「今の時代で生き残るには」って言っていませんか?浅はかな発想を捨てるのがキャリア開発のカギ!

藤本研一

Digest!
よく「いまの時代を生き残るには」という
言い方を目にしますが、
これって自分だけ生き残る色合いが強く
〈浅はか〉な感じがします。

そうではなく「生ききる」という言い方をしたほうが
自分の強みを活かし他者と協力する姿勢も出てきて
いいように思います。

…前職の教員時代に教わったこの発想、
いまも役立っています。

「生き残る」という言い方、していませんか?

「今の時代に生き残るには…」とか
「情報社会で生き残るには…」という言い方。


あなたは聞くこと、ないでしょうか?



私、けっこうネット上や雑誌などで
こういう言い回しを目にします。

変化の激しい社会、
なおかつ競争も激しい社会において
なんとか生き残っていく・
サバイブしていく発想を語る人って多くいます。

かくいう私も
かつては「今の社会で生き残る」という言い方を
良くしていました。


ですが、いまは全く言わなくなりました。

それは前職の高校教員時代の
経験がもとになっています。


前職の高校教員時代に教わったこと。

私が独立するまで勤務していた私立高校は
理念や思想性を大事にする
学校でした。

創設者が一代で全国各地に
キャンパスを設置した学校であり、
ベンチャー気質が漂う学校でした。



そのため創設者の定めた
「建学の精神」や「理念」を
研修の中や日常業務・朝礼の中などで
学ぶ機会が多かったのです。

なかには
「なるほどな〜。この視点、いいな」
と思う箇所もたくさんあり、
独立した今でも参考にしているところが
たくさんあります。

(ですが、仕事はめちゃくちゃキツく
 ブラックな職場でしたが…

「生き残る」のではなく「生ききる」。

「〈生き残る〉という言い方をするな」、
というのもこの前職時代に教わったことです。

「生き残る」というのは
自己中心的な視点です。

他者を蹴落としてでも
自分だけが生き残りたい、


良い思いをしたいという感じが広まっている
言葉なのです。


これ、ある意味
とても「浅ましい」考え方なわけです。


そうではなく
「生ききる」という言い方をした方がいい、
と私は前職時代に教わりました。



「生き残る」のではなく
生ききる」という場合、

自分らしく・自分の立場を活かして活躍する意味合いと
他者とともに・他者と協力して生きていくという意味合いが
入ってきます。

いわば共存共栄の発想・
Win-Winの方向性を考える発想に
近づくのですね。

「教員がふだんから言う言葉は
 生徒にも影響を与えます。

 教員が自己中心的な発言ばかりしていたら
 生徒にもそういう生き方が伝わってしまいます。

 だから教員として
 どんな言葉を使っているか
 常に自覚的でいてください」

こういう内容を
職場で教わったのです。


いま自分で「1対1大学院合格塾ゆう」を
経営する際にも
この発想が私の中で生きています。



そのため「生き残る」というのではなく
「生ききる」という表現を
無意識的に使っているわけです。

自分の職業人キャリアの最初で
この発想を学べたこと、
いまも感謝しています。


(やっぱり仕事はキツかったですが…)

今回のポイント


「生き残る」のではなく「生ききる」。
他者を蹴落とすのではなく、
他者と共存共栄する方法を探る!


「生き残る」というほうがインパクトがある事実。

ちなみに私は毎日ブログを書く
「ブロガー」なり「ライター」的な側面を
持っていますが、

「生ききる」というよりも
「生き残る」という言葉で文章を書いたほうが
人にインパクトがあるのを経験的に知っています。


「AI時代で生ききるための方法」というよりも、
「AI時代で生き残るための方法」と書いたほうが
アクセスが増えるのも知っています。

それくらい世の中は
自分が生き残ることを
重視しているわけです。




でも、これ、
あまりいいことではありません。

自分だけ生き残ろうとする
自己中心的な人ばかりだと
社会は崩壊してしまいます。


いまSDGsで異文化共生などが言われているいま、
自己中心的な発言だけだと
問題があるのです。


それに「自分だけ生き残りたい」
という言い方って
ホント浅はかな感じもしています。

今の時代を「生ききる」方法・
「みなで生き延びる」方法を考えるためにも
「生き残る」ではなく「生ききる」という
言葉遣いを使ったほうがいいのでは、と思うのです。


キャリア形成も「生ききる」視点で!


キャリア形成においても
「生き残る」ためのキャリア形成でなく

「生ききる」「みなで生き延びる」ための
キャリア形成、考えてみるのがおすすめですよ!




ではまた!


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