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看護師が保健師になる方法
「いま看護師として仕事をしているけれど、保健師の資格を取ってその分野で活躍したい…」
現職看護師の方の中には保健師資格を追加で取得しキャリアアップを目指している方も多くいらっしゃいます。
保健師資格を取ると、保健所などの行政機関で勤務できるほか、産業保健師の形で企業に就職し企業従業員の健康管理を担当することもできます。
いずれも夜勤がなく勤務しやすくなります。
また健康増進の点で地域のために貢献できます。
さらには保健師資格を持っていれば小中学校や高校の養護教諭(保健室の先生)を目指すというキャリア展望も開くことができます。
保健師資格を持っている状態で次の単位を修得している状態で都道府県教育委員会に申請すると養護教諭二種免許状が発行されます。
必要な科目:教育職員免許法で定めるところの4科目(日本国憲法、体育、外国語、情報処理)
単位を取っていない場合は大学の科目等履修生などで授業を履修し、所定の単位を修得する必要があります。
なお、科目等履修生はふつうに入学するよりも格安なのでチャレンジしてみてください。
参考:https://karu-keru.com/info/job/phn/public-health-nurse-while-working
今回は、現職看護師の方が保健師資格を取得するための方法をお伝えします。
☆看護師資格を持っていると取得可能な資格には保健師の他に助産師の資格があります。
現職看護師の方が助産師を目指す際はこちらの記事もご覧ください。
現職看護師が保健師になるには?
保健師になるためには看護師資格が必要です。
保健師資格を取る場合、看護専門学校や短大・大学などで看護師資格を取るとき、保健師資格も同時に取得するという方も多いです。
専門学校や短大・大学で保健師養成課程を受講した後、保健師国家試験を受験し合格すれば晴れて保健師となります。
ですが、現職看護師の方も保健師資格を取得するコースが2つあります。
1,保健師養成課程を持つ学校(専門学校・短大・大学)への進学
看護専門学校や看護短期大学・看護大学には保健師養成課程が入っている場所があります。
専門学校や短大・大学に途中編入したり、別途「専攻科」が設置されている場合はそこに入学したりすることで保健師養成課程を受講することが可能です。
なお、「専攻科」の名称は「公衆衛生看護学専攻科」などとなっているケースもあります(札幌医科大学・北海道科学大学などはこの名称です)。
1年で資格が取れるケースも!
学校によっては1年制の養成課程を設置していることがあり、その場合は1年間の学習で保健師になることができます(前述のように助産師国家試験に合格することが要件です)。
2,保健師養成課程を持つ大学院へ進学
看護師としてのキャリアを持つ人が保健師資格を取る際のルートに大学院進学があります。
大学院では、公衆衛生の専門知識に加えてより専門的な知識を深めることができます。
研究分野や保健師教育の分野でのキャリアも築きやすくなります。
この場合、大学院進学なので修士課程2年間の時間が必要になります。
単に保健師資格を取るだけでなく、研究者としてのキャリア展望も可能になるコースとなっています。
保健師資格が取れる大学院一覧
保健師資格が取れる大学院には次のものがあります。
国立
- 北海道大学大学院
- 東北大学大学院
- 東京大学大学院
- 大阪大学大学院
- 神戸大学大学院
- 香川大学大学院
- 長崎大学大学院
公立
- 愛知県立大学大学院
- 岡山県立大学大学院
- 長崎県立大学大学院
- 大分県立看護科学大学大学院
- 宮崎県立看護大学大学院
私立
- 天使大学大学院(北海道)
- 国際医療福祉大学大学院(東京)
- 聖路加国際大学大学院(東京)
- 東京医療保健大学大学院
- 東邦大学大学院(東京)
- 岐阜保健大学大学院
- 京都看護大学大学院
- 大手前大学大学院(大阪)
- 武庫川女子大学大学院(兵庫)
合計:22校 ※令和5年5月1日現在
出典:文科省サイト https://www.mext.go.jp/content/20230126-mxt_igaku-100001205-2.pdf
大学院入試では何が出題される?
大学院入試で何が出題されるかは学校によってまちまちです。
ただ、どの大学院も大抵は小論文・英語・面接のほか公衆衛生に関する専門知識が問われます。
出願に際しては志望理由書や研究計画書執筆が必要となります。
大学院受験に対しての対策方法は私が運営する1対1大学院合格塾の体験授業などで直接ご相談ください。
学校選びのポイント
保健師養成課程を選ぶ際には、以下のポイントを考慮しましょう。
- 通学の負担:通学時間や実習の場所などを確認し無理なく通えるかを確認します。
- 学校の雰囲気:オープンキャンパスや学校説明会に参加し、学校の雰囲気があっているかを確認しましょう。
大学院の場合は指導教員候補を見つけた上で(禁止されていなければ)お会いした上で受け入れ可能か聞いてみるのをオススメします。 - 卒業生の合格率:国家試験の合格率が高い学校を選ぶことで確実に保健師を目指せるようになります。
働きながら通学できるか?
保健師養成課程においては実習が必須となります。
授業も昼間に行われるケースが多い上、通信教育で履修できるシステムも存在していません。
そのため現職看護師の方が仕事をしながら通学するのは困難なことが想定されます。
いまの職場で進学目的による休職制度がある場合は活用してみるのもオススメです。
そういった制度がない職場の場合は進学目的による休職制度がある職場に転職してから目指すのもいいでしょう。
まとめ 保健師制度でキャリアアップを!
現職看護師の方が保健師資格を取得するためには、時間と労力が必要です。
ですが、それに見合うキャリアアップの可能性が広がっています。
特にコロナ禍を経て公衆衛生の重要性が認知されているいま、保健師に対する期待も大きくなっています。
ぜひ今回ご紹介した内容をあなたのキャリア形成に役立ててください。
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なお、私ども1対1大学院合格塾では東京大学大学院・聖路加国際大学大学院・早稲田大学大学院・明治大学大学院・北海道大学大学院など有名大学院・難関大学院への合格実績も豊富に持っています。
体験授業を随時実施していますのでまずはお気軽にご相談ください。
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現職看護師が保健師を目指すには保健師養成課程を持つ専門学校・短大・大学・大学院に入るという方法があります。保健師資格取得後は、行政機関や企業(産業保健師)、学校(養護教諭)で働けるチャンスが広がります。夜勤なしで働きやすく、また地域のために活躍もできます。キャリアアップを目指す看護師の方におすすめです!