研究系大学院VS専門職大学院。社会人のキャリアアップなら専門職大学院を!

今回のポイント

社会人の大学院進学には
専門職大学院がベスト!

社会人が大学院にいくメリットとは?

「社会人が大学院にいくメリットって
 何だと思いますか?」

先日、SNS上で
こういった質問をいただきました。



社会人が大学院にいくメリット。

今回の記事では
こちらをテーマに見ていきますね。

大学院で専門性を磨く!

社会人が大学院に行くメリットは
なんと言っても自身の専門性を磨けることです。

修士課程で自身の研究テーマを深堀りし、
修士論文の形でまとめあげる。


そうすることで
自分の強みを高め、
「自分しかできない仕事」ができるようになるのです。


また、大学院に行って勉強し直すことで
視野が大きく広がるところもあることでしょう。

ただ仕事をするだけでは気づけなかった
発見を得ることで
自分の生き方も変わっていくはずです。


社会人が目指すなら職業分野に直結した大学院を!

社会人の方が大学院進学を目指す際は
専門職大学院など
職業分野に直結した大学院への進学を
オススメしています。


大学院は大きくわけて
研究者養成を目的とした大学院
(便宜的に研究系大学院と書くことにします)と

専門職大学院の2つに分けることが出来ます。

研究系大学院は
大学教員や研究者などを養成するための
大学院です。

一般にイメージされる大学院は
こちらの研究系大学院を指します。


一方、専門職大学院というのは
職業の専門性を高め、
専門職としてのスキルや知識を
身につけることを目的とした大学院のことです。


学校教育法では次の記載があります。

「大学院のうち、学術の理論及び応用を教授研究し、
 高度の専門性が求められる職業を担うための
 深い学識及び卓越した能力を培うことを目的とするもの」
 (学校教育法第99条第2項)


令和4年度現在、
専門職大学院は全部で
118大学・166専攻あります。

 (文部科学省「令和4年度専門職大学院一覧」)


  

専門職大学院の場合、
仕事の専門性を高める意義が大きいです。

研究系大学院が
大学教員などの研究者養成をメインにしているのに対し、

専門職大学院はあくまで
その専門分野の職業に直結した高度な内容を
身につけることが目的となっています。

主な専門職大学院の分野一覧

主な専門職大学院の
分野を見てみましょう。


●ビジネス・行政分野

MBA(経営管理修士)
MOT(技術経営修士)
会計
公共政策

●医療・心理系

公衆衛生
臨床心理

●法務系

法科大学院

●教職系

教職大学院

●その他

情報システム
助産      など

こういった専門職大学院って
社会人の方からの人気も高いですね。

MBA(経営管理修士)や
MOT(技術経営修士)は
ビジネスパーソンの出世・転職に役立ちます。

教職大学院で
教員としての専門性を磨いたり

会計大学院(アカウンティングスクール)で
会計や税務を勉強したりすることは
ご自身のキャリア形成に役立ってくるはずです。

(会計大学院に行くことで
 税理士になるための試験科目を免除できるケースもあります)




職業に直結した大学院を!




専門職大学院ではないですが
たとえば看護大学院の「CNSコース」や
「助産師コース」で学ぶことで
専門看護師(CNS)や助産師の資格を取れるなど
職業に直結した大学院も多数存在しています。

他にもメーカー勤務など
理系分野の職業で活躍している方ですと
理系の大学院で修士号を取ることは
職業にも直結しています。



こういう分野で学んでおくと
社内での待遇や給与が
高まるケースも多いです。


また転職時にも評価されるケースも
多いことでしょう。


なので社会人の方が大学院を考える際
「専門職大学院」など
職業に直結した分野をまず考えてみることを
オススメします!



今回のポイント


社会人の大学院進学には
専門職大学院がベスト!

研究者を目指すなら研究系大学院。

ただ、大学院のなかでも
「専門職大学院」というのは
あくまでも一部です。

ほとんどの大学院は
文系・理系を問わず
研究者養成の意味合いが強いです。

文系ですと哲学や法学・経済学、
私が研究していた社会学や教育学など

その分野で研究者として活躍できる
スキル習得をする大学院が多く存在しています。


もしあなたが大学教員や研究者になることを目指す場合、
専門職大学院ではない研究系の大学院を目指すことが
必要となります。

特に修士課程を出た後
博士後期課程で研究を続けたい場合は
研究者養成の大学院に進学なさったほうが
いいでしょう。

(専門職大学院で修士号を取得している場合も
 博士後期課程に進学することは可能ですが、

 在籍する大学院に博士後期課程がない場合
 受験対策で苦労するケースも多いです)

研究系大学院は出た後が大変…。

ただ、
この研究者養成の分野は
大学院を終えた「後」がなかなか大変です。

大学教授など大学教員になりたいと思って進学しても
就職口がほとんど見つからないケースが多いからです。

(もちろん、非常勤の就職口ならば
 比較的見つかりやすいですが、
 それだけでは生きていきにくいです)


研究者養成の大学院に進学するのは
自分の興味関心を深める上で大変有益ですが、

現在の職場での待遇を変えたり
また今後のキャリアアップを考えたりする上では
残念ながら
イマイチな進路となるケースも多くあります。

(純粋に知的好奇心を満たし、
 自分の可能性を開いていきたいという方にとって
 オススメの進路です)


本来であれば
こういった研究者養成を目的とした大学院での学習が
企業などにおいても評価されるのが
一番だと思います。




ですが、
いまの日本では残念ながらそういう社会にはなっていません。

諸外国では
研究者養成の大学院で学ぶことが
そのまま就職・転職などのキャリアアップに
直結することを考えると
由々しき事態であると言えます。


ただ、そんな日本でも
職業に直結した分野の大学院は
比較的評価されていますし、
キャリアアップに

直結させられる分野でもあります。


社会人の方が大学院進学を考える際、
まずは専門職大学院など
職業に直結した分野の大学院を検討なさってみては
いかがでしょうか?

ではまた!


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