意外と知らない小論文のコツ 単なるダメ出しを書いても意味はない。いい小論文を書くには「では、どうしたらいいか」まで詳しく書くこと!

今日のポイント
「○○はダメだ」という
ダメ出しで終わってはいけない!
「どうしたらいいか」を
背景から含めて指摘しよう!

  「児童虐待を見殺しにした
児童相談所は許さない!」

「児童相談所や学校は
一体何をやっているのか!」

 

最近、児童虐待に関するニュース、
大量に報道されていますね。

大量に報道されている、
ということは
注目されている、
ということです。

 

今年・来年入試を受ける方、
ぜひ児童虐待に関する報道、
読んでおいたほうがいいですね!

 

なぜかというと、
毎年の大学入試・大学院入試では
いま問題となっている内容が出題されることが
多いからです。

 

 

…ということは
この児童相談所や児童虐待については
来年の大学入試・大学院入試の
小論文試験でも出題されやすい、
ということですね。

 

2月や3月に実施される大学入試では
問題作成は前年の秋頃から始まります。

その時期に話題となっていた
時事問題が出題されることも
多いです。

 

来年の出題ですと
「新元号」や「五輪準備」が
出る可能性がありますよね。

それ以外にも
今話題になっている「児童虐待」や
「北朝鮮問題」「米中関係」も
出題されやすいと言えるでしょう。

 

小論文を書く時は単なるダメ出しで終えるな!

 

私は札幌駅前 作文教室ゆうで
日々 高校生や社会人の方の
小論文の添削を行っています。

こういう小論文って、
当たり前ですが「いい小論文」と
「イマイチな小論文」とがあります。

 

どうせなら、
「いい小論文」を書けるようになりたいですよね。

 

 

イマイチな小論文は
「ダメ出し」で終わります。

 

例えば、冒頭で見た児童虐待についての
小論文を見てみましょう。

「児童虐待を見殺しにした
児童相談所は許さない!」

「児童相談所や学校は
一体何をやっているのか」。

 

イマイチな小論文は
こういう糾弾するような内容ばかりです。

 

これ、ハッキリ言うと
書く人の自己満足ですね。

 

 

小論文に限らず、
新聞報道やSNSの反応でも
こういうものが多いですよね。

 

 

私、こういう内容の指摘って
ほとんど意味がないと思っています。

 

なぜかというと、
ダメ出ししたところで
なんにもならないからです。

 

 

「児童相談所は許さない!」
と言ったところで、

「じゃあ、どうすればいいの?」
という指摘がないと
意味がないのです。

残念ながら、
「じゃあ、どうすればいいの?」まで
書いている小論文は非常に少ないのです。

 

小論文では「どうすればいいか」も指摘しよう!

 

ちょっとレベルが高い人だと
「児童虐待を防ぐにはどうすればいいか」
という提案を出しています。

これが「いい小論文」に必要ですよね。

 

単に
「○○が悪い!」
というのは実に安易な批判です。

 

これをいくら書いても
けっきょくはなんにもなりません。

 

それに、こういう批判をすると、
健気に頑張っている児相や学校教員が
可哀相です。

 

だからこそ、
単に児童相談所を叩いて終わりの小論文ではなく、
「では、どうしたらいいか」を
小論文に書くようにしましょう。

 

「では、どうしたらいいか」
まで指摘しているのが「いい小論文」です。

 

 

「では、どうしたらいいか」
を書くにはコツがあります。

それは「現状を知る」必要がある、
ということです。

 

あまり知られていない、児童相談所の実態

 

あまり知られていませんが、
児相ってけっこうギリギリのなか
頑張っています。

 

たとえば北海道には道立の児童相談所が
8つあります。
(他に、札幌市立のものが1つあります)

 

広い北海道を
たった【8箇所】でカバーしているのです。

 

この児童相談所のうち、
北海道中央児童相談所を例に考えてみましょう。

 

石狩管内(札幌を除く)・後志管内を管轄する
北海道中央児童相談所は
札幌の円山地域にあります。

管轄範囲は
「石狩管内」「後志管内」すべてです。

 

児童虐待だけでなく、
非行相談・発達障害の相談も
この児童相談所が請け負っています。

通報があれば、
安否確認に赴く必要があります。

これを聞いて、
どう思いますか?

 

ほとんどの人は
「ふ〜ん。まあ、そんなもんでしょ」
という反応ですよね。

 

 

でも、ちょっと考えてみてください。

たとえば、
石狩管内の「黒松内町」で
児童虐待の通報があった場合、
どうなると思いますか?

当たり前ですが、
札幌市の円山から
「クルマで」いくことになります。

 

札幌-黒松内間って
クルマで片道3時間かかります。

 

自宅に保護者がいないと
そもそも会えないので、
仕事終わりの夕方〜夜間に行くことも
あるそうです。

 

 

ということは・・・

黒松内町に
夜クルマで行く場合、
「日付が変わるまでに戻ってこれない」
こともあるわけです。

 

これは正直大変でしょう。

 

「公務員だから、
 市民のために犠牲なるのは仕方ない」
というのは簡単ですが、

児童相談所は多くの職員の
「努力」と「頑張り」「自己犠牲」の上で
なりたっていることを
知っておくべきでしょう。

 

人手不足・業務の多さゆえ、
なかなか子どもの命を救えていない現状も
あるはずです。

 

こういう過酷な勤務状況を全く考えずに
「児相は何をやっているんだ!」
と言っても、なんにもならないのです。

 

単なる「○○はダメだ!」で終わってはいけない!

  「児童相談所は何をやっているんだ」

指摘するのはカンタンです。

 

でも、まずは現実の児童相談所が
どうなっているか知る必要があるわけです。

 

 

小論文も同じです。

「いまの政府はダメだ!」
「行政はダメだ!」

そういう指摘をいくら小論文で書いても、
まったく評価はあがりません。

 

それよりも、
背景にある問題を指摘している
必要があるわけです。

 

 

児童相談所の問題は
おそらくは人手不足・
処理すべき業務の多さにも
起因しています。

 

不思議なのは
非行少年の対応も
発達障害の相談も
児童虐待の相談も
すべて同じ窓口の対応になるところです。

 

こういう勤務条件や
内情も知らないで
「児相は何をやっているのか」
と言っても無意味です。

 

1箇所の児相の不祥事で
全体が叩かれます。

 

これでは気の毒です。

 

ぜひ一方的に
「○○は悪い」で終わらないようにしましょう!

今日のポイント

 

今日のポイントです。

・・・・・・・・・・・・・・・・
「○○はダメだ」という
ダメ出しで終わってはいけない!
「どうしたらいいか」を
背景から含めて指摘しよう!
・・・・・・・・・・・・・・・・ 

 

「では、どうしたらいいか」。

これをきちんと指摘するには
現状を知らなければなりません。

 

私自身、児童虐待の報道を見ると
「児相はもっと頑張れ」
的な内容のものが多いように感じます。

 

これって、言ったところで
なんにもなりませんよね。

 

現状がわかれば「では、どうしたらいいか」を書くことができる!

 

冒頭の話に戻ります。

 

いい小論文を書くには
「では、どうしたらいいか」
を盛り込む必要があるのです。

 

児童相談所は現状では
業務量の多さ・担当範囲の広さが
問題になっている現状をお伝えしました。

 

 

いい小論文を書くためには
人手不足・作業量の多さを見た上で
「職員を増やす」「窓口を分ける」などの
対応を書く必要があるのです。

 

 

ぜひ、小論文で書く際は
「どうしたらいいか」の内容まで
書くようにしましょう。

 

☆児童虐待や児童相談所については
こちらの過去記事も参考にしてみてください。

 

これは小論文に限りません。

SNSやブログで書く際も
「○○は悪い!」と書いても
なんにもならないことを知りましょう。

 

「では、どうしたらいいか」
の提案ができるよう、
現状を理解していくようにしましょう!

 

ではまた!

☆別の記事も読めば、
さらに情報を得ることができます。

総合的な小論文対策の仕方を
知ることができるのです。

こちらに「知っておきたい小論文対策のやり方」を
まとめていますのでご覧ください↓

知るか知らないかで人生が変わる!小論文試験対策の基本〜大学入試・大学院入試・就職試験・転職試験対応〜


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