「内定の決まった学生が過半数を超えた」。
この書き方、問題があります。
「内定」にはすでに「決まる」という意味がありますし、
「過半数」には「半分を超える」という意味があります。
つまり、同じ意味の言葉が2つ重なっている
「二重表現」になってしまっているのです。
なので
「内定を得た学生が半分を超えた」などと
言い換えたほうがいいですね!
無意識に使っている二重表現、
気をつけましょう!
今回はこういうお話です。
目次
ついつい、二重表現を使っていませんか?
「馬から落ちて落馬する」
「真っ赤になって赤面する」
…こういう文章を見ると
なんだかクドさを感じないでしょうか?
「馬から落ちる」のも
「落馬する」のも全く同じ意味です。
同じ言葉が重なる表現、
つまり二重表現は
読み手にあまりいい印象を与えません。
なので片方を削って、
「馬から落ちて落馬する」 →「落馬する」
「真っ赤になって赤面する」→「赤面する」
としたほうがスッキリしますね!
「おいしいご馳走」の問題点。
ここに書いた例はわかりやすいですが、
同じ言葉が重なる表現って
ついつい書きがちです。
特に、二重表現の文章って
けっこう紛らわしいものが
いくつもあります。
先日、ある人から教わったのは
「おいしいご馳走」
という言い方。
おいしいご馳走。
実はこれも二重表現です。
「ご馳走」には
「うまい飲み物や食べ物」
(『日本国語大辞典』)
という意味があります。
☆引用元はこちら。
なので
「おいしいご馳走」という言い方は
二重表現となります。
どうでしょう?
このあたり、
ついつい書きがちではないでしょうか?
意外と使っている!二重表現の例
ほかにもよく見る表現ですが
次の書き方も二重表現となります↓
「内定が決まる」
「過半数を超える」
「いまだに未解決の事件だ」
これもOKそうに見えて
実は二重表現なのです。
内定とは内々に決まることなので
「決まる」という言い方と同じです。
また、「過半数」というのは
半数を超えることなので
「超える」が重複しています。
「いまだに未解決の事件だ」というのは
「いまだ」を漢字に直すとわかりやすいです。
「いまだ」を漢字に直すと「未だ」。
つまり「未だに未解決」と二重表現になっているわけです。
なので修正すると、
「内定が決まる」 →「内定を得る」
「過半数を超える」 →「過半数を占める」
「半分を超える」
「いまだに未解決の事件だ」→「未解決の事件だ」
こうすると
スッキリと読めるようになりますね!
同じ感じを2回使う二重表現にも注意を!
他にも「同じ漢字を2回使う」パターンが
二重表現になります。
「犯罪を犯す」
「違和感を感じる」
「被害を被る」
「受注を受ける」
こういう書き方だと
ぱっと見ただけで
クドく感じてしまいますね。
なので、漢字を削って
「犯罪を犯す」 →「罪を犯す」
「違和感を感じる」→「違和感を覚える」
「被害を被る」 →「被害を受ける」
「受注を受ける」 →「受注する」
このように書いてみるのがオススメです!
☆こちらのブログも参考にしました
ここまで二重表現について
見てきました。
二重表現の問題点は
文章がクドく見えること、
もっというと頭が悪そうに見えてしまうことです(笑)
(私も使わないように気をつけねば…)
ぜひ改めていきましょう!
今回のポイントです。
「内定の決まった学生が過半数を超えた」。
無意識に使っている二重表現に要注意!
新メルマガもよろしくお願いします!
今回のような文章の書き方
(ライティングスキル)に関する内容、
新メルマガでもお伝えできればと
思っています。
新メルマガ、
今週最初にガワ(外側)だけ作って
特に何かまだ配信しているわけではないのですが、
すでに多くの方からご登録を頂いていて
嬉しく思っています。
あすあたりに配信予定なので
よければこちらからメルマガにご登録ください。
ではまた!
コメントを残す