その大学院、社会人フレンドリーですか?〜大学院選びのポイント〜

 

今回のポイント
社会人フレンドリーか否か。
今後の大学院は問われている!

 

大学院の窓口へ電話調査中!

 

 

さいきん思うところがあって、
大学院の「窓口」の方に
電話で質問をしています。

 

何を聞いているかと言うと

「貴学の大学院で
 社会人の方を対象とした支援、
 どういったものを行っていらっしゃるでしょうか?」

という質問です。

 

 

電話してみると、
大学院によって対応がバラバラですね。

 

「夜間の時間帯で授業を行っていますので
就業後にも通学が可能です」

というところもありますし、

「社会人対象の
推薦入試も行っています」

というところもありますし。

 

社会人が来ることをほとんど想定していない?!

 

ただ、
「社会人が来ることを
 ほとんど想定していない」
という大学院もまだまだ多いです。

 

先日、ある研究系の大学院(国立大)に
連絡をとった際は

「社会人対象の支援って
 ほとんどないですね」

とハッキリおっしゃっていました。

 

「やっているとすれば
長期履修制度くらいですね」

とも続けていらっしゃいました。

 

長期履修制度とは?

長期履修制度というのは
2年分の学費で
3〜4年在籍することが出来る、
という制度です。

 

たとえば仕事を抱える社会人の場合、
通常規定された2年間で
修士課程を終えるのが
難しいこともあります。

 

日中昼間も授業があるので
仕事をしながら通うのは
何かと大変だからです。

 

だからこそ
2年分の学費で
3年あるいは4年在籍できるというのは
社会人にとって有益だと言えるでしょう。

 

実はどこでもやっている!

 

でも。

 

 

この制度、
導入している大学院は
けっこう多いです。

 

ないよりはマシですが
「もっと他にないのかな…」
と思ってしまうのですね。

 

 

社会人の学び直し需要獲得こそ、大学院経営に必須!

 

ここで大学院経営の話をしますが、

大学院って
「社会人の学び直し」需要を
狙っていかないと
今後立ちいかなくなるんですよね。

 

 

社会人フレンドリーか否かが今後のポイント!

 

少子高齢化も進んでいますし、
ただでさえ大学院生自体の総数も
減ってしまっていますし。

 

 

 

その中で院生数を確保するには
「社会人フレンドリー」
を勝ち取るしかないな、と思うわけです。

 

つまり、
「社会人でも学びやすい体制を
 取っているかどうか」
が求められるわけですね。

 

専門職大学院は社会人フレンドリーである傾向が高い。

 

研究系の大学院と違い、
社会人比率が高い
「専門職大学院」では

社会人向けの対応を取っているところが
多いですね。

 

 

例えば北海道で唯一
MBA(経営管理修士)が通学型で取れる
小樽商科大学アントレプレナーシップ専攻では
授業は平日18:30スタートとなっています。

 

 

それ以外には月2回
土曜日に10:30-17:40の授業が行われる形と
なっています。

 

 

平日18:30までに
札幌駅前の教室まで駆けつけることができ、

なおかつ
月2回 小樽本校で
1日通学できるだけの時間の余裕を
作ることができれば
MBA資格が取得出来る。

 

これは平日仕事があったとしても
なんとか通学できる制度であると言えるでしょう。

 

(厳密には予習・復習のほか
課題に取り組む時間も捻出する必要がありますが)

 

こういう「社会人でも学びやすい大学院」が
今後増えていけばいいな、
と私としては熱望しています。

 

 

社会人が大勢来ることを想定した
専門職大学院だけでなく、
通常の研究系の大学院も
こういった対応を取れればいいのに…。

 

個人的にはそう思っているのです。

 

 

今回のポイント

 

今回のポイントです。

 

 

社会人フレンドリーか否か。
今後の大学院は問われている! 

 

 

修士課程進学者のうち社会人比率は約10%

 

 

いま、修士課程に進学する人は
年間7.4万人です。

 

うち、社会人は
7,930人と約10%です
(2018年データ)。

 

出典:「科学技術指標2019

 

10%というと少ないように思えますが、
これでもジワジワと増えてきています。

 

 

 

特に少子化で
大学4年卒でそのまま進学する
「ストレートマスター」が減っていく以上、

社会人の学び直しやスキルアップ需要を
いかに取り組んでいくかが大学院経営にとっても
重要だと言えるでしょう。

 

 

大学院に行くメリットは海外でも通用する【学位】が取れるところにある!

 

大学院と他の「セミナー」や
「スクール」の違いは

大学院卒(修士号)

という学位が取れるかどうかにあります。

 

要するに
適当なスキルではなく
公的な資格として履歴書や経歴書に書けるというのが
最大の強みだ、ということです。

 

 

その上、
修士号という学位は
実は海外でも通用します。

 

おまけに海外よりも
日本のほうが修士号の学位は
取得しやすいのです。

 

 

社会人の人が
スキルアップをするための手段として
大学院を活用しやすいような社会にしていきたい。

 

 

社会人対象の
大学院進学サポートを行っている関係上、
そう思っているところです。

 

ともあれ、
【社会人フレンドリーな大学院】が
今後増えていってほしいものですね!

 

このブログではそういう【社会人フレンドリー】な
取り組みを紹介することで
何らかの力になっていければ、と思っています!

 

ではまた!


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