作文の書き方123拙速主義で軽やかに始め「とりあえず」でいいから最後まで書く!

今回のポイント
「拙速主義」で仕事を始め、
「形にする」までやり続ける!
中途半端で終えず、最後まで取り組む!

 

「拙速主義」で仕事を始めよ!

 

 

昨日、
「拙速主義(せっそくしゅぎ)」について
紹介しました。

 

 

 

 

「とりあえず」「今できるところまで」でいいから
書類を作る・仕事を行うことが
何よりも大事だ、という内容です。

 

 

この「拙速主義」、
私は戦前・戦後に活躍した哲学者・
森信三先生に学びました。

 

 

森先生の『修身教授録』という書物の中に
「拙速主義」が紹介されていました。

 

「拙速主義」とセットになる「成形の功徳」

 

…実は「拙速主義」とセットになる言葉も
『修身教授録』には出てきます。

 

それが、

「成形の功徳」

という言葉です。

 

 

「成形の功徳」。

 

これは
つくったもの・書いたものを

〈形として整えるところまで
作業をしておくこと〉

の大事さを意味します。

 

 

「原稿をバラバラに置いておくのではなく
製本して1冊にまとめる」

「書き終えたノートは
何冊かまとめて製本する」

 

など、これまで書いたものをいつでも参照できるよう、
1つにまとめておくことの
大事さを伝えています。

 

 

つまり、「最終形まで持っていく」
ということです。

 

 

始めたら、最後まで一通りやり続ける!

 

 

この「成形の功徳」、
一見すると「拙速主義」とは
矛盾するように見えます。

 

ですが、
おそらく言いたいことは同じです。

 

何かというと、
まずは「拙速主義」で仕事に取り掛かり、
「形」にするまでやり続ける、ということです。

 

 

拙速主義ではじめた業務を
「適当なところ」で終えずに、
「最後までやり抜く」ことが大事なのですね。

 

 

これは『電通鬼十則』に通じます。

 

 

大手広告代理店である電通に伝わる
仕事の極意をまとめたのが『電通鬼十則』。

 

 

賛否両論もありますが、
仕事の本質を知るのには
役立つものだと思っています。

 

『電通鬼十則』の第5条は
こう書かれています↓

「取り組んだら放すな、
殺されても放すな、
目的完遂までは……。」

一度掴んだ仕事は
殺されても放すな、
という部分が印象的です。

 

 

つまり、「形」になるまで
取り組み続けることで
仕事に「価値」が生まれる、ということです。

 

 

「とりあえず」で始めたものも、
最後までやりきることで
あらたな「価値」が出てくるのです。

 

おそらく森先生はそういうことを
伝えようとなさっていたのではないかと
思うわけです。

 

 

今回のポイント

 

 

今回のポイントです。

 

「拙速主義」で仕事を始め、
「形にする」までやり続ける!
中途半端で終えず、最後まで取り組む! 

 

「いつか本を出したい」

 

「いつか本を出したいんです…」

 

こういう思いを持つ人って
多いです。

でも、だいたいの場合、
本になりません。

 

 

それは「そもそも書かない」という場合と、
「最後まで書ききれない」という場合の
2つがあります。

 

 

「そもそも書かない」のは
「拙速主義」で取り組むことで
対応ができます。

 

 

「とりあえず」「今できるところまで」でいいから
書き始めることが必要です。

 

 

「最後まで書ききれない」というのは
「成形の功徳」を考えてとりくむことで
対応ができます。

 

 

つまり、
「とりあえずでいいから、最後まで書く!」
ことで本は形になるのです。

 

 

とりあえずでいいから、最後まで書け!

 

「とりあえずでいいから、
 最後まで書く!」

 

これは小説へのアドバイスをしている人が
みんな言っているアドバイスです。

 

 

出版者の編集者も
「とりあえず最後まで書いてから持ってきて!」と
しょっちゅう言っています。

 

 

「とりあえず、
完結させてから持ってきて!」

 

なぜなら小説へのアドバイスも
「途中まで」では何もできないからです。

 

 

「最後まで」一通り書くからこそ
流れの不備や書くべき要素を指摘できるのです。

 

「拙速主義」で書き始め、「成形の功徳」のために最後まで書く!

 

「とりあえず」
「今できるところまででいいから」
「拙速主義」で書きはじめる。

 

「とりあえず」でいいから
「成形の功徳」のために一通り書き終える。

 

 

このセットが仕事の成功につながっていくのだと
思います。

 

 

始めた以上は
最後まで取り組む。

 

 

これが大事ですね!

 

 

「拙速主義」で軽やかに始め、
始めた以上は「成形の功徳」を目指して
最後まで取り組む!

 

これは本を出すときなどの他、
資料作り・パンフレットづくりなど
すべてに役立つものです。

 

 

最後まで書いていると、アドバイスももらいやすい!

 

特に「最後まで書いている」と
適切なアドバイスも
もらいやすくなるので
ぜひやってみてくださいね!

 

 

ではまた!


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