目次
「キャリアアップを科学する」第11弾
「あと少しでいいから給料を上げたい…」
「もっと自分らしく活躍したい…」
そんな思いを実現するためには、
キャリアアップの方法論を正しく知ることが必要です。
今回も「キャリアアップを科学する」
シリーズをお届けします!
前回はキャリアアップを考える上で
「起業」という選択肢を持つべき大事さを
お伝えしました。
今回も引き続き
キャリアアップの選択肢として 「起業」も
考えたほうがいいことをお伝えします!
起業のリスク
前回は起業のメリットをみてきました。
起業にはデメリット(リスク)が存在します。
次のようなリスクを理解し、
適切な対策を講じることが重要です。
1)経済的リスク
ビジネスが成功しない場合、
経済的な損失を被る可能性があります。
これ、自宅の一室やパソコンだけを使って起業すると
そんなに問題はないのですが、
最初から高い家賃の物件を借りてお店を始めたり、
設備投資が必要な分野で起業したりすると
損失が発生しやすくなります。
よくあるのが
「脱サラしてラーメン屋をはじめる」というケース。
起業して最初から
ラーメン屋のための物件を借りると
改装工事や開業準備で何百万円も費用がかかりますし、
たとえ売上がゼロでも家賃や光熱費がかかります。
起業するなら初期投資がゼロで済む分野を!
私がおすすめしているのは
起業をするなら
「初期投資が限りなくゼロで済む分野」で
起業をすることです。
例えば近くのカフェを借りて
パッチワーク講座をしたり
資格勉強の講師をしたり
コーチングをしたりする場合、
初期投資がほぼゼロで始められます。
オンラインで依頼を受けて
作品を作ったり
業務代行をしたりする場合も
初期投資がかかりません。
経済的リスクを意識しておくと
起業の失敗を防ぐことができます。
起業のリスクについてですと、
起業したあとかかってくるお金や
制度上の決まりも知っておく必要があります。
たとえば。
会社をやめて起業すると
会社の社会保険から
国民年金・国民健康保険に切り替わります。
多くの場合、
社会保険料が一気にあがります。
(会社では社会保険料の半額を
会社が支払ってくれているのですが、
やめてしまえば全額自己負担になります)
また会社をやめて税務署に「開業届」を出してしまうと
その瞬間から「失業者」でなくなるため
失業保険が支給されなくなります。
退職後3年以内であれば「廃業届」を出すと失業保険が支給されるようになりました。
こういう救済制度なども調べておきましょう!
うちの塾でもアドバイスしています!
このように
経済的リスクを回避するためには
計画をしっかり立てリスクを最小限に抑える必要があります。
2)不安定な収入
起業初期は収入が不安定になることが多いです。
そのため、
一定期間は収入が少ない状態でも
生活できるような準備が必要です。
また、業種によっては
季節や時期によって仕事量が変わることもあります。
起業をイメージすると、
当たり前のように月末に給料が振り込まれる
会社員の「ありがたさ」を実感するようになります。
私は起業して以来、
毎月決まった収入が見込めなくなった点について
けっこう不安を感じるようになりました。
いままで仕事があっても、
あす急に仕事がなくなるかもしれない…。
そういう不安が常にありますし、
月に1回のペースでそれが不安で寝れなくなります…。
(だからこそ、「日々スキルアップしないと…」という
原動力になっているわけですが)
3)多岐にわたる業務
起業をすると
ひとりで様々な業務をこなさなければなりません。
単に自分のやりたい仕事をするだけでなく、
帳簿付けなどの経理作業やマーケティング、
お客さんとの電話対応など
やるべきことがたくさんあります。
税務関係の取り組みなど
煩雑な業務がたくさん出てきます。
これらを行っていくのがなかなか大変です。
(税理士さんにお願いするなど
他者の力を借りることもできますが
その場合お金がけっこう必要です…)
リスクはある。でもそれを上回る喜びが!
こういうリスクを目にすると、
「起業ってなかなか大変だな…」
と思う人もいるかも知れません。
ですが、自分の力で仕事ができ、
それが周りに喜んでもらえるという状況は
起業をするからこそ得られる喜びです。
リスクはありますが、
収入を一気に増やしたり、
自分のやりたいことができたり、
ワークライフバランスも良くなったりするという
多くのチャンスが起業にはあります。
ぜひリスクを正しく把握した上で
挑戦してみてはいかがでしょうか?
起業を考えると、会社員のありがたさを実感できる!
ちなみに、私がキャリア形成上で
起業という選択肢をあえて提唱するのは、
起業をすると「会社で働いていることのメリット」にも
気付けるようになるからです。
起業すると
自分ですべての仕事を持ってくる必要があります。
経理業務など
やるべきことを基本的にすべて1人で行う必要があります。
仕事がなくなると
通帳の残高がどんどん減っていく恐怖に
耐える必要があります。
そう考えると、
放っておいてもやるべき業務が与えられ、
基本的に自分のやるべきことだけに業務を集中でき、
月末には定額の給料が振り込まれるという
会社員のメリットにも気付けるようになるのです。
キャリアに対する視点が広がり、
「やっぱり会社員って
意外といいかも…」
と思えるのであれば
キャリア形成で起業を考える価値は十分あると
言えるでしょう。
今回のポイント
どのキャリアプランにもリスクはある!
昇進・転職・資格取得・起業・進学、
メリットとデメリットを考えての行動を!
結論!どのキャリアにもリスクはある!
今回、起業の「リスク」を見てきました。
「起業ってリスクが高いから嫌だな…」
と思った人もいらっしゃるかもしれません。
ですが、
ここで重要な視点があります。
それはキャリア形成においては
どの選択肢をたどっても
デメリットやリスクが必ず存在するということです。
たとえば転職には
「入ってからのミスマッチが生じる」
「給料・待遇が下がることもある」という
リスクがあります。
嫌な上司と巡り合ったり、
やりたくない業務を任されたりする
リスクがあります。
なによりも、
勤務先が急に倒産し
路頭に迷うリスクもあります。
資格取得にも
「必ず合格できるとは限らない」
「資格をとってもキャリアアップに
つながらないこともある」
「忙しくなりストレスがかかる」
などのリスクがあります。
なので起業にリスクがあるからといって
「だから起業はよくない」
と決めつけるのは早計だと言えるのです。
多様な視点でキャリア形成を!
ぜひ多様な視点で
キャリア形成を考えてみてくださいね!
ではまた!
起業のリスクとメリットを理解し、キャリアアップの選択肢として検討しませんか?
キャリアプランの中で起業を考えると、改めて会社員として仕事するありがたさに気付けるようになりますよ!