休み方改革への違和感。暦通りの休みが幸福感につながる理由!

今回のポイント

スケジューリングの不思議さ。
休みは他の人と同じタイミングで!

「長期休暇の分散を!」


「働き方改革」が提唱されて以来、
「休み方」「働き方」について
ここ数年はずっと議論されていますね。

最近のニュースでも全国知事会(都道府県知事の集まり)が
「休み方改革」に対するプロジェクトチームを
発足したようです。

沖縄タイムス紙面掲載記事
「休み方改革」 知事会がチーム 生産性向上へ議論

(調べて分かったのですが、
 全国知事会って
 「代理参加」も結構多いのですね…。

 11/7開催分では知事本人参加が19人、
 代理参加が28名となっていますし。
  
 ある意味これも「働き方改革」的な気がします)


記事によりますと、
お盆や年末年始に集中する休暇を分散することで
観光地や商業施設の混雑を緩和し
観光などの分野の労働生産性を高める働きがあるそうです。

この動き、
言っていることはそのとおりだなあ、
と思います。

実際、札幌駅前を観ると
観光シーズンになるといつもの2〜3倍以上の
人が歩いているのを感じています。

そのため
いつも行っていたお店が
満員で利用できないケースも多いです。


だからこそ、
長期休暇を
適度に分散させた方がいいのはよくわかります。


(私、けっこう人混みがツラいので
 ガランとした札幌駅のほうがだいぶ好きです)

「休みの分散」は本当にいいこと?



でも、
休みの分散って
言うほどいいものではないのではないか…
とも思います。


私はひとりで塾を経営していますので
スケジュールしだいで
講義のオフ日を決めることが出来ます。

初期の頃は
平日に休みを作ってゆったりすることも
けっこうしていました。


ですが、これ、意外と
休んだ気がしないのですね。

大部分の人は
土日に休みを取っていますし、
長期休暇もだいたい似たような時期になります。



自分だけそこから外れた日に休みをとっても
他の人と予定が合わないので
意外とつまらない休日になってしまいます。

だからこそ看護師さんなど
シフトでお仕事なさっている方の大変さも
同じ理由からよくわかります。

暦通りの休みのほうが幸福度は上がる!

時間管理を考える際の名著
『限りある時間の使い方』という本があります。

(YouTuberの ひろゆき さんも絶賛していた本です)



この本の中でも、
他の人と休日が重なったほうが
幸福感が高いことが指摘されていました。



「個人の時間的な自由度が高まると、
 必然的に、自分の時間と他人の時間を合わせることが
 難しくなる。
 
 デジタルノマドのライフスタイルには、
 深い人間関係を築くために必要な、
 共同のリズムがない。

 そこまでいかなくても、
 通勤が減って働く時間と場所を自由に選べるようになると、
 仕事を通じて人とのつながりを築くことが
 難しくなる。

 友人と自分の休みが合わず、
 合う機会が減ったりもする」
 

『限りある時間の使い方』Kindle版186ページ/262ページ



休みって、
ただ個人的に好きなタイミングで休めても
友人・知人・家族と日程が合わないと
イマイチ楽しくないことが多いです。

それに、
多少混んでいる観光地のほうが
「観光に来た」気持ちもしてきます。

(もちろん、混み過ぎたら疲れますし
 コロナ禍も心配ですし…


私も午前中に予定が空いている時、
人がいない美術館や映画館に行くことがあります。



自由を感じる反面、
じゃっかん

「他の人が働いている時間に何をしているのだろう…」

という罪悪感を覚えるところもあります。

なので
他の人と休みを合わせたほうが
気持ちも安心するのですね。

だからこそ
単に効率性だけを考えて
休みを分散させるのって
あまり良くないんじゃないかな〜
って
個人的には思います。

今回のポイント


スケジューリングの不思議さ。
休みは他の人と同じタイミングで。

「暦通りの休み」の価値は高い!進学するなら特に!

もちろん、土日返上で働いていたり
シフト制で交代の休みを取っていたりする人が
多いのもよくわかります。

よく分かるからこそ、
「暦通りの休み」の価値も
よく実感するのです。

それに、
社会人向けの大学院の場合も
「暦通りの休み」を取っている人を
前提にしたカリキュラムになっているケースが多いです。

小樽商科大学大学院アントレプレナーシップ専攻(OBS)の場合

たとえば小樽商科大学大学院
アントレプレナーシップ専攻にいって
MBA取得を目指す場合、

講義は平日18:30-21:40
土曜日10:30-17:40に行われています。

これは17:00定時・土日休みという
一般的なビジネスパーソンのスケジュールに
合わせてあります。

逆に言えば
この通りでない職場の場合
なかなか通学できないということでもあります。



なので将来的な
大学院進学を目指す場合、
転職する際には「暦通り休める」場所を選ぶのも
ありかもしれませんね。

今回をヒントに
休みのとり方など
参考にしてみていただければ幸いです。



ではまた!


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