「窓を開けないでください」と言われると開けたくなる理由。目標設定は「肯定形」で書く!

今回のポイント
否定形で書くと、なぜか逆の行動をしたくなる。
だからこそ、目標は「肯定形」で書く!

 

「窓を開けないでください」と言われると、なぜか開けたくなる不思議。

 

「窓を開けないでください」

 

旅先で、こんな貼り紙を
目にしました。

 

男子トイレの窓の横に
「窓を開けないでください」と
貼られていたのです。

 

これを見て、
なぜか私は思いました。

 

「なんかこの窓、
開けてみたい…」

と(笑)。

 

 

「窓を開けないでください」
というと、
なぜか窓を開けてみたくなる。

 

そんな思いになりませんか?

 

ベテラン教師・新人教師の見分け方。

 

これ、私は学校教員時代にも
実感しましたね。

生徒になにか指示を出す時、
なるべく「否定形」で言わず
「肯定形」で言うようにしていました。

 

これは学校教員の「ベテラン具合」を測るのにも
役立ちます。

 

経験の少ない学校教員は
否定形で生徒に指示を出します。

「廊下を走ってはいけない」

「授業中、騒いではいけない」

こういう「〇〇してはいけない」という
否定形の指示をよく出します。

 

一方、
経験を積んだベテラン教員は
肯定形で生徒に指示を出します。

 

「廊下は右端を歩きましょう」

「授業中は静かにしましょう
(音量ゼロにしましょう)」

こういう「○○しましょう」という
肯定形の指示をよく出します。

 

さあ、否定形で指示をするか、
肯定形で指示をするか、
どちらのほうが効果的でしょうか?

 

 

それはもちろん
「肯定形」で指示をすることです。

 

 

経験の少ない教員の出す
「否定形」の指示は、
かえって「良くない結果」を招くことがあります。

つまり、
言えば言うほど

 「廊下を走る」

 「授業中騒ぐ」

ようになってしまうのですね(笑)

 

 

人間の脳は否定形を理解しにくい事実。

 

人間の脳って、
「否定形」を認識するには
若干の時差があります。

 

文章の途中まで読んだあと、
最後の最後に「あ、これは否定形だ」と
認識しますので、
誤解が生じやすいのです。

 

実際、年齢が低いほど
否定形は理解づらいようですね。

 

小学校の先生が
「否定形」で指示を出すと
ことごとくその「逆」をやってしまう、
というのはよくある話です。

 

 

「窓を開けないでください」を書き換える。

 

 

さて、冒頭で

「窓を開けないでください」

という貼り紙を見て
私が思わず「開けてみたい…」と思ったのはなぜでしょう?

 

それは
まさに「否定形」で書かれていたから
なのです。

 

 

否定の言葉って、
なぜか「逆」のことをしたくなってしまうのですね。

 

 

直し方。

 

ではどう直せばいいでしょうか?

それは
「肯定形」に直すことです。

 

たとえば、下のように
「肯定形」に直してみてはいかがでしょうか?

 

  「防犯のため施錠中」

  「窓を開けると
   外から虫が入ってくるため
   施錠中」

別に本当に防犯目的でなくても、
本当に虫が入ってこなくても、
書けるなら「肯定形」で書いていたほうが

「窓を開けない」

という目的を達成しやすくなります。

 

 

…とはいっても、
「肯定形」で書き直すのって
ちょっと難しいですね。

 

どなたか、
もっといい書き方を思いつきましたら
コメントいただければ幸いです。

 

 

今回のポイント

今回のポイントです。

 

否定形で書くと、なぜか逆の行動をしたくなる。
だからこそ、目標は「肯定形」で書く! 

 

目標設定は「肯定形」で書く!

これ、大学院進学などの
目標設定をする際、
大事になってきます。

 

日々のノルマや目標を決める時、
人によっては否定形の目標を立てる人がいます。

「1日も勉強を休まない」
「遊ばないで勉強する」

こういう否定形の目標を立てるのって
私はオススメできませんね。

「1日も勉強を休まない」
「遊ばない」

などという目標は
どうしても「その逆」の内容が
意識されやすいからです。

 

 

「ミスしないように」という意識がミスをもたらす!

 

スポーツでもそうですね。

「ミスしないようにしよう」
「監督から怒られないようにしよう」

と「否定形」の目標を立てる人がたまにいます。

 

この場合、
「ミスしないようにしよう」とするほど
「ミスする」ことに意識が向かいます。

結果、「ミスする」ように
なってしまうことがあるのです。

 

だからこそ、
「否定形の目標」をしていないか
いま一度確認してみてくださいね。

 

ではまた!


☆メルマガ登録後1通目が届かない場合はこちらをご確認ください。
メールが届かない場合

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください