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同じような本ばかり読むのって、そんなに悪いこと?
本を読んでいて、ふと「同じような本ばかり読んでいるな」と気付きませんか?
「なんか似たような本ばかり読んでる」
自己啓発本にも、同じような本が多いです。
本棚にも似たようなタイトルの本が並んでいることもあります。
かくいう私もその一人。
本棚には「整理術」「シンプルライフ」「ノマドライフ」「お片づけ」「掃除」「断捨離」などという似たような「整理法」関係の本が並んでいます。
図書館や本屋でも、整理法関連のコーナーに目がいきます。
このことを見て、あなたは「同じような本ばかり買ってしまったり、読んでしまったりするのって、無意味じゃないの?」と思いませんか。
私もよく言われます。
「もっと違うのを読めばいいのに」などと。
同じような本ばかり読むのって、悪いことのように思われています。
ですが、調べてみると、どうも違うようです。
逆に、同じような本ばかり読むことの方が効果的・効率的な学習につながるのです!
同じような本ばかり読むことには、2つの効果があります。
効果1)記憶に定着する!その分野の専門家になれる!試験に受かる!
同じ種類の本を読み続けるのって、記憶に残ります。
心理学的に見ても正しいそうです。
人間は10%だけ違う本を読むとより記憶が強くなるそうです。
同じジャンルの本を読むことで、そのジャンルに詳しくなれます。
テレビのコメンテーターを務めている、
大学の教授や研究者を思い出してください。
彼らがやたら詳しいのは、似たような本を大量に読み込んでいるからです。
その分野の専門家・プロフェッショナルになるには、似たような内容の本を読みこめばよいのです!
同じような本・似たような本をずっと読むことで、大学受験にも合格する!
ちなみに早稲田大学受験も私は「同じような本ばかり」読む方法でクリアしました。
現役で早稲田に合格したのです。
現役で早稲田に合格するには、普通「国語」か「英語」で勝負をします。
「日本史」「世界史」で勝負をしたら、ほぼ落ちます。
なぜか?
それは「浪人生」というベテラン受験生がいるからです。
彼らは現役生の倍の時間、勉強しています。
「日本史」「世界史」のように情報量の暗記が必要な科目では、浪人生に勝てないのです。
それでも私は「日本史」で大学受験に勝負しました。
どうしてかって?
それは「日本史」が好きだから。
好きなら、ずっと勉強していも飽きません。
だから暇さえあれば「日本史」の本を何十冊と読みました。
『石川日本史B講義の実況中継』や『菅の日本史B実況中継』、『超速!日本史の流れ』や日本史系の新書をずっと読み続けていたのです。
ずっと読んでいると、いろんな作者の切り口から同じ内容を学ぶことができます。
すでに知っている内容に「少し」違う角度からの知識が入ることで、記憶に強く残るのです。
そういうわけで、イマイチ「国語」「英語」の点が取れなかった私も、無事現役合格できたわけです。
効果2)効果的なプレゼン方法・情報の適切な伝え方が身につく
情報の伝え方について、自分なりに分析できる。
ちょっと前から整理法関連の本をよく読んでることは言いました。
整理術も断捨離本もシンプルライフの本も、どれも面白いです。
そこで気付いたのが、結局はどの本も「同じ」ことを違う言い回しで言っているにすぎないこと。
でも、表面は違うことを言っているのです。
〈ちょっとずつものを片付けていっても、すぐにリバウンドするから意味が無い。やるなら一気に短時間で片付けるべき〉(『心がときめく片付けの魔法』)
「1日に一つだけ引き出しを片付けていく」(『持たない暮らし』)
また、「こうすると片付く!7つの習慣」のような「習慣」に特化したものや「読み物」に徹したもの、写真・ビジュアルにこだわったものなど様々です。
切り口の違い、イラストや図の入れ方、主張の根拠になる「専門家の発言」の書き方などなど。
チェックリストがついていたり、「試した人の声」が載っていたり。
どの本も、それぞれ工夫をしています。
似た内容を、別の方法で伝えようと努力している様子が伝わってくるのです。
これ、「同じような本ばかり」読むことで得られる発見でしょう。
まあ、どの本も、下のような項目ばかり「整理法」として出ているのですが・・・。
横に置くと書類や本はそのまま。縦に置く。
床に物を置かないこと。
まず捨てる。捨てて後悔したらまた買えばいい。
おまけ「整理法」「お片づけ」「シンプルライフ」「断捨離」ならこの7冊!
せっかくなので、私が読んできた整理法系の本のうち、「これは役立つ!」というものを上げていきます。
ドミニック・ローホー『シンプルに暮らす』
某ミニマリストいわく「シンプルライフはこれ1冊でいい」というのがドミニック・ローホーさんの本。
読むと、衝撃を受けました。
日本の伝統をもとに、モノを持たない豊かな暮らしを提示してくれました。
私がモノを減らしてシェアハウスに入ったのも、
札幌の地に行くことを決意したのも、
もとはこの本の影響です。
『心がときめく片付けの魔法』
近藤麻理恵さん(通称こんまり さん)の著書。
モノをすべて床にまず並べ、手に持った時「ときめく」「ときめかない」で分けていく。
そして「ときめかない」ものは全て捨てる。
すると理想の生活が手に入る。
この本、素敵ですね〜。
後述する『超一流の整理術』にある「自分を高めないものは捨てる」(つまり、自分を高くも低くもしないものもすべて捨てるということ)と近い考え方です。
『僕たちにもうモノは必要ない』
ガランとした部屋。
実はそれが居心地が良いということをこの本は教えてくれました。
大好きな本です。
『魔法使いのシンプルライフ』
生活を公開するタイプのシンプルライフ本。
服を厳選したり、家具を断舎離したり。
それによって楽しく生活しているエリサさん。
ご自宅も訪問させてもらいましたが、すごく居心地のいい空間でした。
その時のブログもあるので、ぜひ御覧ください。
『トランクひとつのモノで暮らす』を読む。〜著者のエリサさん宅を訪れて〜
『佐藤可士和の超整理術』
ユニクロのロゴを作ったり、SMAPのキャンペーンをしたりと、
多方面で活躍中の佐藤可士和さん。
その発想の秘密は「整理」にあるということを解説した本。
アイデア出しも情報をスッキリ整理することから見ていくこの本。
面白いです。
『超・整理法』
野口悠紀雄さんの本。
紙書類はすべてA4封筒に入れて本棚の一方の端から同じ順番で立てて入れていく。
こうやって時系列で紙は管理するほうがいい、という画期的な本です。
うちでも使っています。
『超一流の整理術』
中谷彰宏さんには、あとあと見ると「時代の先を行っている」本がたくさんあります。
誰も「断捨離」や「シンプルライフ」を言い出す前に、「超一流の整理術」をはじめとした著書を出しています。
学生時代からずっと私の家の本棚にある、希少な本。
(引っ越しの度に本は半分に減っているのに)
しかも、何度となく読み返しているのです。
今でも読んでいます。
ある意味、フルタイムの教員という「仕事」を捨ててしまう選択をしたのも中谷彰宏さんのこの本が原因です(感謝もしています)。
これらの本。
いまだに読む度心がときめきます。
今後もきっと、私はこの整理法関連の本を読み続けていくことでしょう。
そこからの気付きを、今後も大事にしていきたいと思います。
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