目次
文章を書く最大のコツ「書き始めると、書きたいことは見つかる」!
☆今回の内容は動画でも解説しています。
お忙しい方はぜひ気楽に聞き流してみてください。
小学生のときの苦しい思い出が、作文嫌いをもたらしている!
小学生の頃を思い出してください。
原稿用紙の前でウンウンうなっていませんでしたか?
苦労した思い出が、
なんとなく「作文=つまらない」「作文=苦しい」という
誤った認識につながってしまっているかもしれません。
本当はそうではないのです。
「書きたいこと」って、どうやったら見つかる?
小学校の先生は「書きたいことを書きなさい」といいます。
確かに、作家の人は「書きたい!」
情熱からペンを走らせているイメージがあります。
しかし、実際は違うのです。
作家も、「書けない・・・」時がかなりあります。
芥川龍之介も夏目漱石も、
何度も何度も原稿を書きなおしています。
書けない苦しみから胃潰瘍にもなっています。
作家という作文のプロでも
「書きたいことを書く」のは難しいのです。
ではどうするといいのでしょう?
その答えは「とにかく書く」ことです。
・・・答えになっていませんね。
自動筆記法でとにかく書いてみると、書きたいことが見つかる。
私が好きなワークに、「自動筆記」法というものがあります。
20世紀の作家が考えた方法で、
〈頭に浮かぶことをひたすら書いていく〉方法です。
この方法のいいところは、
「書けない」という瞬間がないことです。
頭に浮かぶことをひたすら書く。
「ああ、お腹すいた」でも、
「飽きた、早く終わりたい」でもいいのです。
とにかく書いていると、
突如気付きがあります。
「あ、あれを書けばいいじゃん!」
「そういえば、これってこういうことだよね・・・」
書きたいことは、不思議ですが
「とにかく書く」中で見つかります。
書くことが見つかってから、作文を直してもいいんです。
とにかく、「思いつくこと」をひたすら書く。
パソコンなら、ひたすらキーボードを叩く。
鉛筆やペンなら、ひたすら書きなぐっていく。
そうやると、
本当に「あ、これなら書ける!」ことがみつかるのです。
こればっかりは、やってみるしかありません。
そして、「書きたいことが見つかった」ら、
じっくりと作文を書き直せばいいのです。
ツァイガルニク効果的にも「書きたいことは書くことで見つかる」は正しい!
この「書きたいことは、書くことで見つかる」
作文の書き方のコツは、科学的にも正しい方法です。
ツァイガルニク効果って、ご存知でしょうか?
ツァイガルニク効果(ツァイガルニクこうか、Zeigarnik effect)は、人は達成できなかった事柄や中断している事柄のほうを、達成できた事柄よりもよく覚えているという現象。(Wikipedia)
・・・再翻訳すると、要はこういうことです。
人間は「途中」のことに意識が行く、ということです。
例えば、こんなことは無いでしょうか?
家で本を読んでいると「あれ、洗濯物干したっけ?」と気になり、洗濯物を干す。
その途中で「あ、今日のゴミ出したかな?」と気になり、ゴミ出しへ。
「あ、部屋が汚い。掃除しないと!」と気になりちょっと掃除する。
すると「そろそろお昼の支度だ・・・」と準備する。
「ああ、本を読まないと・・・。あ、掃除も洗濯物干しも途中だ・・・」
何か作業をしていても、「あれもまだやっていない、これも・・・」と気になり、ちょっとずつしか進まない。
・・・気付けば部屋に「やりかけ」のものが散乱。片付かない・・・。
残念な事例ですが、これこそツァイガルニク効果なのです。
「やりかけ」でやめると、それが気になってしまう。
悪い働き方をすると、さっきの「やりかけの散乱」が発生します。
・・・話を戻すと、今回の作文の書き方
「書きたいことは、書き始めると見つかる」は、
ツァイガルニク効果を活用しているのです。
とにかく書き始めると、その内容が気になります。
ちょっと書くと、「また少し書いてみよう」と思います。
「やりかけ」が気になるからこそ、どんどん書くようになるのです。
よく「いつか本を出したい!」という人がいます。
そんな人は、まずタイトルだけでも、パソコンに打ち込みましょう。
すると「なんか気になる・・・」ようになります。
ともあれ、何事も難しいのは「まず始める」ことですね。
名文を書こうとすると、ますます書けなくなります。
書き出しをこだわると、ますます手につきません。
名文も、いい書き出しも、ある程度書いていくと何故か見つかるものです。
とにかく書く!
書き始めると、書きたいことは見つかる!
これを合言葉にしてみてください。
応援しています!
ではまた!
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