「人物」に注目すると学問は面白くなる!
たまには理論家・研究者の「生き様」にも
注目してみては?
目次
5/12は何の日?
本日5/12は
ある記念日となっています。
さあ、一体なんの記念日か、
ご存知でしょうか?
それは
「看護の日」
なんですね〜。
もともとこの日は
近代看護教育の母・
フローレンス・ナイチンゲール
(1820-1910)の誕生日なんです。
(写真はwikiより)
それを記念して
5/12は【国際看護の日】として
定められています。
(1965年に国際看護師協会によって制定。
日本では1990年に厚生省によって
「看護の日」と定められました)
いまコロナ禍において
日夜活躍なさっている看護師の皆様に
感謝をしたいな、と思っているところです。
(余談ですが私の妹も看護師です)
5/12はナイチンゲールの誕生日だから
「看護の日」と定めたということ。
この話、実は看護の大学院対策のために
うちの塾に通ってくださっている
現職看護師の方から教えてもらいました。
けっこう当たり前のようにお話なさっていて
「へ〜、5/12って
そんなに有名な日なんだ!」
と驚いたのを覚えています。
クリミアの天使・ナイチンゲールの功績。
ナイチンゲールといえば
裕福な生まれにも関わらず
クリミア戦争に看護師として従軍し、
「クリミアの天使」
として傷ついた兵士たちへ
献身的な看護を行っていきました。
このことをきっかけに、
看護の仕事が重視されるようになっていくのですね。
ナイチンゲールの知られざる実績
そんなナイチンゲールですが、
実は看護の現場で勤務していた期間は
わずか2年半。
その間に、これまで
医者の「召使」「下働き」状態だった
看護師のあり方を問い直し、
「看護がいかに大事か」
身をもって世の中に訴えかけていったのです。
統計学・公衆衛生学の先駆者でもある!
意外と知られていませんが、
ナイチンゲールは「統計学」の先駆者としても
有名です。
統計学、
とくに「公衆衛生」に関する分野の統計データに
いち早く注目し、
衛生状態の改善や
社会統計の出し方の統一化を求める運動を
行っていったのです。
いまコロナ禍において
いかに感染予防を行うかという
「公衆衛生学」のあり方が注目されていますが、
その元祖はナイチンゲールにあるのです。
実際、クリミア戦争での死因が
戦争による直接的なケガではなく
「不衛生な病院環境」にあることも
ナイチンゲールはデータによって突き詰めています。
このことで
病院の環境が大幅に改善されていくきっかけと
なったわけなのです。
今回のポイント
今回のポイントです。
たまには理論家・研究者の「生き様」にも
注目してみては?
ナイチンゲールの生き様。
学問の分野って、
当たり前ですが
コンピュータやAIが勝手に研究しているわけでは
ありません。
何らかの研究者が
自分の人生をかけて
研究に勤しんできたわけです。
そのため、学問の世界で
先駆的な活躍を遂げた人の「生き様」を
調べてみると
なかなか面白いです。
今回紹介したナイチンゲールも
多くの場合は
「看護活動を生涯続けた人」
という(誤った)イメージを持たれていることが
多いです。
実際には看護師として現場に関わっていた時期以上に、
統計学に関する貢献や
公衆衛生学に関する貢献、
ほかにも看護師教育に対する貢献に
多くの時間を割いてきたわけです。
(教会系ではない看護学校を
世界で初めて作ったのも
ナイチンゲールです)
ナイチンゲールは
クリミア戦争中に行った
現場での活躍だけではなく
「統計データを用いることで
死亡率を引き下げる」
という大きな結果を残しています。
この発想、
コロナ禍が収まらない
いまの時代こそ
真剣に学んでいきたいなあ、
と思っています。
理論家・研究者の「生き様」に注目しよう!
こういう理論家や研究者の「生き様」を知ると、
なぜか
「自分ももっと頑張ろう!」
という気がしてきます。
そのため大学・大学院進学のための勉強に
ちょっと疲れたときは
理論家・研究者の
「生き様」を調べてみると面白いですよ!
「生き様」ということで言いますと
全くナイチンゲールに関係ありませんが
現代物理学を一変させたリチャード・ファインマンの自伝
『ご冗談でしょう、ファインマンさん』
はなかなか面白いので
おすすめです!
(特に、ファインマンが実践した
デートの誘い方など、かなり興味深いです)
ではまた!
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