「大学院でイチから学び直そう」と誤解していませんか?
大学院進学を考えている方の中には、「教えてもらえる場所」として大学院をイメージしている方がいるかもしれません。
実際、世の中に溢れている「リスキリング」や「学び直し」に関するサイトや本をみてみると「大学院でイチから学び直す」という色合いが強いように思われます。
ですが、これ、大きな誤解です。
しかし、大学院は大学や専門学校のように知識を提供される「サービス機関」ではありません。
むしろ、「研究機関」としての性質が強くあります。
「ゼロから学ぶ」というよりは、すでに学生自身がある程度学んできた上で、より自身の学びや研究を進めるため能動的に学び、研究を進めることが求められているのです。
厳密には大学も大学院同様「研究機関」です。
ですが、大学教育が普及(マーチン・トロウのいう「ユニバーサル段階」)した社会において、従来通りの研究機関の色合いというよりは教育機関の色合いが強くなっている側面があります。
そのため、ここでは便宜的に大学を「教育機関」と扱うこととします。
大学院は「自分で学ぶ」場
大学院での学びは、知識を一方的に教わるのではなく、自分自身で探求していくものです。
大学や専門学校の授業と異なり、大学院は学生自身が自分で研究する機会を提供する場となっています。
それは大学院修士課程修了時に「修士論文」の形で自身の研究を論文にまとめる必要性があることからもわかります。
大学院でももちろん授業はありますが、それはあくまで自分が研究したい内容を自分で探求していくためです。
「ゼロから何かを学ぶ」わけではなく、自分が進めたい研究に必要だから履修する、という方向性が求められています。
場合によっては、大学院に進学していても大学学部生が受ける授業を履修したり、他の大学院で授業を受けたり、あるいは自分で外に調査に出たりすることが求められます。
そうやって自分のテーマを探求するのが必要なのです。
つまり、大学院での学習というのはどれだけ自分が主体的に自分の研究に向き合っていけるかにかかっているのです。
「サービスを受ける」意識ではうまくいかない。
大学院は自分で研究をする場所です。
そのため「お金を出して授業を2年受けたら大学院修士課程という学位がもらえる」ような場所ではありません。
セミナーや研修のように単にお金を出して講義を受ける・サービスを受ける形でいると、大学院を価値的には過ごせません。
自分の研究も進められない事になってしまいます。
このように「学費を払って教えてもらう」という意識では、大学院での学びはなかなかうまくいきません。
大学院は、自分でテーマを設定し、そのテーマに沿って研究を進める場です。
つまり、サービスをうけるというよりは「自分で研究する機会を買っている」という意識が大切なのです。
教員の役割は「支援者」
もちろん、大学院には指導教員がいますが、指導教員の役割は、直接教えるというよりも研究の進め方やテーマの選定にアドバイスを与える「支援者」としての立場です。
実際の研究は、自分で文献を調べ、データを集め、結果を分析していく必要があります。
教員が指示を出すのではなく、学生自身が主体的に研究の進捗を管理し、必要に応じて助言を求める形になります。
だからこそ「サービスを受ける」意識ではうまくいかないのです。
大学院進学は「能動的な学び」が鍵
今回のまとめです。
大学院を「サービス機関」として期待しすぎると、途中で行き詰まることがあります。
特に、研究テーマが明確でない場合、進捗が思うように進まないことがあるでしょう。
受け身の姿勢で挑むと、研究の進展が遅れたり、方向性を見失うことがあるのです。
反対に、自分で研究の方向性を決め、学びたいテーマを明確にして進学する場合、大学院で研究が今後の自分のキャリアや仕事などに大きな変化をもたらしてくれることでしょう。
大学院は「教えられる場所」ではなく、「自分で学ぶ場所」だという認識。
それが自分の研究を成功に導くカギとなりますよ!
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【大学院はゼロから教えてもらう場所ではない!】大学院は自分で研究する場所です。「学び直し」や「リスキリング」とは異なり、主体的にテーマを探求し、進める姿勢が求められます。受け身ではなく能動的な学びが成功のカギです!