独学のメリット・デメリット。一人でやるのが必ずしも正しいわけではない理由。

 

今回のポイント
独学で頑張れるだけやってみる!
その上で壁にぶつかったときこそ「独学」への
こだわりを捨ててみる!

 

独学するか、それとも人に教わるか。

 

☆本日の内容は動画でもお伝えしています。
動画にしかない内容もありますので
気軽に聞き流してみてください。

 

 

資格試験を目指したり
大学院を目指したりする際、
多くの方が悩むこと。

 

それは
「独学でなんとかするか、
いっそのこと誰かに教わるか」
という2択です。

 

大学受験生の方ですと
独学で受験に臨むか
それとも塾・予備校に行くかという
選択を考える方が多いですね。

 

 

行政書士や司法書士などの
資格試験を目指す方も、

独学で挑むか
それとも専門のスクールに行くか
選択をする方が多いです。

 

 

他にも、キャリアアップのために
プログラミングを学ぶ際、

はたまたTOEICの点数を上げるため
英語を勉強する際、

毎回課題になるのは
「独学でなんとかするか、
いっそのこと誰かに教わるか」
という2択問題ですね。

 

 

 

私は結構 独学で何かを学ぶのが
好きなタイプの人間です。

 

 

誰かに教わらなくても、
本になっているのなら
何冊も読んで実践すれば
できるようになる、と以前考えていたからです。

 

独学3つのメリット

 

 

独学って、
多くのメリットがあります。

 

3つをあげてみると次の通り↓

・メリット1)お金がかからない

・メリット2)好きなときに自分のペースで学べる

・メリット3)楽しく学べる 

 

 

独学の場合、
基本的に必要なのは
書籍代くらいです。

 

勉強するための本を買ってきたら
それ以上コストはかかりません(メリット1)。

いまだとYouTube動画を探せば
本すら買わなくてもOKかも知れませんので
「お金がかからない」というメリットは
相当大きいですね。

 

(私のYouTubeも、
無料で学んでいただける教材として
一部の方から評価いただいています)

 

また、スクールなどと違い
思いついたとき/好きなときに
いつでも自分のペースで学ぶことが
出来ます(メリット2)。

 

 

集団で行われるスクールだと、
自分がすでに知っているところも
再度学ぶことが必要となります。

 

こういうところで、
「自分のペースで学べる」のは
大きなメリットとなるでしょう。

 

おまけに、
自分が好きなときに学べる他、
怖い講師に怒鳴られることもないので
楽しく学ぶこともできます(メリット3)。

 

 

お金もかからず、
自分のペースで学べて、
なおかつ楽しい。

 

独学って「天国」です。

自由でなおかつ
自分らしく進められる魅力があります。

 

 

独学3つのデメリット

 

ですが、
その分の「デメリット」もあります。

 

自由で楽しい反面、
「自分で自分を律する」事ができるか否かで
独学の結果は大きく変わってきます。

 

 

今度は独学のデメリットを見ていきましょう。

 

独学のデメリットも
3つあげてみます↓

 

・デメリット1)効率・スピードに難がある

・デメリット2)独りよがりになってしまうことがある

・デメリット3)モチベーション維持が困難である 

 

 

これは「自由で楽しい独学」の
まさに裏側です。

 

 

独学は自由で楽しく
自分のペースで進められる反面、

「自分のペースでゆっくりやったせいで、
何年経っても資格に受からない」

という人もいらっしゃるのです。

 

独学の場合、
「どのように自分が学んでいくか」を
自分で決める必要があります。

 

また、自分の計画スケジュールを自分で立てた上で、
その計画に沿って自分で学習を進めていく必要があります。

 

地図を片手にノロノロ運転するか、カーナビに頼るか。

 

いってしまうと、
運転をする際
地図片手にはじめての道を
操作するようなもんです。

 

「マップル」など
国道が表記された地図を左手に持ちつつ
運転をする場合、
けっこう危なっかしい操作になります。

 

ましてスピードなんて出していたら
いつ事故に遭うかわからないので
基本的には「ゆっくり運転」になります。

 

 

 

でも、「カーナビ」に投資していたら
話は変わります。

 

カーナビの指示に従えば
ある程度スピードを出しても
事故らずに運転ができます。

 

いちいち地図を確認することも
不要なので運転に集中できます。

(今回はあくまで「例」としての説明です。
わき見運転は事故の元なので
気をつけましょうね!

まして運転速度オーバーは
違反行為ですので念のため

 

資格試験、「地図片手にノロノロ運転」していませんか?

 

資格試験や大学院に向けての勉強も
独学の場合は
「地図を片手に危なっかしく運転する」ことに
なる場合があります。

 

 

自分の勉強の仕方が
本当に正しいのか。

 

そう不安になりながら
勉強することになるからです。

 

 

すると、いまいち勉強に集中できません。

「もっといい勉強の仕方があるのではないか」
とどんどん不安になるのです。

 

 

一方、スクールに入ったり
誰かに教わったりする場合、
これらは「カーナビに従って運転する」のと
同じ状態になります。

 

指示に従ってさえいれば
とりあえず運転に集中していれば
目的地には(基本的には最短距離で)達成する事ができます。

 

もちろん、
カーナビは「じぶん好み」に
設定されているわけでは
ありませんので、

時折
「カーナビは右っていうけど、
左に曲がってみたい」
ということもあるかもしれません。

それでも、
なんらかの合理性があるから
カーナビはそういう指示を
出しているわけですね。

 

 

独学の場合、
「カーナビ」という
根拠になるものがない分、

独りよがりな道にそれてしまい、
間違った努力をしてしまうこともあります。

 

 

作家・内館牧子さんの「失敗」例

 

例としてあげると、
大相撲横綱審議委員会メンバーであり
作家の内館牧子(うちだて・まきこ)さんが
東北大学の大学院の入試対策をした際の
エピソードがあります。

 

 

東北大学大学院で
大相撲の歴史について
「宗教学」の視点から研究をしたい。

 

そう考えた内館さんは
入試対策として
「宗教学」を深めるために

『仏教の基礎知識』
『イスラム教の用語解説』

など、各宗教の基礎が分かる入門書を
買ってきて勉強し始めたそうです。

 

 

つまり、イスラム教の成立の歴史や
教義のポイントなどを暗記していったわけですね。

 

…でも、これはあくまで
「宗教」の勉強であり、
「宗教学」の内容ではありませんでした。

 

入試当日に問われる
「宗教学」の内容には
一切関係がなかったそうです…。

 

 

つまり、忙しい合間
イスラム教の教義など「宗教それ自体」の暗記を
してきたことは大学院の対策にはならなかった、
というわけです。

 

(内館牧子『養老院より大学院』より。
詳細とお求めはこちらよりどうぞ↓)

 

試験に出ないことを勉強しても意味がない!

 

この内館さんの事例を見ると、
「独学」の怖さを実感します。

 

 

つまり、自分で試験対策をした結果、
実のところ試験となんの関係もないことを
必死で勉強することになってしまう
危険性があるからです。

 

 

これこそ、独学が「独りよがりになる」
理由でもあります(デメリット2)。

(なお、内館さん、
実際にはこの勉強をした「翌年」の試験で合格し、
東北大学大学院に進学なさることになったそうです)

 

 

おまけに、独学の場合、
ただでさえ仕事や家庭で忙しい中、
モチベーションを維持し続けることって
相当大変です(デメリット3)。

 

 

独学は「自由で楽しい」反面、
効率・スピードで難があったり(デメリット1)、
独りよがりになりがちだったり(デメリット2)、
モチベーション維持が困難だったりする(デメリット3)という
デメリットもあるのです。

 

 

だからこそ、
人によっては「独学」が
「毒学」となるケースもあるのです。

 

 

今回のポイント

 

今回のポイントです。

 

独学で頑張れるだけやってみる!
その上で壁にぶつかったときこそ「独学」への
こだわりを捨ててみる! 

 

 

独学好きなフジモトが独学を捨てた理由。

 

私自身、独学でなにかを学ぶのって
以前から大好きです。

 

本を読んで何かを学ぶのって
とっても楽しいですから。

 

 

だからこそ、
最近は独学の「弊害」にも
気づくようになってきました。

 

 

これまで私は心理学について
あれこれ本を読んで独学をしていましたが、

ある時からNLP心理学をセミナーで学んだり、
メンタルコーチからメンタルトレーニングを受けたり
するようになりました。

 

塾経営についても
以前は本を読みつつ独学でやっていましたが、

ある時から経営の塾に入ったり
セミナーで合宿しつつ学んだりするようになりました。

 

これは独学の「限界」に気づいたことが
すべての理由です。

 

独学の「壁」にぶち当たったら。

 

独学って、自分で自由にできる反面、
「独学してもうまくいかない」ケースが
たくさんあります。

 

「独学してもうまくいかない」という、
「壁にぶち当たる」経験を
数多く味わうようになりました。

 

だからこそ、
そこを乗り越えるため
スクールなどで学ぶようになったのです。

 

 

思うんですけど、
壁にぶつからないなら
独学一本でも問題ないと感じています。

 

 

壁にぶつかったときこそ、
ヘンに独学にこだわるのではなく
誰かに教えてもらうのが有効であるように
感じるのですね。

 

当然 お金も時間もかかりますが、
そのほうが目指す結果に
最短距離で到達できる可能性が
高まるからです。

 

 

…というわけで、
フジモトが考える独学のメリット・デメリット、
なにかの参考にしていただければ幸いです。

 

ではまた!


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