早稲田大学スポーツ科学部2021年過去問題を検討してみた。「謎出題」をいかに乗り越えるか?




今回のポイント
小論文試験には唯一の解答は存在しない。
イマイチな論述でも、
時間内に論理整合的に書ければマルがもらえる!

 

早稲田大学スポーツ科学部2021年出題内容の解説記事

 

☆本日の内容は動画でもお伝えしています。
動画にしかない内容もありますので
気軽に聞き流してみてください。

 

2021年度、
つまり今年2月に実施された
大学入試の試験問題。

 

 

早稲田大学の2021年度入試の
出題内容が公開されていました。

(写真はスポ科のある所沢キャンパスではなく早稲田キャンパスです)

 

今回は私・フジモトが久々に早稲田大学の
「小論文」の過去問の解説を行いたいと思います。

 

 

 

(「模範解答」を提示するわけではないので
予めご了承ください)

 

 

早稲田大学スポーツ科学部の小論文問題は毎年「謎」。

 

 

早稲田大学において
小論文の出題が毎年行われているのは
スポーツ科学部のみです。

(自己推薦入試などを除く)

 

 

 

2021年度の過去問を見て見ましたが、
相変わらずスポーツ科学部は
ヘンな出題が多いですね…(笑)

 

 

 

2019年は
「大人になるとかくれんぼをしなくなる理由」
という出題でした。

 

それ以前には

「じゃんけんに
【キュー】という新たな技を入れるとしたら」

という謎出題がなされていました…。

 

 

2021年の
早稲田スポーツ科学部(通称「スポ科」)の
問題は次の通りです。

 

「以下の図は、
スポーツに関するある割合を示したものである。
この図が示しているものは何か。
601字以上1000字以内で論述しなさい」

【出典】https://www.waseda.jp/inst/admission/assets/uploads/2021/04/20_2021_ippan_shoronbun-2.pdf

 

 

このあとに出ているのが
「69.8%」と「30.2%」という
2つの数値だけが出ている円グラフです。

 

 

 

69.8%の項目が「A」、
30.2%の項目が「B」となっています。

 

 

 

「唯一の正解」を求めてはいけない!

 

…さあ、この問題、
どう解けばいいのでしょうか?

 

 

 

よくある「誤解」として、
この図に何か1つの「正解」がある、
という考え方があります。

 

「何か、有名なデータを示しているのだろうか…」

「え、こんな円グラフ、
全く見たことない…」

そう思ってしまうと、
何も書けなくなってしまいます。

 

 

大事なのは
「この円グラフに
どういう【意味】を与えるか」
自分で考えてみることです。

 

 

 

そうでないと
90分でこの問題を解くことは不可能なのです。

 

 

 

フジモトの考え方

 

 

ではこの問題、どう解きましょうか?

 

 

私の場合なら次のように考えます。

 

まずはこれまでの「過去問の傾向」から
求められていそうな「回答」を推測していきます。

 

 

以前、スポ科の過去問の出題では
〈男子スポーツと
女子スポーツのスポンサー料の違い〉
が出題されていました(2017年度入試)。

 

 

 

どういう内容だったかと言うと、

〈男子スポーツはスポンサー料が高いので
移動は【ビジネスクラス】であるが、

女子スポーツはスポンサー料が低いので
移動は【エコノミークラス】である。

このような待遇の差は許されるのだろうか

などというものでした。

 

 

私の場合、2021年の
円グラフの出題を
この男女スポーツの話から説明しようと思います。

 

 

 

つまり、

「69.8%を示すAは
プロスポーツ界における
男子スポーツのスポンサー料の割合、

30.2%を示すBは
プロスポーツ界における
女子スポーツのスポンサー料の割合であると考える」

などと書きます。

 

 

その上で、
「この差をいかに乗り越えていくかが
今後のスポーツ界に必要なのではないか」
と問題提起をしていきます。

 

 

最終的には

「男子スポーツ・女子スポーツという
たてわけをやめ、

両方を束ねた団体でスポンサー料を受け、
男女それぞれに平等に配分することが
それぞれのスポーツの発展に
寄与するのではないか」

…という書き方をすると思います。

 

 

90分内で「それなりに筋の通った回答」を書ければ受かる!

 

なお、これ、
別に「正しい数値」である必要性は
ありません。

 

 

90分という試験時間内で
「それなりに筋の通った回答」を書ければ
それでOKなのです。

 

 

他から見て
「え、その提案は違うんじゃないの」と
批判する人がいても問題はありません。

 

 

時間内で筋の通った(論理的な)
回答を書くことができれば
合格できてしまうのです。

 

完璧主義だと落ちてしまう!

 

…ところが「完璧主義」の受験生の方は
けっきょく何も書けずに、
あるいは半分まで書いて
時間切れとなってしまいます。

 

これだと試験に受からないのですね。

 

(スポ科の公式入試サイトには
「小論文の得点が基準点に満たない場合は、
不合格となります」
という一文が書かれています。

 他教科でいくら点を取っていても
 小論文がダメだと落ちてしまうのです…)

 

 

 

今回のポイント

 

 

今回のポイントです。

 

 

小論文試験には唯一の解答は存在しない。
イマイチな論述でも、
時間内に論理整合的に書ければマルがもらえる! 

 

 

小論文に「唯一の正解」を求めてはならない理由。

 

 

早稲田のスポーツ科学部を受ける際は

「唯一の正解がある」

という誤解を持たないようにするのが重要です。

 

 

この学部は毎年 出題傾向がコロコロ変わるので
対策しづらいからこそ、

「唯一の解答がある」

という誤解を持たず、
「出題された内容に真摯に答える」
「90分間でベストを尽くす」
ことを意識したほうがうまくいきます。

 

 

 

 

なお、これは
早稲田のスポーツ科学部に限りません。

 

大学・大学院の
小論文試験には「唯一の正解」なるものは
存在しないのです。

 

 

 

 

…にもかかわらず、
たとえば2021年度の問題を見て

「え、これ、知らないから
解けない…」

と思ってしまうと
元も子もないわけです。

 

 

 

 

 

ちなみに
私のブログでも
ちょくちょくこういう過去問の
解説記事などを書こうと思います。

 

それはなぜかと言うと、
受験生に限らず
社会人の方が「思考力」や「論述力」を身につける際、

大学や大学院入試の過去問を解くことが
プラスに繋がるからです。

 

 

ではまたお会いしましょう!

 

 

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