目次 いま受講生の方のリクエストで この受講生の方とは で、次回の本が この『きけ わだつみのこえ』は 学徒出陣として ここに出ている方たちは皆 もう読んでみると、 「もっと大学で勉強したかった…」 「上官に死ぬほど殴られた…」 そういう話を読むにつれ、 「やっぱり、平和ボケと言われても、 という思いになります。 特に印象深かったのは 東京帝大(現・東大)理学部在学中に 1944年6月、 明らかに亡くなっているはずなのに、 この中村さん、 亡くなる4ヶ月前に書かれた日記が こんな内容です↓ 「(昭和19年2月11日) それにもまして 書くことの本質が奈辺(なへん)に在るか ”書くことは宏大(こうだい)な博(ひろ)い人類愛に根ざす” 私自身、よく考えて見ると、 書きたいという欲求が喪(うしな)われたならば、 幸いなことに未だそういうところまで しかし結局、 書くということについて、 私はこれからもこの障害を (『きけ わだつみのこえ』 軍隊生活の中では、 命令に対し絶対服従、 そんな中において、 中村さんの日記は 軍隊生活の中で、 だからこそ、 …いま、私は 時には そういうときこそ、 「書くことが贅沢だった時代がある」 という意識を常に持っておくべきだと 中村さんの日記を読んでいると、 今回のポイントです。 『きけ わだつみのこえ』には 太平洋戦争をめぐっての評価も、 それでも、 と私は思うのですね。 読むと いかに「有り難い」ものであるか 本来なら、 軍隊生活ではなく そして、歴史に残る論文・ …にもかかわらず、 上官に殴られ、 (そして1944年、 「もっと勉強したかった…」 「もっと本を読みたかった…」 「もっと文を書きたかった…」 だからこそ、中村さんの無念さが、 こんな無念さを持ったまま 少しくらい面倒でも と私自身思ってくるのです。 文章を書くことが そのことを忘れずに ではまた!
好きなとき・好きなように文章が書ける。
この「有り難さ」を実感すると、
文章を書くのが少しラクになる! 『きけ わだつみのこえ 日本戦没学生の手記』を読んでいます
『きけ わだつみのこえ』
という本を読んでいます。
毎回本を読んできてもらい、
その内容を「要約」するという
トレーニングを行っています。
『きけ わだつみのこえ』
になったわけなのですね。
第二次世界大戦末期、
学業半ばで戦争に行くことになった
学生さんたちの手紙・日記をまとめた書物です。
戦場で亡くなった方々。
切なくなってきます。
つくづく
いまの時代のほうが
断然恵まれているな」文章を書くことが「贅沢」だった時代。
中村徳郎(なかむら・とくろう)さんの
文章です。
学徒出陣。
25歳のときに
フィリピン方面に向かい
「以後行方不明」となった方です。
「行方不明」というのが
悲しい限りです。
コツコツ日記を書いています。亡くなる4ヶ月前の日記
心を打ちました。
私はもちろん読むことがいかに大切かということも
知っている。
記すことが
大切であるような気がする。
ということも重要な問題であると思う。
というような意味のことを誰か言った。
いみじくも言った。
何故に書き始めたという疑問に
一応逢着(ほうちゃく)せざるを得ない。
(…)
私にとって、
もはや私の生活は意義を失うものと
思っている。
立ち至ってはいない。
その希望を泡のごとく消え去らしめることは、
私にとって残酷なことに
思われてならないようになった。
私が随分贅沢な境遇を
要求しているとことはいけないことであると
自分でも意識している。
打破せねばならないと思う」
Kindle版No.5171-5203/10942)
自分の「意見」や「考え」を
伝えることは一切できませんでした。
聞かない場合は殴られ蹴られるという「暴力」が
待っているからです。
自分の「意見」「考え」を
日記に書くことで
自分の「心」を安定させることができる。
そういうことを教えてくれているように
感じます。
「自由時間」は
ほぼありません。
自分で日記を書いたり、
誰かに手紙を書いたりするわずかな時間が
「贅沢」だったわけです。好きなことを書けるという「有り難さ」。
毎日ブログやメルマガを書いています。
「書くことがない…」
という悩みにも襲われます。
思うのです。
好きに文章を書けることの
「有り難さ」を改めて実感するのです。今回のポイント
この「有り難さ」を実感すると、
文章を書くのが少しラクになる! 『きけわだつみのこえ』には賛否両論ありますが…
色々賛否両論があります。
ホントいろんな意見があることを
私も実感しています。
この『きけ わだつみのこえ』は
ぜひとも読んだほうがいい本だ、
好きな時・好きなように文章を書けるという
「当たり前」のことが、
よく分かるようになるからです。「もっと勉強したかった…」という無念さを知るべき理由
今回紹介した中村さんは
もっと勉強したかったでしょうし、
たとえば大学の研究室で
もっと理学の研究に励みたかったことと思います。
歴史に残る研究を残したかったことと思います。
「学徒出陣」で入軍し、
自分の意見・考えを表明する機会もないまま、
いつ死ぬかわからない日々を過ごすことになったわけです。
「行方不明」となるのです)
行間から伝わってくるのです。
亡くなった方々のことを思うと、
本を読んだり、
勉強したり、
文章を書いたりしないといけないな、
「贅沢」だった時代。
今後も文章指導の仕事、
続けていきたいなあ、と思っています。
作文の書き方121 文章を書くことが贅沢だった時代のことを思い起こす!
今回のポイント
好きなとき・好きなように文章が書ける。
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