大事なのは過去の成功体験を捨て、
もう一度学び直すこと。
そのためには通学し、
「忘れる」プロセスを定期的に入れるのがポイント
目次
「むかし学んだことが、もう役立たなくなっている…」
「なんだか、いまの知識だけだと
限界を感じている…」
「むかし学んできたことが
もう役立たなくなっている…」
仕事を長年やっていると、
いまの最新知識にふれる機会が
少しずつ遠のいていきます。
学校を出てから時間が経つにつれて、
今使っている知識が古くなってしまう…。
こういう経験をすることも多いかもしれません。
古い知識のままだとキケン!
これ、このままの状態が続いていると、
けっこうキケンです。
もっといいやり方があるのに
それを知らないままでいると、
適切な対応ができなくなるからです。
最悪の場合は
「使えないヤツ」と思われて
クビになってしまうことも
ないわけではないのです。
学び直すには「忘れる」こと!ドラッカーの名言から
そんなときこそ
学びたい言葉があります。
それが、経営学者・ドラッカーの名言です。
ご紹介しますね↓
「人は、いかなる動物よりも変化する能力をもっている。
しかし、限りがないわけではない。人は驚くほど速く学ぶ力を持っているが、
ある意味ではありがたいことに、
学んだことを捨てる力はあまりない。学ぶ力は、年によって低下はしないことが
明らかになっている。
しかし人は、学べば学ぶほど、
学んだことを捨てることが難しくなっていく。すなわち、年ではなく経験が、
学んだことを捨てることを難しくする。そしてその分、
新しいことを速く学ぶことが難しくなる。この問題を解決するための唯一の方法は、
学んだことを捨てる能力自体を、
学ぶプロセスに組み込むことである。そのためには、
経験だけでなく知識の獲得によって
学ぶことが必要となる。
(…)今後、働く人たちに求められる知識と技能の水準が高まるにつれ、
学ぶ能力と、学んだことを捨てる能力を
身につけることがますます必要になってくる」ピーター・ドラッカー,1996, 『新訳 現代の経営』下,124-125ページ.
☆私の引用は『新訳 現代の経営(下)』という本ですが、
絶版のようなので購入可能なこちらのリンクを紹介しました↑
古い知識・経験が邪魔をする!
経験が積み重なると、
古い経験・知識を
忘れにくくなります。
そうなると、
新しい知識をなかなか身につけられなくなってくるのです。
そんな中で
なにかを学ぶ際には
学んだことを「捨てる」必要があります。
これ、教育学では「アンラーン」といいます。
これまで学んできたことをいったん忘れ、
なにかを学び直す。
これまでの経験ではなく、
新たに知識を身に着けていくのが必要なんですね。
これまでの知識・経験を捨て、
さらに新しい内容を学び直す。
これを定期的にできるかどうかで
長期的な結果に違いが出てくるのですね。
そのためには
学校/大学・大学院などで
キチッと学ぶのが一番なのです。
過去の成功体験をいかに忘れるか?
この際にポイントとなるのは
「これまでずっとこの方法でうまくいってきた」
という過去の成功体験を
いかに「忘れ去るか」、です。
人間、過去にうまくいった体験が強いと
なかなか忘れ去るのが困難になります。
人によっては10年前・20年前の
「成功体験」でずっと仕事をしていることも
あるかもしれません。
この状態を乗り越えるには
一度きちっと学校やなにかで
勉強し直すのが一番なのですね。
…かくいう私も
これまでの大学院の受験指導は
いずれも自分のこれまでの大学院生時代の経験をもとに
行ってきたことが多いです。
当然、自分でも調査をしたり
専門文献で学んだり
インタビューをして学んだりしていますが、
もう一度「学び直す」体験をしていきたいと
思っています。
それが先日面接を受けた
北海道大学のプログラムでもあったり
私が顔を出している各種セミナーであったりするのです。
今回のポイント
大事なのは過去の成功体験を捨て、
もう一度学び直すこと。
そのためには通学し、
「忘れる」プロセスを定期的に入れるのがポイント
学び直しが成功のカギ。
「なんだか、いまの知識だけだと
限界を感じている…」
「むかし学んできたことが
もう役立たなくなっている…」
そういうときに必要なのは
一度キチッと学びなおすことです。
大学院にいくのがベストですが、
そこまでいかなくても何らかの勉強会・セミナーに
行くだけでも効果があるものです。
大事なのは
「もっと学びなおしたい」
「時間を作って、もう一度学校に行きたい」という
熱意の有無だと思います。
過去の成功体験も「捨て去る」ことができると
さらに自分の知識・スキルを高めていくことが出来ますね!
ではまた!
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