そんな志望理由では受からない!教員志望の方へ

 

 

学校教員の志望理由書、そんなので大丈夫???

 

9月ももう終わり。

今の時期はAO入試や推薦入試の
出願時期でもあります。

 

私は高校教員でもあるので、
「学校の先生」や
「学校の先生になりたい人」と
多く関わってきました。

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結論的に言うと、
教員になりたい人には
2つのパターンがあります。

 

Aパターン)子どもが好き

 

小学校の先生に多いです。

「こどもが昔から好きなんです」
「小さい子と関わるのが楽しい」

そんな理由です。

 

 

Bパターン)教えるのが好き

 

こちらは中学校・高校の先生に
多いタイプです。

 

「自分は日本史が好きだから、
それを分かりやすく教えたい」

 

 

Aパターン・Bパターンにはこの視点が欠けている!

 

このAパターンもBパターンも、
どちらももっともな
出願理由です。

 

ですが、
ここには
1つ絶対的に欠けている物があります。

 

なんだと思います?

 

 

 

 

 

 

 

それは
「生徒」の視点です。

 

 

子どもからの視点、と言ってもいいですね。

 

 

いくら学校の先生が
「子どもが好き」であっても、
「僕らに何の関わりがあるの?」
となります。

 

そうです。

「子どもが好き」というのは
あくまで
教員志望者側の
勝手な思いにすぎないのです。

 

 

学校の先生を目指す学生が、
面接官に対し

「私、子どもが好きなんです!」

と言っても、
面接官の反応はこんなものです。

「それがどうしたの???」

 

そうなんです。

 

「私は子どもが好き!」といくら言っても、
「ではあなたは何が出来るの?」
「どんな教員になって、何をしてくれるの?」

それが見えないんです。

 

ここではAパターンを書いてますが、
Bパターンでも同じです。

 

「私、日本史が好きなんです!」
といくら言っても

「それがどうしたの???」

そうなるんです。

 

 

ではどうやったら良いんでしょう?

 

 

 

 

簡単です。

「相手の気持に立つ」ことです。

 

面接における
「相手」とは
要は面接官です。

 

また、教員になるのなら
「相手」は生徒でもあります。

 

面接官や生徒にとって、
自分はどんな利益を提供できるか、
考えることが大事です。

 

利益というのがイヤなら
「価値」でも構いません。

 

いくらあなたが
「子どもが好き」であろうが
「日本史を教えたい!」人であろうが
面接官や生徒に利益を提供できなければ
あなたを採用する必要はないのです。

 

民間企業に入る人は
けっこう「相手の気持ちを考える」が
出来ています。

 

ですが
教員志望の人に限って、
この発想が無いことがあるのです。

面接官はあなたの部活やサークル、ボランティア活動に興味はまったくない

 

もっというと、
面接官はあなたが
大学時代にやっていた
部活やサークル、ボランティアなんて
なんの興味もありません。

 

むしろ、
それらの活動を通して

「学校教員として
どんな価値を提供してくれるの?」
「あなたはうちの生徒に
どんな利益をもたらせるの?」

 

そこを知りたいのです。

 

部活もサークルもボランティアも、
「何をしていた」よりも
「そこから何を学んだか」
「学んだことを今後どう役立てられるか」
を知りたいのです。

 

そうです。

 

面接試験の秘訣は
「自分だけ」の発想を捨てることです。

 

自分を採用することで
どんな利益があるか

 

それを相手に伝えることです。

 

その発想に立った上で、
はじめて
「子どもが好き!」
「日本史を教えたい!」が
役立つのです。

 

「子どもが好き!」
「日本史を教えたい!」は
採用者が本当に知りたいことではありません。

 

「自分はこの学校にこれだけ貢献できる!」
「これだけ利益を提供できる!」

それを示した上の
「ダメ押し」として使うものなんです。

 

Aさん・Bさん、どっちを採用する?

 

例を挙げましょう。

 

あなたは私立学校の
採用者です。

Aさん・Bさん、
どっちを採用しますか?

 

Aさん
私は子どもが好きなんです!
小学生の頃から
学校の先生になるのが夢でした!
子どもが好きだったので、
大学時代、不登校の子どもの
家庭教師をしていました。

 

Bさん
私は大学時代、不登校の子どもの
家庭教師をしていました。
不登校の子どもたちと関わる中で、
彼らのやる気を引き出す声かけについて
学んできました。
御校に採用された際には大学時代に学んだ
声かけを実践していきます。
それに、私は子どもが好きなんです。
小学生の頃から先生になるのが夢でした。

AさんもBさんも、
よく見たらほぼ同じことを
言っています。

 

ですが、
Aさんは「子どもが好き」を押している一方、
Bさんは「学校へ貢献できること」を押しています。

 

あなたはどっちを採用しますか?

 

 

 

当然、Bさんですね。

 

 

面接官をやるとわかりますが
(実は私も前の学校で
やったことがあるのです)、
みんな「同じようなこと」しか言いません。

 

大体、教員になりたい人は
「子どもが好き!」か、
「教えるのが好き!」くらいしか言いません。

 

何度も言ってますが
「子どもが好き!」も
「教えるのが好き!」も
勝手な個人的な思いでしかありません。

 

「うちの学校に何を貢献してくれるのか」
伝えられる人がいると、
面接官としてびっくりします。

 

「採用したい!」となります。

 

 

それくらい教員志望者は
「学校への貢献」を面接で話さないのです。

 

「そんなこと言われても、
志望理由をそんなに考えられない・・・」

 

そんな泣き言を言う人もいます。

ただ。
志望理由は教員採用においても
民間就職においても
いちばん大事なんです。

 

むしろ
苦しんで悩んで、
自分の言葉で表現できるようにならないと
採用なんて得られないのです。

 

「こうやれば簡単!」
「志望理由はこう書くと良いよ!」

世の中にはそんな本が溢れていますが、
本質はそこではありません。

 

「なぜ先生になりたいの?」
「どんな先生になりたいの?」
「それが学校にとって、
なんの利益になるの?」

 

苦しんで悩んで、
自分の言葉で
あらわしていくことです。

 

・・・というわけで今日は
面接の際の心構えでした!

 

志望理由を書いている人は
参考にしてみてくださいね!

 

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