脳科学者・林成之先生も推奨!毎日同じ席で仕事することが創造力を高める理由

藤本研一
Digest!
脳科学者・林成之さんはいつもと同じ場所で
いつもと同じように仕事をする重要性を伝えています。
 
近年、どこに座って仕事してもいいフリーアドレス制の
オフィスが増えていることに警鐘を鳴らしているのです。
 
いつもと同じ場所で、いつもと同じように仕事する。

「統一・一貫性」を保つことで脳は最大限の
パフォーマンスを発揮できます!

「いつもと同じ」カフェで「いつもと同じ」ように仕事する。


最近、特に用がないときは
札幌駅前の同じカフェで仕事をしています。

午前中なら同じモーニングのメニューを頼み、
食事をしながらブログを書いているのです。

空いていたら窓側の同じ席を
ずっと使っています。

(店員さんからも
 たぶん顔を覚えられていると思います…)


私が意識しているのは
なるべく「いつもと同じ」行動をすること。

毎日違うカフェなどで仕事をするのは楽しいですが、
あまりアイデアが湧かなくなります。

そうではなく「いつもと同じ」カフェで
「いつもと同じ」メニューを頼み、
「いつもと同じ」場所で仕事をしたほうがいいのです。

フリーアドレス制はクリエイティブさを殺す!

「勝負脳」の研究で有名な林成之先生は

クリエイティブなアイデアを出すには
席を固定化させること!

を主張しています。

林成之先生は
フリーアドレス制のオフィスが
近年増えていることに警鐘を鳴らしています。

フリーアドレス制とは
オフィス内に決まった席を設けないというスタイルです。

従来の会社では個人の席を固定し、
そこで仕事に当たらせていたことに対し
自由に動き回れるようにした制度です。

フリーアドレス制だと自分の席・引き出しがない分
オフィスがスッキリした見た目になります。


気分によって自由な場所で仕事ができるので
働きやすそうにも見えます。



ですが。


林成之さんは
フリーアドレス制により
クリエイティブさが減少すると
批判しているのです。


それは脳は「いつもと同じ」環境にいることで
より活性化するからです。

これを言い換えると
「統一・一貫性」といえます。


「いつもと同じ」場所で、
「いつもと同じ」ことを繰り返す。

そうすると、脳は能力を発揮しやすくなります。
自分の能力を開花させることにもつながるのです。

一方、フリーアドレス制だと
毎回違う場所で作業することになります。


「統一・一貫性」がなくなる分、
脳が働きにくくなるのです。


「実際に、抜きん出た才能を発揮している人の多くは、
 統一・一貫性を鍛える習慣をもってます。

 代表例がメジャーリーガーのイチロー選手です。
 イチロー選手はルーティンが多いことで知られています。

 かつて、毎朝カレーを食べていたのは有名な話。
 バッターボックスに入って構えるまでの動作には、
 数多くのルーティンが組み込まれ、ストレッチなどの
 反復練習も徹底しています。

 剣道や柔道、華道、茶道などの「道」もそうです。
 同じ型を繰り返すことによって統一・一貫性が鍛えられます。

 また、保育園や幼稚園のときに
 同じ遊びをひたすら繰り返した子どもは、
 小学校に上がるとおしなべて
 成績が優秀です。

 統一・一貫性の本能が鍛えられているからです
 (林成之, 2015, 『脳の中の7人の侍』,株式会社主婦の友社,
  Kindle版No.266-271/2006)

 
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なので私がいつも同じカフェで
同じ席で仕事をしているのは
「統一・一貫性」を保つことで
仕事に集中するためでもあるのです。


本当は自分のオフィスだけで一貫させたいのですが…。

「ところでフジモトさん。
 フジモトさんって自分の会社に
 事務所を持っていますよね?

 そこでやったほうが「いつもと同じ」環境なので
 クリエイティブさが発揮できるんじゃないですか?」

こういうご質問を受けたことがあります。


まったく、おっしゃるとおりです(苦笑)。

本当なら事務所で仕事したほうが
「いつもと同じ」環境を維持できるので
とてもいいと思います。


ですが…。

なにぶん「ひとり企業」なので
ひとりで職場にいるとダラけがちなのですね…。




なので、外に出なくても
「いつもと同じ」事務所の席だけで仕事できるよう、
努力が必要だと思っています…。

今回のポイント


なるべく「いつもと同じ」環境で仕事・勉強する!
それが自分の能力を発揮するカギ!

机上のモノ配置、場所を決めていますか?

「いつもと同じ」環境で仕事や勉強することは
効率性の観点でもきわめて有効です。



例えばあなたは仕事をするとき
机の周りに何をどのように配置するか
決めていますか?


私の場合、中央にノートPCを置き、
その右側にペンと紙、
左側にスマホと水(飲み物)を置くことに決めています。


出張時のホテルのデスクにおいても、
移動中の飛行機の折りたたみ式テーブルの上でも
配置の仕方は基本的に同じです。

場所を決めておくと
必要なときにすぐモノを取ることができます。

効率性も上がっていきます。

仮に私が毎回コーヒーを右や左に適当に置いていると
すぐに手に取ることができません。

最悪の場合、コップに手が引っかかり
パソコンがコーヒーまみれになります…。

他にも、ペンを置く場所をきちんと決めていないと、
あたふたペンを探しているうちに
何を書くか忘れてしまいます。


そのため
「右側に何を置き、左側に何を置くか」と
決めておくと作業効率が向上するのです。



(こういう話が
 『ノマド出張仕事術』という本に書かれています)

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モノの配置も「いつもと同じ」に!

なので仕事や勉強をする際は
「いつもと同じ」場所で取り組むだけでなく、
モノの配置も「いつもと同じ」ように並べると
効率性も脳の働きも良くなりますよ!

大雑把であっていいので
モノの配置を決めるのがおすすめです!


ではまた!


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