相手の理解を確認するのは大事だけれど、
聞き方に気をつけよう!
「なにか感じたことはありますか?」で聞いてみよう。
いや〜、失敗した…!
きょうは私の失敗談をお話します。
私、講座を担当する際、
よくこういうセリフを言っていました。
「なんとなくでいいので、
わかりましたか?」
講座の途中、
受講生の理解度を確認するため
聞いていたんです。
もしあなたが
講師からこう言われたらどう思いますか?
「なんだかすごく
上から目線っぽい言葉だな」
って思いますよね。
実は私、
講座の中で口癖のように
「なんとなくでいいので、
わかりましたか?」
と言っていました。
…と言っても、私が
「上から目線」だったからではありません。
自分の説明が不十分だったので、
あまり伝わっていないかも知れない。
その謙遜の意味で
「なんとなくでいいので、
わかりましたか?」
と聞いていました。
ある講座の後、ご指摘いただきました。
「なんとなく、わかりましたか?、
という言い方って、
なんかバカにしている感じがしました」
そう言われてハッと気づきました。
たしかに
「なんとなく、わかりましたか?」って
書き言葉にすると
相当「上から」目線の言葉だったのに
気づいたのですね。
でも、私自身は
「口癖」のように言っていました。
だからこそ、愕然としたのを覚えています。
うっかり「上から目線の言葉」で質問していませんか?
気づいたのは
書き言葉にすると
「上から目線になる言葉」って
結構あるように思うのです。
理解を確認するのは大事。でも、上から目線になりがち・・・。
人前で説明をしていると、
ふと聞き手がどれくらい理解しているか
不安になることがあります。
そんなとき、
聞き手の理解度を確認するため
声掛けをしますよね。
講師業に限らず
人前で話す時よく使いうはずです。
そんなときよく使われるのは
この言葉です。
「ここの部分、わかりましたか?」
「ここまでの説明、わかりましたか?」
実はこれら理解を確認する言葉も、
聞き方次第で相手を怒らせることがあります。
「ここまでの説明、わかりましたか?」
と聞くことで
「こんな基本的なことすら、
分かっていないんじゃないか」
というメッセージが聞き手に伝わることが
あるのです。
理解を確認する聞き方
実は相手に理解を確認するのって
すごく難しいです。
「質問はありませんか?」
という聞き方をする人が多いです。
でも、聞きたいことがあっても
「質問があります!」
とは言いにくいですよね。
そんな時にいい
聞き方があります。
「今、お聞きになって、
どんなことを感じていますか?」
こう聞いてみましょう。
「わかりましたか?」
よりもソフトです。
しかも、相手がどの段階まで
理解しているか、
返答を聞くことで認識できます。
説明をする時、
相手の理解の程度を知るのって
とても重要なのです。
だからといって、
「わかりましたか?」
と聞いても
「わかりません」
とは言いにくいです。
「質問はありませんか?」
と聞いても
「質問があります」
とも言いにくいです。
「ここまでのことをお聞きになって
何か感じたことはありますか?」
この聞き方をすれば
相手は答えやすくなるはずです。
その返答を聞くことで
相手の理解レベルが分かります。
さらに詳しく説明することも、
角度を変えて話すこともできるのです。
今日のポイント
今日のポイントです。
相手の理解を確認するのは大事だけれど、
聞き方に気をつけよう!
「なにか感じたことはありますか?」で聞いてみよう。
・・・・・・・・・・・・・
「なんとなくでいいので
分かっていただけましたか?」
こういう理解を確認する言葉って、
使い方を間違えたら
「上から目線」の言葉になります。
ぜひ注意して使ってみてください。
その上で
「今、お聞きになって、
なにか感じたことはありますか?」
などとソフトに聞いてみるのもいいですね。
今回は私の失敗談を通してお話しました。
お役に立てればうれしいです。
ではまた!
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