「もう終わった」は脳のやる気を奪う!すべて終わるまでは「もう終わった」と言ってはならない理由!

今回のポイント

「もう終わり」と思うと脳の働きは格段と下がる!
「ゴールは先にある」とのイメージを!

フジモトの過去の失敗談。


以前、
私が「失敗したな…」
と思った経験があります。

数年前、21:00に塾の講義が終わったあと、
すべてが「終わった」気になっていて、
22:30-の打ち合わせをすっかり忘れてしまったことが
ありました。

夜寝る前に
「あ!」と思い出した次第です。

…いま思っても申し訳なく感じています。

手帳に時刻を記録していたのに
なぜ失念しまったのだろう…?

あれこれ考えて気づいたのが
「脳科学」の知見でした。

脳が勝手に手抜きする?!

「もうすぐ終わりだ」
と思うと
急に脳が手抜きをするようになると
脳科学では研究されています。

脳科学者の林成之先生の本には
水泳選手のタイムを縮めるのに「脳科学」が
役立った事例が出てきます。

本の中には
「チョー気持ちいい」という言葉が
流行語大賞にもなった

北島康介選手の事例が載っていました。

(たしかこちらに載っていたと思います)

 

水泳のタイムをなんとしても高めるため、
依頼を受けた林成之先生が練習の模様を
分析したそうです。

ゴール手前で謎の失速…。

そこでわかったのが
ゴール手前で北島選手がなぜか「失速」しているという
事実でした。

もちろん、プロの選手ですから
サボっているわけでも
手を抜いているわけでもありません。

水泳のプールってゴールの5m手前に青い線が引いてありますが
あれを目にすると無意識的に

「もうゴールだ」

と脳が認識するそうです。

結果、本人も無意識のうちに
「もう終わり」と考えてしまい、
泳ぐスピードが下がるのですね。

「プールの壁の先にゴールがある」というアドバイス

この状況を見て林先生が言ったアドバイスがあります。

それは
〈プールの壁の先にゴールがある〉
と考えるようにすることだそうです。

壁の先にゴールがあると意識すると、
まだゴールではない以上
泳ぎ続ける必要があります。

結果、スピードを落とさずに泳ぐことができるようになり、
それがオリンピックの金メダルにつながったのですね。

つくづく、脳の働きは面白いなあ、
と思います。

今回のポイント


「もう終わり」と思うと脳の働きは格段と下がる!
「ゴールは先にある」とのイメージを!

「終わったつもり」がすべての原因。

冒頭の私の「失敗」に戻ります。

仕事で大事なのは
全部の仕事が終わるまでは

「もうこれで今日の仕事は終わった」

と考えないほうがいいのです。

冒頭の失敗は
「終わったつもり」になってしまったことに
問題があったわけです。

そうではなく、
「打ち合わせが終わるまでが仕事」
と捉えておく必要があったということなのです。

例えば私も
外で1日研修を担当する場合、
研修が終わった直後に

「よし、これで今日の仕事は終わった!」

と思ってしまうことがあります。

でも、実際には
ブログを書く業務が残っていたり、
各所に連絡する業務があったりします。

「今日の仕事は終わった」と考えてしまうと、
こういう業務のやる気が
一気に下がってしまうのです。

帰りに書けばいいのになぜか書かない「出張報告書」。

よく出張時に
「出張報告書」や「経費計算」を
出張後数日経ってから提出する人がいます。

出張といっても
帰りの電車や飛行機の中で
出張報告も経費計算もできるはずです。

でも多くの場合
「出張先で仕事が終わった!」
という思いから、

 「終わったつもり」
 
になってしまい、
結果こういった出張関連の書類提出が
遅れてしまうのですね。

これはその人の「やる気」の問題ではなく、
「もう終わった」と考えてしまうこと自体が持つ
問題なのです。

業務途中での「もう終わった!」はキケン!

なので、
いくつか業務が残っている状態で

「もう終わった!」

と考えないほうがいいですよ!

「まだ仕事がある」という前提で
最後の仕事が終わってから

「もう終わった!」

と考えたほうが結果的に仕事も進めやすくなるのです。

…「もう終わった!」宣言の後に
別の仕事をする際、
けっこうストレスがかかるので
「一気に」終わらせていきたいですね!

(私も気をつけねば…)

ではまた!


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