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大学院進学への不安を乗り越える!科目等履修生制度を活用しよう
「キャリアアップのため大学院進学をしたいけど、自分にできるか不安…」
こんな気持ちを抱えてはいませんか?
大学院に行きたいけれど、授業が難しそうだし、そもそも仕事をしながら続けられるかわからない。
課題もそれなりに多いと思うので自分にできるだろうか…。
こういう不安をいだいている方も多いかもしれません。
ですが、この不安を解消する手段があることをご存知でしょうか?
それが科目等履修生制度です。
この制度を活用することで、大学院に進学する前から授業を体験し、大学院進学が自分に合っているかを確認することができます。
おまけに、科目等履修生として得た単位は大学院入学後の卒業要件にも算入できます。
要するに「入学した後重複して授業を取らなくてもいい」「卒業するのが楽になる」というメリットが有るのです。
ただ、この科目等履修生制度はまだまだ一般には知られていません。
今回はこんな隠された制度「科目等履修生」制度について解説していきます。
科目等履修生制度とは?
文部科学省によれば、科目等履修生について次の規定があります。
大学等が提供する授業科目等を学生が自らの希望に応じて適宜選択し単位を修得することができる制度
(文部科学省「1 学生が個人の事情に応じて柔軟に修業年限を超えて履修し学位等を取得する仕組み(長期履修学生)の導入」)
通常、大学や大学院の授業を履修する場合には受験に合格して置く必要が有馬す。
ですが科目等履修生の場合は入学することなく授業だけを履修できるという制度となっています。
要するに、科目等履修生制度を利用することで、大学院の授業を実際に受けることができ、学びを深めるチャンスを得ることができるのです。
なお、科目等履修生について基本的には講義形式の授業(教員が話す方式の授業)でもゼミ形式の授業(受講生が発表やディスカッションすることがメインとなっている授業)でも履修可能です(正科生しか受講できない授業もあります)。
科目等履修生と聴講生の違い
科目等履修生によく似た制度に聴講生制度があります。
科目等履修生と聴講生はいくつかの重要な違いがあります。
- 科目等履修生: 受講した授業が単位として認定され、入学後にその単位を進学した大学院で参入することが可能です。
これにより、入学後の学びがよりスムーズになりますし、学んだことが無駄になりません。 - 聴講生: 聴講生は、履修した科目が単位として認定されません。
このため、聴講生として授業を受けていても、入学後にその単位を活用することができず、ゼロからスタートすることになります。
こう聞くと「単位をそのまま活用できる科目等履修生のほうがいいんじゃないか」と考えられるかも知れません。
ですが、科目等履修生や聴講生は申請すれば誰でも受講できるわけではありません。
受講可能かの審査が行われるのです(種類審査のみのこともあれば面接審査があることもあります)。
一般的には科目等履修生よりも聴講生のほうが受講許可が出やすい傾向があります。
費用は1単位約1.5万円から!1回の授業は約2,000円!
「でも大学院に入るのって学費が高いそうだから、科目等履修生もけっこう費用がするんじゃないの…?」
こういう心配をする方もいらっしゃるかも知れません。
実は大学院の科目等履修の費用はかなり格安です。
例えば私が通学している北海道大学の公共政策大学院の場合、1単位につき14,800円となっています(出典:https://www.hops.hokudai.ac.jp/wp/wp-content/uploads/2024/02/7b04b639cc02830ce9f0ca4f53ba2e69.pdf)。
(令和6年度の金額です)
一般的に大学院の授業は前後期それぞれ15回ずつの授業があります。
半期の授業は2単位で計算されます。
そのため1つの授業を科目等履修生として履修するには14,800×2で「2単位科目29,600円」という価格となります。
(ほかに検定料9,800円・入学料28,200円が必要です)
例えばあなたが前期のあいだ全15回にわたる授業を履修したとします。
科目等履修生の費用だけを見ると全15回が29,600円で履修できます。
ということは授業1回分は約1,973円ということになります。
一般的なセミナーや講演会でもこれより金額が高いことがあるのを考えれば、大学院の科目等履修生の価格は格安といえるでしょう。
不合格ならすぐ科目等履修生に挑戦を!進学のチャンスを広げよう!
科目等履修生の制度が役立つのは「大学院の学習が自分に合っているかどうか」を確認するときだけではありません。
大学院を受験して残念ながら不合格だった場合も、科目等履修生として授業を受けられる可能性があります。
不合格なら速やかに科目等履修生の申請を!
例えば前述の北大公共政策大学院の場合 例年1月末に入試本番が行われ、2月1週目に合格発表がなされます。
科目等履修生の出願締切が2月2週目となっているため、「不合格でも科目等履修生として履修できないか申請してみる」ことは十分に可能です。
大学院に不合格であっても不貞腐れず、「科目等履修生として申し込めないか」と気持ちを切り替えてみるといいでしょう。
科目等履修生として大学院に入っていると、受験に関する情報のほか指導教員候補と関わる機会も広がります。
それが次回の受験の役にも立ちます。
また、科目等履修生として取った単位は入学後も卒業要件に算入できますので無駄にならないのです。
大学院生活への不安払拭!まずは科目等履修生としてスタートしてみては?
大学院進学を考えているけれど、まだ受験をするか踏ん切りがつかない…。
そういう方こそ、科目等履修生制度を積極的に利用しましょう!
入学前から授業を体験することで、自分の能力を確認し、不安を軽減することができます。
また受験に関する情報を得て有利に試験対策を進めることができます。
実際、科目等履修生として大学院に関わった後に実際に受験をして大学院に入っている方もたくさんいます。
ぜひ科目等履修生の制度を使い、大学院進学に向けて前進していきましょう!
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大学院進学への不安を解消するために役立つのが科目等履修生制度です。科目等履修生制度を使うと入学前から授業を体験できますし、大学院入学後も卒業単位に算入することができます。一番いいのは受験が不合格だったとき。不合格でも科目等履修生として学ぶことで、つぎの受験に向けた情報収集も可能となります。ぜひ科目等履修生でチャンスを広げていきましょう!