あなたの文章、読んだ人にしてほしい具体的な「行動」を書いていますか?

この文章、どこがダメなの?

 

こんにちは、
作文・論文アドバイザーの
藤本研一です。

 

突然ですが、
次の文章を読んで下さい。

 

 

例1
「子育てには
笑顔が必要です。
笑顔を意識していきたいですね!」

子育てや教育に関する
ブログに良くありがちな文章です。

 

この文章、実は
「良くない」部分があります。

 
どこが良くないか、
わかりますか?

 

 

 

 

 

 

それはカンタンです。

 

 

「意識する」
という部分が良くないのです。

 

これがどういうことかを
今回は説明いたしますね!

 

読んだ人に「どう動けばいいか」具体的に書いていますか?

 

今回紹介するワザは、
エッセイはもちろん、
提案書・企画書、
メールなど
ほとんどの文章で使えるワザです。

 

ぜひこのブログ記事で
マスターしてくださいね!

 

文章を書くときって、
結構ありますね。

 

文章を書く際、
最後に
「読み手がどう動けばいいか」
書いているでしょうか?

 

 

あまり意識していない人もいらっしゃいますね。

 

 

どんな文章も、
単に「読む」「読んでもらう」のが
目的ではありません。

 

読んだあと、
何か「行動」してもらうのが
目的です。

 

例えば、
先の例1ですと
子育ての意識を変えてもらい、
笑顔を意識してもらうのが
目的のはずです。

 

ビジネスですと、
契約をもらったり、
自分の企画を採択してもらったり
するのが目的です。

 

決して、
メールを読んでもらうことや
企画書を読んでもらうことが
目的ではありません。

 

 

では、
あなたの文書に、
「読んだあと、どう行動すればいいか」
書いてあるでしょうか?

 

 

・・・意識していない、
という方も多いかもしれませんね。

 

 

それに、
なんでもいいから書けばいいというわけでは
ないのです。

 

「死人ルール」を知っていますか?

 

「死人ルール」
というのをご存知でしょうか?

「死人ルール」は、
行動分析学をやる人には
おなじみのルールです。

 

「死人ルール」とは、
人間の「行動」は、
どういうものを言うのか、
定めたルールなのです。

 

 

「死人ルール」はカンタンです。

 

人間の行動とは
「死人」ができない行動
のことを言います。

 

例えば。

 

「こんにちは」と言う。

・・・死人(死体)にはできませんね。

 

頭をなでる。

・・・死人にはできませんね。

 

本を5ページ読む。

・・・死人にはできません。

 

 

ここまではカンタンです。

 

では、こういうのはどうでしょう?

 

 

そのまま、じっとする。

 

・・・死人でもできます。

というより、
死人そのままですね!

 

 

「ありがとう」と心で思う。

・・・これ、実は死人でもできます。

 

なぜでしょう?

 

 

それは相手の心を見ることはできない、
ためです。

 

 

死人といっても、
実は心は生きているかもしれない。

 

パッと見は、
死人は「寝てる人」に見えます。

 

寝てる人でも、
心で「ありがとう」と思っているかもしれません。

 

だから、
「ありがとう」と心で思うことは
「死人ルール」では
「行動」ではない、といえるのです。

 

 

 

言い方を変えてみましょう。

 

人の「行動」とは、
他の人に明確に「見える」行動のことを
いいます。

 

「思う」ことや
「考える」こと、
「意識する」ことは
他の人には全く見えません。

 

つまり、
「他の人に見える」ものこそが
「行動」なのです。

 

さあ、これで
「例1」がダメな理由がわかるはずです。

 

例1
「子育てには
笑顔が必要です。
笑顔を意識していきたいですね!」

 

「笑顔を意識する」は
「死人」でもできます。

 

ではどうしたらいいか?

 

例2を見てみましょう。

 

例2
「子育てには
笑顔が必要です。
毎日、鏡の前に立ち、
自分の顔を写して

ニコッと笑顔を作って下さい。
その笑顔は、お子さんにも自然に伝わりますよ!」

太字にした部分が
「行動」です。

鏡の前に立ち、ニコッと笑顔を作る。

 

これは「死人」には
ぜったいできませんね。

 

 

文章の中で、
最後に
「ちょっとした一言」
を入れることがあります。

 

大体の人は
「思う」「考える」「意識する」
レベルの話しか書いていません。

 

つまり、
「死人」でもできそうなことを
書いているのです。

 

 

これは
あんまり人を動かす力がありません。

 

 

人を動かすのは、
「具体的」な「行動」が書かれたときです。

 

そして、「具体的」であればあるほど、
人を動かす力があるのです。

 

 

 

「具体的」な行動をどう書くか?

 

この勉強には
スパムメールを読むのがおすすめです。

 

まあ、イヤですけどね。

 

あなたのメールフォルダにも、
1通くらいは来てると思います。

 

こんな感じのスパムメールって、
来てないですか?

 

例3
「あなただけにお得なチャンス!
24時間以内にこちらに電話して下さい」

 

例3は
「死人」にはできない「行動」です。

 

「24時間以内にこちらに電話」
することは「死人」にはできないのです。

 

 

これをもっと「良く」し(?)、
人を動かすためには
さらに「行動」を具体的にすることが必要です。

 

例4
「あなただけにお得なチャンス!
いますぐ、携帯電話を取り出して下さい。
取り出しましたか?

それではゆっくり慎重に
011-✕✕✕-✕✕✕✕と
入力して下さい。

すぐオペレーターとつながるので、
(商品名)とあなたのお名前とご住所を
郵便番号も含めてお話下さい」

 

いかがでしょうか?

 

 

「死人」にできない「行動」の
オンパレードです。

 

 

なぜか
「お電話下さい」というよりも
「電話しないといけない」
気分が高まったように思いませんか?

 

 

特に
「オペレーターとつながるので」
以下のくだりは、
実際に電話をしているように感じる
臨場感があります。

 

 

「具体的」に書かれた「行動」は
人をなぜか動かすのです。

 

 

あなたの書く文章はどうでしょうか?

 

 

提案書に、
「ぜひ次の企画会議で
プレゼンする時間を5分でいいので
作って下さい」
と書いていますでしょうか?

 

よく提案書に書かれるのは
「お願いします」や
「ご検討下さい」です。

 

「お願いします」
「ご検討下さい」
は、「死人」でも出来るのです。

(死人に話しかければ
「お願い」したことになります)

 

 

だからこれは
「行動」ではありません。

 

「行動」でないことを書いているから、
あなたの提案書は採択されないのです。

 

ブログを書く際も同じです。

 


「わが子を大事にしようと
意識していきましょう」

「死人」でもできます。
(意識するだけなので)

 

そうではなく、
「わが子を毎日、
ギュッと抱きしめ、
【大好きだよ】と伝えてあげて下さい」

は「死人」にはできません。

 

こっちのほうが、
読み手に「行動」を促す働きがあります。

 

いかがでしょうか?

 

 

あなたの文章を力強くするには、
最後に「行動」の提案を
書けばいいのです。

 

さあ、早速、
ブログやメール、
提案書を書く時、
最後の一言を「意識」していきましょう!
(↑これはダメ)

 

言い直します。
ブログやメール、
提案書を書く時、
最後の一言に何を書くかが大切です。
ペンを持って下さい。
キーボードでも構いません。
最後の行にペンで、
「死人」ができない行動を

記入するようにしましょう!

(これはOK)

 

お問い合わせ・ご相談はこちらまで!

http://nomad-edu.main.jp/www.school-edu.net/asc

ではまた!

 

 

 

 

 


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