高校生でプロジェクト学習ができるなら、社会人にできないわけがない!大学院での研究姿勢を身につけませんか?

Summary

高校では自分のテーマを探求するプロジェクト学習がいま広まっています。
高校生にできるなら、社会人にもできるはず。
大学院ではただ受け身で授業を受けるのではなく、自分でテーマを設定し、研究を深めていく姿勢が求められます。
これまでの経験を活かし、積極的に学びを進め、
大学院での研究を通して自分のキャリアもさらに充実させていきましょう!

ただ黙って授業を受けるのはもう古い?!アクティブ・ラーニングが広まる高校教育

社会人として大学院進学を考えているあなた、今の学校教育においてプロジェクト学習が広まっていることをご存知でしょうか?

学校によっては「総合学習」や「探求」など、様々な名称で呼ばれているこのプロジェクト学習。

文部科学省の提唱する「主体的・対話的で深い学び」を文字通り実践する学習方法として近年注目されています。

チョーク・アンド・トークではなく、対話型の調べ学習

いままでの教育では「チョーク・アンド・トーク」、すなわち教員が一方的に黒板と教科書を使って知識を伝達するスタイルが主流でした。

そうではなく、生徒自身が自らテーマを定め、学習を深め問題解決につなげていくのがプロジェクト学習(探究学習)です。

教員が一方的に教えるのではなく、生徒が自分でテーマを探求するのを補助しながらともに研究・学習していくスタイルです。

ただ黙って学習するのではなく、まさに周囲と対話し自主的に図書館や現地で調査をするという「主体的・対話的で深い学び」を実践しているのです。

(なお、プロジェクト学習などを総称した「アクティブ・ラーニング」という概念もあります)

本間正人『100年学習時代』にみる探究学習

ここで、探究学習についてを解説している本の内容を見ていきましょう。

探究学習とは、正解が一つに決まっていない問いを立てて、その解決に向けて情報を収集・整理・分析したり、周囲の人と意見交換・協働したりしながら進めていく学習活動を指し、文部科学省による新学習指導要領では、「主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善」という文言で探究的な学習の重要性に触れています。
(…)
 探究は、AO入試と言われる大学の総合型選抜の普及とも相まって、進学実績を重視する立場からも、注目度が高まっています。年を追うごとに、ペーパーテストによる「一般入試」で受験する生徒の割合は下がり、学校推薦、学校推薦、自己推薦など、大学それぞれのアドミッション・ポリシーに基づき、入試の形態が多様化しています。
(…)
 京都市立堀川高校が、校舎建て替えと同時に「探究科」を設立したのは一九九九年。その一期生が卒業した二〇〇二年に、国公立大学への現役合格者数を前年の六人から一〇六人に増やし「堀川の奇跡」として注目されました。(…)
 探究学習については、私立でも、札幌新陽高校や青翔開智高校(鳥取市)、自由の森学園(埼玉県飯能市)、かえつ有明高校(東京都江東区)、三田国際学園高校(東京都世田谷区)、ドルトン東京学園(東京都調布市)などが、探究的な学びやPBL(プロジェクト・ベースド・ラーニング)で成果をあげています。学びが、学校の壁の内側で閉じたものではなく、社会との関わりの中で進み、社会に影響を与えるものであると、学習の意義が体感でき、モチベーションが高まります。

本間正人, 2024, 『100年学習時代 はじめての「学習学」的生き方入門』中央経済グループパブリッシング, Kindle版 38-40頁/284頁.

このように、全国的にもプロジェクト学習(探究学習)を行う高校が増えてきているのです。

こういった高校では高校生が自分でテーマを設定し、深く探求する学びが行われています。
は政策提言や起業計画などをまとめ、実際に発表するまでのプロセスを経験することになります。

この姿勢、実は大学院での修士論文執筆に非常に近いです。

大学院では自らが定めたテーマを調査・分析することになりますが、この姿勢はプロジェクト学習となんらかわりません。

ここで重要なメッセージは一つ。
「高校生でできるなら、社会人にできないわけがない」ということです。

せっかく大学院に進学するならば、高校生を見習い、自らテーマを探求する姿勢を持って挑むことが大切です。

社会人が見習うべき高校生の姿勢

プロジェクト学習に取り組む高校生たちは自分の興味や問題意識からテーマを見つけ、資料を集め、データを分析し自分の意見を論理的にまとめ上げています。

このプロセスは大学院での研究と同じ流れです。

高校生できるなら、社会人にできないわけはありません。

むしろ社会人としてこれまで仕事での問題解決やプロジェクトに取り組んできた方にとっては、この探究の姿勢をさらに発展させることもできるはずです。

「でも自分には研究なんて難しい…」と感じる必要はありません。

むしろ、仕事で培ったスキルや経験は、探究的な学びの場で大いに役立ちます。


高校生が自分の力で研究を進められる以上、社会人にはさらに深い洞察力や実践的なアイデアを活かして取り組む力が備わっているはずです。

大学院では「自分のテーマを探求する姿勢」を持つ

大学院は「教えてもらう場所」ではなく、むしろ「自ら学ぶ場」です。

高校生が探究科で学ぶように、大学院でも自分自身でテーマを設定し、そのテーマを深く掘り下げることが求められます。

例えば、社会人として職場で感じてきた課題や疑問、それを解決するためのアイデアが、大学院での研究テーマとして活かせるかもしれません。

「せっかく大学院に行くのなら、高校生を見習って、自分のテーマを探求する姿勢を持つべきだ」と言える理由はここにあります

テーマ設定の段階でつまずくと、研究の進捗が遅れることもありますが、自分の興味や問題意識を明確にしておけば学びをより深く進めていくことができるのです。

高校生の探究学習から学べること

探究科の高校生たちは、自分たちのプロジェクトを通じて、多くのスキルを身につけています。例えば以下のような能力です。

  1. テーマ設定力
    高校生は、自分の興味や問題意識からテーマを設定します。
    この力は、社会人が大学院で研究テーマを見つける際にも非常に役立ちます。
    仕事での経験を活かして、解決したい課題を研究のテーマとして設定することができます。
  2. 探究心と問題解決力
    高校生たちは、設定したテーマに基づいて調査し、データを集め、分析して解決策を導き出しています。
    これも、社会人が大学院で実践できるスキルです。日常業務で培った問題解決能力を、学問的な視点でさらに深めていくことが可能です。
  3. 論理的思考とプレゼンテーション能力
    高校生は自分の考えをまとめ、発表することを通じて論理的思考とプレゼン能力を養っています。社会人としての経験を重ねた皆さんには、より洗練された形で研究結果をまとめ、発表する力が備わっています。

これらは社会人が大学院に進学する際に求められる力でもあります。

大学院進学を目指す社会人に向けて

社会人として大学院に進学を考えているなら、ぜひ探究心を忘れずに持って進んでください

高校生も自らの興味や疑問をテーマにして深く学んでいるのですから、社会人である以上、もっと大きな可能性が広がっているはずです

これまでの経験やスキルを活かし、自分のテーマを見つけ、研究を深めていく姿勢こそが、大学院での成功を引き寄せる鍵となります。

せっかく大学院に進学するのなら、学びを「受ける」のではなく、「探求する」姿勢で挑んでいきましょう。
高校生の探究学習が、その良い手本となることは間違いありません。

自分自身のテーマを見つけ、それを解決するための研究を進めていくことで、あなたのキャリアもさらに豊かなものにしていきましょう!

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