです。
今回は「せっかくならキャリアップのための生涯学習を!大学院で攻めの学習」というテーマでお届けします!
実は生涯学習コーディネーターです。
実は私、「生涯学習コーディネーター」という謎資格を持っています。
https://www.tsushinkyoiku.or.jp/cordinater_kiso/index.html
いちおう、生涯学習の推進に携わる立場でもあります。
私が生涯学習のうえで特に重要だと感じるのが、大学や大学院といった高等教育機関を活用した学びの継続です。
生涯学習は個人の能力開発やキャリアアップ、さらには生きがいの創出に直結するものです。
多くの可能性があるからこそ、単に「趣味」「教養」レベルで生涯学習を捉えるのはもったいない、と思うのです。
生涯学習の三つの形態
さて、一般的に「教育」には大きく分けて三つの形態が存在しています。
(1)定型教育(Formal Education)
- 構造化されたカリキュラムに基づき、教師と生徒の関係のもとで進められる学校教育モデル。
- 例:小学校から大学・大学院の正規課程。
(2)不定形教育(Non-Formal Education)
- 定型教育の外部にあるが、学習者集団と目的を持ち、組織化された教育活動。
- 例:職業訓練、専門講座、企業内研修
- ※ボーイスカウト/ガールスカウトや茶道・書道など、ある程度のシステムやカリキュラムが成立しているものも当てはまる。
(3)非定型教育(Informal Education)
- 日常生活の体験や環境から教育的影響を受ける非組織的な学習。
- 例:読書、テレビ視聴、仕事を通じた学び。
偶然の学び=非定型教育。これも大事だけれど…。
教育において、学校で学ぶ定型教育以外にも色々あるということが言えます。
テレビやSNS・YouTubeを見て「へ〜、こういうことがあるんだ」と学ぶことがあります。
ある意味で偶然による学びだと言えるでしょう。
これは「非定型教育」に当てはまります。
本や雑誌で勉強するのも非定型教育の一種です。

日常生活ではこういう非定型教育(偶然による学び)が多くあります。
ですが、これだけでは長期的な成長は見込めません。
単に思いつきで学ぶだけなので、下手をすると同じようなことを何度も学ぶだけでちっとも成長していない、ということもありうるのです。
大事なのは学校を出て社会人になった後も、定型教育や不定型教育に取り組むこと。

これがあなたのスキルアップにつながるのです。
なかでも大学院進学のように体系的な学び(定型教育)が今後のキャリア形成において必要だといえるわけです。
生涯学習としての大学院進学の意義
大学院進学は、生涯学習の一環として非常に有効な手段です。
それは単に新しい知識を得るだけでなく、学位取得を通じて客観的な能力証明が可能になり、キャリアアップや転職にもつながるからです。
例えば、趣味として学んでいた分野であっても大学院での専門的な研究を経て、最終的に職業として成立するケースもあります。
また、すでに仕事を持っている人が大学院で学ぶことで、より高度なスキルを身につけ、仕事の幅を広げることも可能です。
「思いつき」「偶然」の学びだけではなく、キチッと・カチッとした定型的な学習を行うことで、あなたのキャリア形成が計画的かつ持続的なものになるのです。
定型教育の重要性と学びの深化
大学院など定型教育の最大の利点は体系的なカリキュラムに従って学べる点にあります。
例えば、本やYouTubeのほかユーキャンなどの通信教育や単発の講座では比較的短期間で知識を得ることはできますが、それだけでは体系的な学びとは言えません。
大学院での2年間の学習では単なる知識の習得ではなく、研究や実践を通じてより深い理解と応用力を養うことができます。
また、学びの継続は、専門性の向上にも寄与します。
…そういう意味では定型教育以外の「不定型教育」も重要である、と言えるでしょう。
たとえば、お茶や書道の師範資格を取得するプロセスも体系的な学習だといえるでしょう。
段位を上げていくことは、単なる趣味の域を超え、専門的なスキルの証明となるからです。
生涯学習をキャリア形成に結びつける
私の提案は、単なる「生涯学習」ではなく、どうせなら自分の今後の職業・生き方という「キャリア」につながるものにしていくとより効果的、ということです。
生涯学習をキャリア形成と結びつけることで、学びが単なる趣味ではなく、実際の生活や仕事に活かせるようになります。
たとえば、
- 転職を目指す場合:大学院での学びを通じて、新たな職種や業界への道が開ける。
- 現職のスキルアップ:今の仕事に関する専門知識を深め、昇進や業務の幅を広げる。
- 第二の人生の準備:定年後のキャリアとして、新たな専門性を獲得する。
日本では生涯学習はまだまだ「余暇の活動」と捉えられがちですが、これを「主体的なキャリア形成の手段」として認識することが今後につながっていくはずですよ!
場当たり的でなく、体系的な学びを!それがキャリアップの基本!
生涯学習としての大学院進学は、単なる知識の習得ではなく、キャリア形成に直結するものとなります。
「偶然による学び」である不定形教育も重要ですが、定型教育による体系的な学びを取り入れることで、より確実な成長を実現できるようになります。
なので、生涯学習を単なる「余暇」「教養」のためではなく、キャリアアップに直結する「攻め」の存在として捉えてみてはいかがでしょうか?

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生涯学習って単なる趣味だと思われがちですけど、ちゃんとやればキャリアアップにつながる有効な戦略にすることができます。本や単発講義などだけではなく、大学院のようにカリキュラムがかっちりしたところで学ぶと自分の専門性・実力を一段と高めていけますよ!