目次
社会人が大学院進学を目指す理由と入試形式の違い
リスキリング(学び直し)という言葉が広まり、社会人が大学院進学を目指すケースが年々増加しています。
ですが、「社会人が大学院を受験するのって難しいんじゃないか」というイメージを持っている方も多くいらっしゃいます。
たしかに大学院入試はカンタンではないですが、社会人の場合 特別な入試形態が用意されているケースも多いです。
意外と合格しやすいケースも多いのです。

今回は一般入試と社会人特別選抜入試(特別選考入試)の違いを解説します!
なぜ社会人が大学院進学を目指すのか?
社会人が大学院進学を目指す理由は多岐にわたりますが、大きく分けて以下の3つが挙げられます。
- (1)キャリアアップ・専門知識の習得
MBA(経営学修士)や教育職員専修免許状・専門看護師(CNS)資格など、特定の資格や知識が必要となる職種では、大学院での学びが昇進や転職の大きな武器となります。 - (2)研究への興味・知的好奇心の追求/「もっと学びたい」という思い
社会人になってから特定の分野に強い関心を持ち、さらに深く学びたいという気持ちが大学院進学を後押しします。
「これまでの社会人経験を振り返りたい」「自分のこれまでの取り組みを論文にまとめたい」という思いから進学を検討するケースも多いです。 - (3)キャリアチェンジ・リスキリング
異業種への転職を目指す際に、新たなスキルや専門知識を得るために大学院で学ぶケースも増えています。
例えば教員や心理職、データサイエンティスト関係への転職を目指し進学なさる方も多いです。

一般入試と社会人特別選考の違い
大学院進学には、一般入試と社会人特別選考の2つのルートがあります。
以下にその違いを整理します。
項目 | 一般入試 | 社会人特別選考 |
---|---|---|
受験対象 | 新卒の学部生(大学4年生) | 社会人経験のある者(社会人経験2〜3年以上) |
試験科目 | 外国語(英語)、専門科目、面接、書類審査 | 面接+専門科目 or 面接のみ |
出題内容 | 学術的・理論的な問題が中心 | 実務的・応用的な問題も多い |
英語の試験の特徴 | 筆記試験が中心 (TOEFL・TOEICのスコア提出をもって代替されることもある) ※ 哲学系・文学系・語学系の大学院では英語以外の言語も出題されることがある | 免除されるケースもあり |
合格定員 | 多い | 少ない |
社会人特別選考では、面接が重要視されるケースが多く、書類審査も重視されます。
「なぜこのタイミングで進学するのか」など、自分のキャリアや志望理由を言語化できることが求められます。
なお、社会人の場合 別に社会人特別選考を利用しなくても「一般入試」で受験することもできます。
ただ、一般入試の場合は専門知識の理解が深く求められること・英語の試験対策に時間を取られることも多いため社会人特別選考のほうが合格しやすいケースが多いです。

社会人特別選抜の場合、入試要項では合格定員を「若干名」としているケースが多いです。
ここだけを観て「若干名だから自分は受からないんじゃないか…」と諦めるのはもったいないです。
そもそも社会人特別選抜の場合 受験者数も少ない傾向があります。
なので受験倍率は低いことが多いのです。
恐れず挑戦してみましょう!
アピール材料が多いなら社会人特別選考でPRを!
人によっては社会人として大きな業績・結果を挙げている方も多いかも知れません。
その場合、出願書類や面接試験の中でその内容を明確にアピールしましょう!
この傾向はビジネス系の大学院ですと特に重要です。
「営業成績で社長賞を取った」
「全国No.1の結果を挙げた」
「最年少で役員に昇進した」
「自身の経験を元に書籍を出版した」
こういった業績があるのであればどんどん伝えていくことが重要でしょう。
実際、うちの塾の受講生の方にも「著書を出していることをアピールしたところ合格しました!」という声をいただくことがあります。

せっかく社会人として業績があるのであればどんどんPRしていきましょう!
謙遜は損。アピール材料を探し作り出そう!
「でも自分はそんなにアピールすることはない…」
人によってはこう感じる方もいらっしゃると思います。
その場合でも謙遜は損です。
自身の社会人経験を何らかの切り口でアピールできないかを考えて見てください。
例えば「同じ仕事を20年続けてきた継続力があるからこそ、貴学での研究も最後まで真剣に取り組める」ことや「まだ20代だからこそ、大学院でのディスカッションに若い視点を活かして貢献できる」こともアピール材料となります。

ポイントは出願書類や面接の際に「大学院へ何が貢献できるか」を適切に伝えることです。
貢献を伝えていれば試験官にも伝わるもの。
ぜひ貢献も意識してアピール材料を考えてみてくださいね!
まとめ!社会人特別選考で受験チャンスを広げる!
社会人が大学院進学を目指す場合、まずは一般入試以外に特別選考が用意されていないかを調べてみてください。
社会人特別選考がある場合、一般入試に比べて受験のハードルが高くないことも多いです。
重要なのは、自分がなぜ進学したいのかを明確にし、それを試験でしっかり伝えること。
ぜひ今回の内容を下に取り組んでみてくださいね!
次回は、具体的な社会人入試のパターンとその対策法について解説していきます。
次回もどうぞよろしくお願いします!

「大学院受験の対策方法をもっと詳しく知りたい…」
そういうあなたのために、
「本当に知りたかった!社会人が大学院進学をめざす際、知っておくべき25の原則」という小冊子を無料プレゼントしています!
こちらからメルマガをご登録いただけますともれなく無料でプレゼントが届きます。
データ入手後、メルマガを解除いただいても構いませんのでお気軽にお申し込みください。
なお、私ども1対1大学院合格塾は東京大学大学院・早稲田大学大学院・明治大学大学院・北海道大学大学院など有名大学院・難関大学院への合格実績を豊富に持っています。
体験授業を随時実施していますのでまずはお気軽にご相談ください。
(出願書類の書き方や面接対策のやり方のほか、どの大学院を選べばいいのかというご相談にも対応しています!)
お問い合わせはこちらからどうぞ!
「大学院を目指したいけど、入試が不安…」。
そんなときは社会人特別選考の利用がオススメです!
社会人特別選考は面接のみで受験できることもある上に業績がそのまま評価されるところがあります。
恐れず挑戦して進学のチャンスを掴みましょう!