論文は3回に分けて読め!知ってトクする論文の読み方!

大学院進学の際に避けられないのは
専門の論文を読み解くこと。

「でも論文って読むのが難しい…」

そういうときは

(1)タイトル・抄録(アブストラクト)・見出し・結論を読む
(2)ペンを持って精読する
(3)いま一度タイトル・抄録・見出しに注目しつつ
線を引いた箇所を読み直す


という3段階を踏むと
読みやすくなります。

今回はそういうお話です。

大学院で避けられないもの。

大学院受験の際も、
また大学院が始まった後も。

必ず目にしなければならないものが
大学院にはあります。

それが研究論文です。

大学の研究者が書いた論文を
読み解く。

これ、大学院進学の
研究計画書を書く際にも
必要ですし
(先行研究の調査に使います)、

大学院の授業では
授業前に論文が指定され
読み込んでくることが求められることも
多いです。

知っておきたい!論文をラクに読む方法!

「でも論文って
 むずかしそう…。
 どうやって読んだらいいんだろう?」

そんな思いを持っている方も
いらっしゃるかもしれません。

論文の読み方について
私はいろんな文献で学んできました。

そのなかで一番効果があったのは
論文の3回読み】という方法です。

(たしか経済学者・野口悠紀雄さんが提唱していた
 方法だと思うのですが、
 違ったらすみません…)

論文の3回読みとは
次の手順で論文を3回に分けて読んでいく、
という方法です。

では以下3点にわけて見ていきます。

論文の3回読み1)
タイトル・抄録(アブストラクト)・見出し・結論を読む


まず1回目に論文を読むときは
論文の「エッセンス」だけを
読み取るようにします。

注目すべきはタイトルです。


タイトルとサブタイトルを見ると
論文の本質が伝わってきます。


タイトルを見た後は
抄録(しょうろく)を観てみましょう。

抄録というのは
論文全体の「要約」を示したものです。

大体はタイトルや著者名の下に
出てきます。


ここを読むだけで論文でいいたい内容を
把握することができるのです。

実際の論文で見てみるとこちらになります↓

論文は私が今読んでいたこちらの論文を用いています

なお、抄録は英語でアブストラクトともいいます。

手っ取り早く内容を理解するために
抄録だけ読んで済ませることも
できなくはないので
活用するようにしましょう。

(抄録の下に「キーワード」が
 載っているケースもあります。
 ここでは論文全体に関わるキーワードが
 列挙されていますので見てみると流れがわかります)

次に論文全体をめくっていきますが、
1回目は「見出し」に書かれている内容と
最後の「結論(終わりに)」だけを読むようにします。

見出しをみると大事なポイントや
論の流れがわかりますし、

結論をみると全体で主張したかった事がわかります。


これらの情報から
「この論文はこういう事を言っているのではないか」
とアタリをつけていくのが1回目のポイントです。


論文の3回読み2)ペンを持って精読する

2読目がいよいよ
本番です。

論文を最初から
読み込んでいきます。

おそらく1読目で内容を把握できていれば
理解しやすくなっているはずです。

可能なら線を引いたり
欄外に自分の考えをメモしたりと
「論文を汚す」イメージで読むといいでしょう。

書き込んでいくほど
論文の内容が自分の頭の中にも入ってくるので
おすすめです。


論文の3回読み3)いま一度タイトル・抄録・見出しに注目しつつ
線を引いた箇所を読み直す

3読目はある意味「オマケ」です。


1回目で読んだタイトル・抄録・見出し・結論と
2回目で書き込んだ内容や下線部分のみを
いま一度読み直していきます。

3回目になると
「あ、この部分はこういうことを
 言っていたんだな」
とより理解が進むことでしょう。



自分の考えでメモしていた場所を再読すると
論文を批判的に読むこともしやすくなってきます。

論文は3回に分けて読む!


いかがでしょうか?

この手順で3回に分けて読むと
論文理解がより進むはずです。

ぜひやってみてください。

今回のポイント


論文は3回に分けて読む!
エッセンスの理解に注力を!

時間がなければここだけ読む!


3回に分けて読む際、
いちばん大事なのは1回目です。

論文って論理を意識して書かれていますので、
慣れてくればタイトル・抄録・見出し・結論を
見るだけでだいたいの内容を

把握できるようになってきます。

(専門家になると
 巻末の「参考文献」一覧をみるだけで
 内容の把握ができる人もいます。
 おそるべき能力だと思います)

もし時間がないときは
1回目の部分だけで
論文を理解してもいいでしょう。

まずはタイトル・抄録・見出し・結論で
論文のエッセンスを理解するのを
大事にしてみてくださいね!

そうすると
論文がより読みやすくなりますし、
日々の学習がもっと楽しくなるはずですよ!


ではまた!


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